奥様は海外添乗員〜メモリアル

暇な添乗員のつぶやき~旅に出たいと思う時・その2

    

こんな仕事をしながらも私の旅心はいつもいっぱいで、「あそこへ行きたい」「ここへ行ってみたい」という誘惑と常に闘い続けてる日々。何気ない普段の生活の中にもこの旅心を刺激してくれるものはたくさん転がっているからね。昔と違ってTV番組を見てもずいぶん旅関係の番組は増えてるし、ネット検索すればいくらでも仮想旅行は可能な時代。「行った気分」になって自分をごまかしごまかし時を待つ…いったいいつまで?

昔々の話。まだ海外に出かけるなんてことは夢のまた夢だった幼少期。「外国へ行けるとしたらどこへ行きたい?」友だちとのこんな会話の中で私が迷わず答えた国はスイスだった。理由はとっても単純、当時見ていた「アルプスの少女ハイジ」が大好きだったから。アニメとはいえ、美しく描かれていたアルプスの情景。そしてそこでのびのびと暮らすハイジや彼女を取り巻くたくさんの人や動物たち。ふかふかの干し草のベッド。とっても美味しそうだった作りたてのチーズ。そんなものひとつひとつにひどく憧れてた幼い頃の私。そのOO年後、まさか本当にスイスを訪れる日が来ようとは思いもしないで。

時は流れ、社会人となって一丁前に海外へも何度か出かけるようになった頃。清水の舞台から飛び降りる思いで出かけたひとり旅の行き先はローマ。「ローマの休日」に憧れてその地を訪れたはじめてのヨーロッパの旅だった。勝手もわからず言葉もわからず、それでもガイドブックがボロボロになるほど握り締めて歩き回ったローマ。ヘップバーンよろしく食べ歩きしたジェラートの味。ドキドキしながらドアを押したコンドッティ通りのフェラガモ。レストランで廻ってきた弾き語りに「フニクリ・フニクラ」をリクエストした(←これしか知らなかった)時のこともよ~く覚えてる。

そう、考えてみるとその後の私にとって映画の影響は大きかったような気がする。その美しい情景の中にこの身をおいてみた~い。そう思わせてくれるのはやっぱり感動をくれる映画。例えば…「旅情」を観ればヴェネチアへ、「ニュー・シネマ・パラダイス」を観ればシチリアへ行きたくなってしまう!といった具合に。おや、こう列挙してみるとイタリアばかりね。昔も今も映画の舞台には事欠かない国だものね。いや、単純に私がイタリアびいきなだけか?

それはともあれ、旅心をくすぐる刺激は今なおいっぱい。美味しいものを食べたいとか、オシャレな服を買いたいと思うのと全く同レベルで「あの世界」の中に入りたいと思ってしまう。それが旅への出発点。画面を通して見る平べったいものでなく、自分を取り囲んでくれる空間の中に入りたいのなら、やっぱり出かけるしかないでしょ、旅に♪

写真は「天使と悪魔」の舞台ともなったサン・ピエトロ寺院(バチカン)



みなさんからのコメントはいつも楽しく読ませていただいています。ただ諸々の理由によりこの年明けからコメントへのお返しはしていませんのでどうぞご了承下さい。また旅関係のご質問やリクエストに関しては、できるだけ今後のブログ上に反映させていきたいと思っています。

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