奥様は海外添乗員〜メモリアル

もう一度訪れたい場所~メキシコ編

    

ここのところ事あるごとに私が「行きた~い!」を連発していたので多分みなさんにもおなじみの「もう一度訪れたい場所」は、そう、メキシコ。3年ほど前のこの旅はここ数年の間では断トツに楽しく印象に残る旅だった。いやいや、基本的に楽しくない旅なんてないんだけれど、それでも旅の最中もそして帰って来た後もこうして素直に「また行きたい行きたい」と思える国はそうそうあるもんじゃないし。でも実はメキシコへの旅の計画から実行に移されるまでにはずいぶんと長い年月がかかっていた。その間には飛行機もホテルも予約を終えてたにもかかわらずドタキャンするという経緯も。

思い返せば今からもう6年近く昔のこと。それまで7年もの間わが家を癒し続けてくれていたプレーリードッグの愛娘ポポを私たちは亡くしていた。ドッグとは名がつくけれど彼女は犬にあらず、地リスの仲間。アメリカ大陸のプレーリーと呼ばれる平原部に大勢の仲間で生息する彼らは、敵が近づくと前足を上げて立ち上がり「ヒャンヒャ~ン!」とまるで犬のように警告音を発したことからこのような名がついたらしい。リスとは思えないほど頭もよかったし、胸元で一緒に寝るほどまさに家族だった彼女もさすがに最後は老衰でこの世を去った。それから1年近く経ってもその悲しみからなかなか立ち直れなかった私を見かねた留守番隊に連れて行かれたペットショップで待っていたのが、隊長との運命的な出会い。メキシコ行きの直前だった。そもそもメキシコ行きも癒しを求めて計画していたように思う。結局隊長をわが家に迎えることになり、最初のメキシコへの旅はあっさりキャンセルとなったわけだ。

そんなこんなから2年が経ち、スクスクと育った隊長もなんとかお留守番ができるかな?ということでメキシコへのリベンジの旅が計画された。ちなみにその計画を練るにあたって悩んだのがカンクン行き。カリブ海に面したメキシコ一のリゾート地はメキシコ史上最悪といわれるハリケーンの被害を受けまだ半年ほどしか経っていなかったから。カトリーナ、そしてウィルマと立て続けの激しいハリケーンでビーチもホテルも壊滅的な打撃を受けたことはニュースにもなっていたしね。たったの半年でそれが元通りになっているとは思えなかったし、そんな場所で楽しめるんだろうかという不安もあった。悩みに悩んだ結果、予定通りメキシコシティー+カンクン両都市での滞在型のコースを組んだわけだけど、これは大正解だった。

    

メキシコらしさを満喫できたメキシコシティー&周辺都市と、全く違ったイメージのまさにリゾート地カンクンというそれぞれの魅力にガツンとやられたぁ~って感じ。メキシコシティーからのショートトリップで出かけたテオティワカンやタスコはそれぞれに魅力ある街で、先住民たちの創り上げた文化とスペインによる侵略によって新たに築かれた新しい文化とが入り混じる様はとっても興味深かった。どの街にもある市場で屋台めぐりをしたり素朴なお土産品を眺めたりといった魅力もいっぱいで。メキシコ自体の治安もなにかと取り上げられるけれど、ラテン系とはいえ意外にも物静かでとってもあたたかい人たちで、危うさを感じることは一度もなかったしね。

そしてやっぱり行ってよかった!と思えるカンクン。実はもっともっとリゾート化されて素朴さのかけらもないんじゃないかと想像する部分も正直あったけれど、これはいい方向に裏切られた。ひょっとするとまだまだ復興途中で観光客が戻る前だったという理由があってのことかも知れないけれど、どこで接する人たちもフレンドリーで親切だったのがとにかく印象に残る。確かにハリケーンのなまなましい傷跡はあちこちで目についたけれど地道に復興作業する人たちを見るにつけ、逆に「頑張れカンクン!」と応援したい気持ちに駆られた。でも(多分)そんな時期のおかげで人の少ないビーチリゾートをの~んびりと満喫できたのかな。たとえようもなく綺麗だったカリブ海をずっと眺めていたかった。あぁ、あの海をもう一度この目で見た~い!

写真上段:カップルのお弁当を狙ってそろりそろりと近づくカモメたち。まるで「だるまさんが転んだ」状態の人VSカモメにお腹を抱えて写した懐かしの一枚(カンクン)
写真下段:ほぼ毎日食べていたタコスの中でも一番美味しかった、シウダデラ市場近くの屋台で食べたジューシーなタコス(メキシコシティー)




みなさんからのコメントはいつも楽しく読ませていただいています。ただ諸々の理由によりこの年明けからコメントへのお返しはしていませんのでどうぞご了承下さい。また旅関係のご質問やリクエストに関しては、できるだけ今後のブログ上に反映させていきたいと思っています。

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