早いもので今日で7月も終わり。いよいよ8月に突入だっていうのに相変わらず梅雨の明けきらない日本。せっかく夏休みに入ったっていうのに海にもプールにもいけない子供たちはイライラしてるんじゃないかな?それとも家の中でゲームをするのにお天気は関係なしか?昔は夏ともなればもっともっとギラギラ太陽が輝いていたような気がする。学校のプールへ行ったり近所の川で泳いだり、弟がいたこともあって一緒にかぶと虫やクワガタ捕りにも出かけてあの頃からいつも真っ黒だった私(笑)。お盆ともなれば同世代の従兄弟たちが集まるお泊り会がとにかく楽しみだった。そんな「3丁目の夕日」世代の私だから、この時期に小さな子供連れでにぎわう成田空港の風景にはいまだにため息が出る。なんだかんだ言ってもやっぱり今の日本ってものすごく豊かなんだと…
そんな子供の頃にはとっても楽しみだったお盆が今年も間もなくやってくる。日本の労働環境もずいぶん様変わりしてきた昨今、この時季を外して帰省したり旅行したりする人も増えてはいるようだけど、それでも年末年始やゴールデンウイーク同様「民族大移動」のシーズンだよね。ちなみに海外旅行シーズンの区分で言えばハイ・シーズンってことになり、その分昔ほどではないにしろ料金も高め。そのせいか最近は比較的リーズナブルな料金で行ける近場ばかりが人気だったりするわけだ。
それでもこのお盆の時期にヨーロッパへお出かけ予定のみなさんへ、予備知識としてひとつご伝授。日本では月遅れ盆、そして終戦記念日として各地で様々な催しが行われる8月15日は、キリスト教国の中でもとりわけマリア信仰の強いカトリック、ギリシャ正教国では【聖母マリア被昇天祭】という国をあげての祝日となる。簡単に説明すればイエス・キリストの母マリアが亡くなり天に召された日。ところが同じキリスト教国であってもマリア信仰を「聖書に根拠なし」とこの日を認めていないプロテスタントの信者さんの多い国(イギリスやスイス、ドイツ)もあり。ただこういった国であっても、カトリックの信者さんの多い地方や街単位で祝日と定められていたり、ちょっとした行事が行われていたりすることもあったりするからちょっとややこしい。
いづれにせよイタリアやスペイン、ポルトガル、フランス、ギリシャなどこの日が祭日となる国や街を訪れる場合、その日のスケジュールを決めるにあたってはご注意を。まず教会では間違いなく特別なミサが行われるから、時間帯によっては観光客が入場できないことも。美術館や博物館で祭日を休館日と決めてる場合は残念ながらお休み。列車やバスの運行スケジュールは祭日扱い。一般商店も休むところが多いということを念頭に入れておこう。そもそもこの時期はヨーロッパでもヴァカンスシーズン真っ只中。この祭日の前後に休みを取って出かける家族連れも多いから、日本よろしく人気のリゾート地はやたらに混んでたり、逆に街中は閑古鳥が鳴いていたり。そんなこともあって、個人商店の中には今でも一週間程度連休にしてしまうところもあるくらい。
とはいえ最近は時代の流れか、街全体が静まり返るなんてことはないから大丈夫。観光客が集まるような場所の店は開くことも多くなってきてるしね。ただ街の状況は毎年変わってるから事前に全てを把握するのは無理。心づもりだけして行けば現地であ~らびっくり!だけは防げるっていうもの。このブログでも度々触れてきた宗教絡みの祝日はまだまだ日本人には馴染みのないもの。唯一のフリータイムがそんな祭日にあたって、観たいものも観れず買いたいものも買えず泣く泣く帰る人は相変わらず多いからね。行き先が決まって細かいスケジュールを立てる時には現地のお天気や美味しいレストランを調べるのと同じように、その日が何の日にあたるのかもしっかりチェックしてね。それではみなさん、よい旅を♪
写真は昔ながらの風車が残るラマンチャ地方(スペイン)
みなさんからのコメントはいつも楽しく読ませていただいています。ただ諸々の理由によりこの年明けからコメントへのお返しはしていませんのでどうぞご了承下さい。また旅関係のご質問やリクエストに関しては、できるだけ今後のブログ上に反映させていきたいと思っています。
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