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歯周病🦷の本を読んでみました📕

2022-05-25 10:07:42 | 歯周病改善お試し対策

歯周病に関して、とても重要なことが書かれておりましたので、一部引用させていただきます

 

📖歯周病の新常識ーあなたにとって最良の歯周治療を受けるために より

Amazon.co.jp - 歯周病の新常識 | 小西昭彦 |本 | 通販

(下記、文中にでてくるマイクロバイオーム、マイクロバイオータは検索するとマイクロバイオームは細菌叢、マイクロバイオータは微生物という意味だそうです))

 

『 ヒトは腸管のマイクロバイオームによって、食べ物を消化し、整体内で合成できない栄養素を吸収しているわけ

しかもそれらの消化吸収も「◯◯菌」といった特定の菌が担っているというわけではなく、資質やタンパク質などの栄養素を吸収可能な状態にしてくれる機能を持っていれば「◯◯菌」でなくても同じ「◯△菌」であっても「□△菌」であってもかまわないわけ

つまり、全ての人に同じ「◯◯菌」が存在する必要はないということになります

マイクロバイオームの研究では、どの種類の細菌がいるかどうかではなくて、どのような代謝機能を備えた細菌がいるかどうかが重要になってくるわけです

またマイクロバイオータはビタミンや、私たちのゲノムでは生成できない抗炎症物質などの有益な化合物を生成していることも分かってきました

これらの抗炎症物質の産生が盛んな人は病気に対する抵抗性が高い人、丈夫な人ということになるかもしれません 』

 

マイクロバイオータ(微生物)が抗炎症物質を生成しているということは、歯周病も炎症ですから、腸内とも密接な関係があるということですね

 

『 小西先生が 「片山恒夫先生のセミナー 歯槽膿漏 抜かずに治す」で衝撃を受けたひとつに細菌に対する考え方がある

「プラークコントロールとは決してプラークを取り除くことではない 殺菌でも滅菌でもない」

バランスの崩れた口の常在細菌叢を正常な細菌叢にもどすことです 糠味噌だって毎日かき混ぜないと美味しい漬物はできないでしょう それと同じ ブラッシングで歯周ポケットに空気を送り込むのです そうすれば嫌気性菌が排除され炎症は治り、歯周ポケットも浅くなっていくのです

ブラッシングの後に口を濯いでしまうのはもったいないと言う

「口の中にいる菌は全身を守るために培養しているものです。その細菌叢のバランスを失わないように正常に育てるのがプラークコントロールです。それをあんた方は歯磨き剤をつけてゴシゴシこすって、挙句はそれを口の外に出してしまう。もったいないことですなぁー 腸管にいる善玉菌だって元はと言えば、口の中からお腹に入ったわけでしょう。

育てた細菌はブラシでこそぎ取って腸管に送り込んであげる それがプラークコントロールです」ヒトは細菌と共生していることを強調します 』

『「あんた方は口の中にプラークがいない方が良いと考えているかも知らんが、消毒して一切細菌がいない状態というのは、それはそれでよろしくない 我々は常在菌と共生している、お互いに助け合っているのです。共生、シンビオーシス、このことを忘れてはいかん」

片山式歯周病治療の基本的な概念の一つ 細菌を悪者扱いしない、ヒトは口腔内常在菌と共生している 』

 

ぬかみそのように、口の中もブラッシングによって、空気を入れて、菌の状態を常に良い状態(バランス良く)しておくという考え方は、とてもわかりやすいですね

ぬかみそは毎日かき混ぜないでいると、味が落ちますし

腸内では悪玉菌・善玉菌と言いますが、口の中も歯周病菌など悪玉菌とのバランスをとれば健全な状態でいられるということですね

 

『 歯周病は原因菌を探すと言うより、マイクロバイオームの安定が失われること、ディスバイオシスが問題視される様になってきた 

現代人は加工食品など、柔らかい口当たりの良い食べ物ばかりを食べる様になったので、咀嚼によって歯の表面や歯肉を掃除する能力が低下し、歯肉に対する刺激も減少してしまった。

その結果、細菌性プラークを歯の表面や歯茎部からこそぎ取ることができなくなって、虫歯や歯周病が蔓延するようになったというのが、片山先生の考え

昔の人に比べて噛む回数が少なくなってしまった

したがって、減少した擦過刺激をブラッシングで補い、停滞した細菌の塊を取り除く必要があるということになる 』

 

『 プラークコントロールが適切に行われれば、歯肉の炎症は確実に治っていきます

そして、ある程度炎症が消退したあとは、歯周組織の鍛錬に比重を移す必要がある

歯周組織を鍛え上げる 片山式ブラッシングで 鍛錬を担う 』

片山式ブラッシング法

 

噛むことによっても、歯の表面や歯肉の清掃もしていたんですね

テレビや動画を見ながら、食事をすると噛むことへの意識が疎かになったりしています

咀嚼を気をつけないといけないです

また炎症が治ってきたら、歯周組織の鍛錬が必要、ブラッシングによって鍛錬ができるということですね

歯磨き粉で紹介させていただいた「なすの黒焼」歯磨き粉は、下がってしまった歯茎が戻ってきたというレビューもお見かけします

歯茎を長持ちさせるためには、あきらめなずに丁寧なブラッシングは大切ですね

 

歯周病の原因は細菌だけではない

現代人の身体はひ弱になっており、細菌の攻撃力に対する抵抗力が低下していることが歯周炎を発症させる要因となっている(片山先生の考え)伝統的な食事に比べ噛む回数が少なくなって、歯周組織の抵抗力が弱くなってしまった その結果、歯周病にかかりやすくなってしまったので、細菌コントロールプラス、歯周組織を鍛えて全身の抵抗力を増すことが必要  』

『 ただ難しすぎる1口50噛み、硬いものが好きで良く噛んで食べていた人が重度の歯周病になってしまったケースもあり、ジャンクフードのようなものを食べていても、歯周組織を維持している人もいる 』

 

ここで安保免疫論、ストレスも歯周病の原因

安保徹先生の本には、組織破壊を伴う歯周炎の原因はストレスであると書かれてあった

「白血球の自律神経支配の法則」

白血球は他の臓器と同様に自律神経支配下にあり、顆粒球は交感神経支配を、リンパ球は、副交感神経支配を受ける、ストレスは自律神経の交感神経の緊張を促し、交感神経の緊張は顆粒球の産生を増加させる

この顆粒球が抹消に送り込まれ、歯周病や胃潰瘍など組織破壊性の疾患を引き起こすと言うのが

「白血球の自律神経支配の法則」

つまり、ストレスが歯周病の原因のひとつと言える

大きな生活上の出来事が起こっている 大病を患う 近親者との死別、人間関係のトラブルなど

第一次世界大戦でも重度の歯周炎 骨吸収が認められていた 

日常生活におけるストレスも歯周疾患と深く関係することが報告されている ストレスの処理(コーピング)が良好であれば、経済的な重圧を感じていても歯周疾患をあまり悪化しないことを報告

片山理論、安保理論でも組織破壊性の疾患の予防と治療では、呼吸や適度な運動が重要である  』

 

安保徹氏は、免疫学が専門の医学者の先生ですね、以前爪もみでも有名でした

組織破壊性の歯周病はストレスのコントロールで治すことができる

ストレス処理のコーピングとは何かを調べてみますと

簡単に言えば、「ストレスに会ったときに、ストレスを解消するために何をするかを、あらかじめリストにしておく」というものらしいです

例えば、好きな飲み物を飲む、お笑い動画を見る、など一つ一つ、リストに書き出しておいて、その中からそのときに選んで実行してみる

ポイントはお金も時間もかからないものが良いそうです、それはすぐにその場でストレス対策になるものがいいからということらしいです

確かに旅行や買い物はすぐに取りかかれないこともありますしね

 

『 そこで、河合隼雄先生「心理療法序説」に解決の糸口をみつけた

「その子がなぜ窃盗を繰り返すのかという原因探しをしても何の解決にもならない。それよりも子どもの傍にいて、期待を失わず、可能性を信じていることが最も早い解決策である」

その子どもが窃盗を繰り返す原因は家が貧しいからだ、親の教育がわるかったからだと原因をさがしてもその子の窃盗癖が直せるわけではない、「窃盗をせざるを得ない状況に陥っている子どもに、今我々にで何ができるのか」という視点で考えることが大切なのだと河合先生はいいます 』

 

『 組織破壊性の重度の歯周病に陥った患者さんも同じだと思いました。

組織破壊を起こさざるを得なかった程のストレスの原因をあれこれ詮索してもましてやそれを取り除こうとしてもできることではありません。「今私たちには何ができるか」と考えることが必要なのだと考える様になったわけです。

この「私たち」という中にはもちろん患者さんを含んでいます。

というより、「なにができるか」を考えるときには、患者さんが歯周病治療の主役にならざるを得ないのです。つまり歯周病治療は患者さん主体に治療を勧めなければ治せないと言うことになります。

患者が問題に気づき、歯科医は援助者 中川米造「医の心」に教えてもらった 』

以上、ー歯周病の新常識より引用させていただきましたが、

 

自分自身が、腸内コントロールや、ストレスに対するコーピング、よく噛むこと、ブラッシングなど、歯科を頼らずに体に向き合うことが歯を長持ちさせるとても大切なことですね