後悔

もうすでに30代も半ばでとうとう撤退できないところまで来てると感じている。何するにも大抵は後がない。転職するにも今をキープできるか難しいだろう。ここで休職したらリストラまですぐだろう。その他のことも今から始めたとて身にならないことばかり。勉強始めたとて過去の鬱で思考力がかなり落ちた今の脳みそでは覚えられない。ここから先は崖っぷちを歩み続けるだけの人生だ。

過去を思い返すと常に気持ちはギリギリだった。今思い返すとそんなことはなかった。若さとは若いだけではなく費やせる時間が沢山あることだ。なのだから勉強を始めるも良し、さっさと仕事辞めて転職するもよし、他にもなんか沢山あっただろう。でも肝心な時に何もできず無駄な時間ばかり過ごしてしまった。その結果が今だ。もうバカになった脳みそにデブった体。安い給料に貯金もほぼなく、資産もゼロ。そしてこのどうしようもないくらいにネガティブな感情でどうしょうもなくなってしまった。すべて今までの自分のせいが重なって今がある。もうこれを受け入れて生きていくしかない。

言い訳ばかりしてしまったが自分にとっては紛れもない事実で避けることができない現実だ。これからの人生は死ぬまでの懺悔を毎日ふと思い出した時に行うことを繰り返す人生になるのだろう。だけどそんな人生にもたまには救いがあることを期待して毎日粛々と生きていくしかない。

お前よりつらい思いをしてる人は沢山いる

タイトル通りのことを最初に勤めたブラック企業でよく言われた。その会社では若手はよく言われてたかな。今聞くと「だからなんだよ」って話なのだが、長時間の拘束とプレッシャーによるストレスを延々と受け続けているとなんか納得してしまう時がある。そして一度納得するとずーっと納得してしまう負のループにハマっていく。

長時間労働辛いですー！パワハラ辛いですー！に対して、地球の裏ではｳﾝﾀﾗｶﾝﾀﾗの話を始めるなんて脳みそにウジが湧いてる論理展開なのだが当時は納得していた。そいつよりマシなんだよな、まぁミサイル飛んでこないしなんて納得していた。自分が勝手に論理展開しているならいい。だがこれは言い聞かされて納得してる。言い聞かされて納得してるなら洗脳だよ。こんな話されて納得しだしたら脳みそバカになってるからさっさと病院行くべきだった。それに気づかずに延々と働いて辞めずに休職までしたのはホント無駄だった。思い出すのも癪なのでこれ以上は思い出すのはやめておく。

ここで言いたかったのは、クソみたいな論理展開されて納得したならそれは病気だから自覚しろってことです。最後に休職しても何も解決にならないのでさっさと転職するなりバックレるなりした方がいい(バックレはだめだ)。休職して復帰しても針のむしろで腫れ物扱いでいづらくて辞めることになるかまた病む。だったらさっさと逃げたほうがいい。

逃げるのは逃げてすぐにまた働ける健康がある間にしなくてはならない。

公私共に休めない

昔勤めていたブラック企業勤務時代をふと思い出した。当時山の中腹にある家賃4.5万のボロボロアパートに住んでいた。夏は汗だくになりながら、冬は雪が降るところびながら通勤したものだ。年がら年中虫は出るし、隣がセックスを始めると喘ぎ声がうるさく仕事で疲れた体には堪えた。もちろん生活音は上下お互いにだだ漏れであった。

当時は平日7−22時勤務で土日どちらかは8-17時まで仕事をしていた。休みの日はただ寝るばかり。連休があれば散財していた。家にいても上と隣の騒音に耐えながらただ寝るだけ。食事は菓子パン、カップラーメン、コンビニ弁当がメインで当時は公私共に健康を蝕む環境で生活していた。24時間休まることはなかった気がする。そんな環境だったから当然病んだ。立派に精神を病み半年休んだ。

こんなこと言うのもあれだが高給企業で精神病むのって俺が勤めていた底辺企業より少ないではないか。仕事がブラックでもある程度良いところ住んで栄養のあるものを食べていればまだ健康でいられるのではないか。当然良い企業に勤めていれば出会いもあり精神的に豊かそう。そう考えるとブラック企業なんかに入ると何も得ることができずただ病んで底辺がより底辺らしくなるだけだ。なんというか社会人になる時の選択肢ってすごく大切だったなってことを強く実感している。とにかく社会人になる時に選択ミスをしないようにすべきだし、少しでも良い企業に入れるように学歴はちゃんとあった方がいいんだなって思った。そのためには〜と考えたけど幼少期から考えなくてはだめで結局なるべくしてなるんだなってところで救いがなくなってので考えることをやめた。

手取り26万のプロ意識

我が上司はことあるごとに「プロ意識を持て」と仰る。プロ意識は大事だ。プロ意識を持って仕事に邁進すれば結果は付いてくるだろう。意識している競合にも勝てるだろう。だけど手取り26万で持つプロ意識なら当然安い意識しかないと思うんだ。

弊社は業界で中堅。給料は中堅相応のお安い設定だ。なんとなく上場企業に入りたい人が集まっているだけな感じ。俺は35歳で組合員の平均くらいの年収だがこの給料でプロ意識持って働くの無理だぜ。対して会社が意識している競合は同じ年齢くらいで+150万ほど多い。ふくりこうせいもばつぐんだ！上司から言われるプロ意識という言葉を聞くと、この150万円＋αの差を気合で埋めろと言われてる気分だ。言うまでもないが弊社は社員のモチベーションが極めて低い。社員アンケート結果が散々たるものだ。そりゃそうよ。給料安いし福利厚生もあんまないもの。若手がどんどん辞め、パワハラジジイが残り続けるこの会社で持つプロ意識なんてないさ。ことあるごとに「プロ意識を持て」と言われたら嫌になる。持てても安いその程度のものしかないよ。

俺は「プロ意識を持て」と言われたら顔だけ引き締めることができるようになった。デブだから弛んでるけど。なぜできるようになったか？転職がめんどくさくてもうやりたくなくてしがみつくマンマンだから。そして自分で気付いた。うちの会社のモチベーションの低さややる気のなさはこれなんだと。恐らくみな同じこと考えているからプロ意識を持ったふりして適当に仕事しているのだ。その結果、パワハラジジイになってより会社を弱体化させるのだ。きっと自分も将来パワハラジジイになるだろう。だってみなきっとこの会社で同じ道を歩んでいるのだから。

将来の夢

子供の頃から将来の夢なんてなかった。生まれた時からつまらない人生だったんだなと。よくよく考えたら友達少ないしシコってばかりだしモテないしまぁ当然だ。学生時代なんてラーメン食べてゲーセン行って家でゲームしてた記憶ばかり。もちろん大学生時代は＋バイトとヘルス行ってたけど。今も変わらないんだなコレが。

今は35歳。なんとなく将来のことを考えてみた。うむ見通しは暗い。だけどせめて自分の終の棲家は欲しくなった。なにか残したいと思った。40歳になったら家を買うと決めた。

自分が今住んでいるところは関東のちょい田舎である。東京まで一時間弱。家の周りにはイオンがあり、寂れた商店街くらいしかないようなところである。そんな街で中古の分譲マンションを探してみた。どうやら1,500万あれば1LDKか2LDKくらいは買えそうである。そして500万追加すればそこそこリフォームもなんとかなりそう。これ頑張れば買えるのではないか？猫も飼うことができるのではないか？少しだけ夢が持てた。

少し計算をしてみた。2,000万円の物件に対し20年ローン組むと月々の支払いが約5万でボーナスで30万ずつ払えれば買える。これなら自分の様なビンボー人でもいける。退職金で800万くらい出るようなので足が出たらコイツでなんとかすればいい。

自分の人生に少しだけ希望が出てきた。40歳になったら家を買う。そして猫を飼う。我が城で終の棲家を購入するのだ。