凶弾に倒れた稀代の名宰相のご冥福を、心から、心からお祈り申し上げます。
思えばコロナ対策では、コロナの初期に、専門家会議が進言した学校の一斉休校を、政府の責任で間髪入れずに決めていただけたのはまさに英断で、あれこそが政治家が責任を取って専門家を活かす理想的な形だったと思います。「国民の命を守ることを最優先とする」という一点で、専門家会議と政府が一致していました。あの決断は、政府が「国民の命を守ることを最優先とする」ということを裏表なく本当に考えていた証拠でした。あの迷いのない決断は、本当にお見事としか言えないものでした。
当時、あの決定を受けて、病院の食堂で一緒になった左翼系の女性医師が、子育てとか女性の苦労だとかを全くわかっていない、等々と私に語りました。危機感の持ち方からして違和感がありましたが、さらに、そうしたことを全て超えて、今わかっている情報の範囲内で「命」を最優先にして決定した事項であることを説明してもわかってもらえないだろうな、と私は感じて、「いろいろあるかもしれませんが、それもこれもすべて命あってのことだと思います。先生、これからの欧米を見ていてください。とんでもないことになっていきますから。」とだけお話ししました。実際にそれからの欧米は大変な世界になり、その女性医師も私に何も言わなくなり、病院の感染対策指示に素直に従ってくれるようになりました。
あの御方のされたことが、どれだけの命を救っていたか。なかなか目に見えるものは少ない、というか、例えば学校の一斉休校にしても報道は政府をあげつらい、悪意のある印象操作ばかりが目につきました。少なくとも、コロナ対策に関して言えば、とにかく本質を突いた、「命」最優先の対策を貫いていただけたと、医療現場から感謝しています。それは、専門家会議(のちの分科会)の尾身会長にも同じ思いです。WHOのテドロスが尾身さんで、WHOを牛耳っている国の宰相があの御方だったら、コロナは世界に広がらず、パンデミックも起こらなかったでしょう。早期に渡航制限を実施し、あの国だけに封じ込めることができていたはずです。
とても悲しいです。とにかく本当に、本当に悲しいです。こんなことがあっていいのでしょうか。
「こんなのあんまりだ」
鬼滅の刃で、無惨を倒した後に鬼化した炭治郎を見て呟いた善逸の言葉です。ニュースを聞いた時、なぜだかこの善逸の言葉が口をついて出てきました。
「こんなのあんまりだ」
涙が止まりません。