ここんところずっとaikoの話ばっかりなのでw
たまには原点に戻って違うことも書いてみる。
「金環日食」が、来週月曜日の朝に見られるそうです。
図鑑でしか見たことがないですよねぇ。
まだ何にも準備をしていませんが、せっかくの機会なので、がんばって起きて天体ショーを観なきゃ!と思っています。
私、アマチュア天文家とかそこまでではないですが、宇宙というものが好きで。
科学というかな。
幽霊とか超常現象とかいうものは全く興味がないんですけど。
まぁあれですよね、飛行機とか電車とか船とかも好きだし。
野球とかラグビーとかも好きですし、生き物や歴史も大好きです。
要するに男の子が子供のときにかっちょええと思ったり興味を持ったりすることが、普通に今でも好きなわけだ。
それで、そういうテレビ番組をよく見ます。
NHKのBSでやってる「コズミック・フロント」もそのひとつ。
これがねぇ、いいんですよ。
こないだ、冥王星の話を見ました。
いま、冥王星に、「ニューホライズンズ」って探査機が向かっているそうです。
失敗したら次のチャンスはしばらくありません。
冥王星の公転周期は247.74年で、今、冥王星はどんどん地球から遠ざかっているからです。
到着するのは2015年。どんな映像を送ってくるのか、楽しみです。
この番組を初めてみたのは、人が宇宙に行きたい!という夢をもって、ロケットを開発して・・っていう回だったとおもいます。
「コロリョフの夢」。
旧ソ連の宇宙開発のリーダーで、人類史上初の人工衛星「スプートニク1号」を打ち上げ、人類史上初の宇宙飛行士ガガーリンを宇宙に運んだ、そして亡くなった、コロリョフっていうロケット技術者の話です。
彼の生涯の後半の時間は、ソ連の核ミサイル技術の研究に費やされることになりました。
彼の「夢」は、火星旅行だったのですが・・・
その夢は現在のロシアの宇宙開発計画の中に組み入れられてて、現在も進んでいます。
彼のすごいところは、絶対できると信じて、本気でそれを実現しようとしていたところ。
その障害になるものはなにか、クリアすべき課題は・・・
そういうところを現実の枠の中で綿密に考え、そして計画していたところです。
研究者ではありますが、それ以上に「仕事師」なんですよね。
夢を夢で終わらせない執念と、そしてもちろんその才能とかもあったんでしょう。
だから次々に実現させてしまう。
これがよかったんですよ。感動して泣けてしまって、鳥肌がたちました。
この番組のいいところは、宇宙の謎に迫ります、とか、知識欲を満たしてくれます、とか、そういう部分にあるのではないと思っています。
もちろんそういうとこにある「へぇ~知らなかったよ!」を観るのもおもしろいのですけど。
メイン・テーマは、過去や現在、未来のひとの「宇宙」というものに抱く好奇心。
探究心。そしてそこから生まれる「夢とチャレンジ」。
そこを描くところにあると思っています。
人が宇宙というものに抱く知的好奇心やチャレンジの「最前線」。フロント。
そういう意味が、この番組タイトルにこめられてるんでしょうね。
それそのものがノン・フィクションで、ドキュメンタリーで、ドラマなわけで。
番組は静かに淡々と進むんだけど、そういう人たちの思いや熱い気持ちがね、いっぱい詰まっていて、びんびん伝わってくるのがいいんです。
人が星空を眺めて、あそこの先はどうなってるんだろうとか、この世界はどういう仕組みになっているんだろうとか、素朴なはてなでしょ。
そういう気持ちから実際に行動を起こして、気の遠くなるようなワークをすっげー長い時間かけて積み重ねていくうちに達成したり、発見したり、実現したりしてしまう。
あるいは、ものすごい発想の転換をして、アプローチして、その仮説や予想どおりに真実にたどり着いてしまう。
勿論そんな中には挫折もあったり、ピンチもあったり、絶望もあったりするんですが、そういう諸々がほんとうにドラマティックで、ロマンに満ちあふれています。
300年前の欧州にただの天文好きの変わり者のおっさんがいて、毎晩星空を望遠鏡で眺めて記録して・・・
昨日の夜と今日の夜とどっか違うところがないか調べて・・・
とか。
ってとほうもない作業なんですよこれが。
今はコンピュータとかあって、ルーチンワークは全部機械が自動でやるけど、そういうのがない、全部手作業な時代なので。
で、そういう中で、でも見つけたい!って思いでやっているうちに新しい惑星を発見したりね。
望遠鏡で、木星の周りを4つの衛星が回っているのを見つけて、みんなが世の常識のように当時思っていた「ほかの天体が全て地球の周りを回っている」というのは絶対うそだ、って思ったひとの話とか。
木星探査機ボイジャーの話はみましたか。あれも感動しました。涙が出た。
ラストがいいんですよ。
ボイジャーには、地球のいろんな言葉で「こんにちは」の挨拶が吹き込まれたレコードや、「地球はこんな星ですよ」っていうメッセージが積んであって。
それを宇宙の果てまで運び続けていくミッションも背負っていて。
なんでかっていうと、どこか遠くの銀河に住んでる宇宙人がボイジャーを見つけて拾うかも知れないでしょ。
そのときにうちらのことがわかるように。
ってか、番組では、「地球人の記念碑」っていってたっけね。
それが今も宇宙のかなたをものすごい速度で飛び続けています。
この番組には、いろんな国の学者の人たちが登場しますよ。
それが、みんな目を輝かせててね。
「きっとすごいんですよ!わくわくするでしょ!」って体で話をしてくれます。
って。半分は日本語吹き替えの声優さんの力でもありますが。
それがまたいい。
いつも思うんですけど、宇宙飛行士のひととか、宇宙のことばっかり考えてる研究者のひとって、なんかいい人ばっかりのように見えるじゃん。
やさしそうで。
「いいかい?未来を背負う子供たちのみんな!( ・∀・)
みたいなw
宇宙を目指すようなひとは、きっと人間世界のこまごまとしたことはどうでもよくなる気分になって、それであんなおおらかな人ばっかりになるんじゃないかなぁ。
とか思ったりします。
音楽もいいんだよねー。
クライマックスでの盛り上げに一役どころか、感動をおおきくアシストしてますよね。
で、そうやって。
そうしていろんな謎が番組で明らかにされてくると、いかに「いま」の地球が、生命が、人間が、奇跡の存在かというのが本当にココロにしみてくるんですよ。
たまたま偶然、それこそ天文学的な数の偶然が重なりに重なって、それらが時を超えて結実してて今のこの世界とこの存在があるのだなぁとかおもうから。

アポロ8号が撮影した「地球の出」という有名な写真です。
漆黒の闇の中に浮かぶ青い宝石のような星。地球に住む人たちは、初めて自分たちの星を外から見ました。
「人類の宇宙観を根底から変えた」。それがこの写真といわれています。
最初に戻って、冥王星。
冥王星はちょっと前に「惑星なのかどうか?」という論争が世界的に起こって。
惑星の再定義をしようという話になって、その定義が決まった瞬間に「準惑星」になりました。
発見者がアメリカ人だったものだから、アメリカ人はがっかりしてね。
「プルート」って、人気者のキャラクターの名前になったりしてて。
子供たちに愛される惑星だったのに。
で、毎晩星空の写真を見比べて、見比べて、見比べて・・・その気の遠くなるような作業の果てに冥王星を発見したひと、
クライド・トンボーさん。
もう亡くなっているのですが、その遺骨の一部が、冥王星探査機に収められていて、いま、冥王星に向かって飛んでいるんだそうです。
「トンボーは冥王星が惑星じゃなくなったと聞いたらがっかりするでしょう。
けど、今、自分が発見した星に向かって旅をしています。これ以上ない弔いだと思います」
っていってたかな。
いい話じゃないか(´Д`)
ねぇ。
というわけで、来週は。
コズミックフロント スペシャル
「25年ぶりの金環日食 "400倍"という偶然の不思議に迫る」
放送5月21日(月)午後10時00分~
日食と一緒に是非ご覧下さい。
回し者じゃないからな( ゜Д゜)
ではでは。