未来を拾いに

aikoのことしか頭にないひとのブログ

メキシコ人の漁師

2008-07-06 01:15:24 | 雑記

いろんなところにコピペされてるみたいです。こういうのたまに見かけますが、うまい話が多いんですよね。 

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メキシコの田舎町。海岸に小さなボートが停泊していた。 

メキシコ人の漁師が小さな網に魚をとってきた。その魚はなんとも活きがいい。 

それを見たアメリカ人旅行者は、「すばらしい魚だね。どれくらいの時間、漁をしていたの」と尋ねた。 

すると漁師は「そんなに長い時間じゃないよ」 と答えた。 

旅行者が「もっと漁をしていたら、もっと魚が獲れたんだろうね。惜しいなあ」と言うと、漁師は、自分と自分の家族が食べるにはこれで十分だと言った。 

「それじゃあ、あまった時間でいったい何をするの」と旅行者が聞くと、 

漁師は、「日が高くなるまでゆっくり寝て、それから漁に出る。戻ってきたら子どもと遊んで、女房とシエスタして。夜になったら友達と一杯やって、ギターを弾いて、歌をうたって…ああ、これでもう一日終わりだね」 

すると旅行者はまじめな顔で漁師に向かってこう言った。 

「ハーバード・ビジネス・スクールでMBAを取得した人間として、きみにアドバイスしよう。いいかい、きみは毎日、もっと長い時間、 漁をするべきだ。それであまった魚は売る。お金が貯まったら大きな漁船を買う。そうすると漁獲高は上がり、儲けも増える。その儲けで漁船を2隻、3隻と増やしていくんだ。やがて大漁船団ができるまでね。 

そうしたら仲介人に魚を売るのはやめだ。自前の水産品加工工場を建てて、そこに魚を入れる。 

その頃にはきみはこのちっぽけな村を出てメキシコシティーに引っ越し、ロサンゼルス、ニューヨークへと進出していくだろう。きみはマンハッタンのオフィスビルから企業の指揮をとるんだ」 

漁師は尋ねた。 

「そうなるまでにどれくらいかかるのかね」 

「二〇年、いやおそらく二五年でそこまでいくね」 

「それからどうなるの」 

「それから? そのときは本当にすごいことになるよ」と旅行者はにんまりと笑い、「今度は株を売却して、きみは億万長者になるのさ」 

「それで?」 

「そうしたら引退して、海岸近くの小さな村に住んで、日が高くなるまでゆっくり寝て、 日中は釣りをしたり、子どもと遊んだり、奥さんとシエスタして過ごして、夜になったら友達と一杯やって、ギターを弾いて、歌をうたって過ごすんだ。 どうだい。すばらしいだろう」 
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星新一みたいな。 

ショートショート、もう随分読んでないなぁ。