先週と今週のサンデープロジェクト。
先週は、与謝野さん麻生さんは出演してませんでしたが、山本一太さん石破さん棚橋さんが生出演、ほか中継で小池さんと石原さんが出演。今週は、民主鳩山幹事長と総裁選立候補者5人と岸井さん星さんの話。他の番組は見てませんが、まぁ似たような話をどこでもしてるんでしょう。
平日の昼間にやってる国会中継を見られるほどヒマじゃないです。こんなふうに週末にテレビに出てきて話してくれると、誰がどんな人なのかっていうのが判っていいですよね。
棚橋さんっていうのは初めてみた。この人だけじゃありませんが、ほんとに総理総裁になることが目的で出馬宣言したのか。すげー疑問。まぁそうじゃなかったでしょうね。なんか「書生」ってイメージばかり残りました。出てくることは精神論抽象論ばっかりで。やりますやりますやらなきゃと。志は高いんでしょうが、どっかの憂国の学生でもできる程度の話に見えて見えて仕方なかった。
石原さんと山本さんは頑張ってるイメージはあるんですが、若いからか、軽く見えてしまって。人を巻き込み動かすことができないとやりたいこと、大きな仕事ができないと思うのですが、そこらへんで苦しそうな印象が残ってしまいます。よっぽど言うことに説得力がない限りは、ベテラン議員は動かないですよねきっと。
小池さんには、なんだか一定の勢力がバックアップに集まってる感じがするので、実は意外と回りそうな感じはするんですけど、女性の視点からとか、上げ潮とか、霞ヶ関をぶっ壊すとか、どこまでが本人のオリジナルで強い信念の部分なのか、くっきりとは見えない気はしました。選挙の顔+司令塔からパスもらってシュート打つ人、って印象がどうしても。
小泉改革の継承者だそうですが、なら小泉さんの再登板でいいじゃんとも思ったり。その方が余程仕事が進むと思いますが。石原さんとか渡辺さんとか中川さんとか閣僚にして、俺がバックアップするからガンガンやれと。まぁ本人はもう一度はする気がないんでしょうね。
石破さんは言ってることがいつも判りやすくて、説得力がある。頭の回転が速く、切り返しがとてもしっかりしてる印象です。いつも感心してしまう。国民目線もあって真面目、言ってることがまっとうで、しかもオリジナリティーを感じる。この世代の人たちの中では出色じゃないかと。
外交安保以外が未知数。確かにそこ以外は専門外な印象を強く受けます。が、話を聞いてると、考え方のプロセスが非常にしっかりしてるなぁと思えて。あれもこれもバラ色じゃなくて、本質を見極めて、論理的に「だからこうすべき」と、やることの優先順位とトレードオフをきっちり決めて判断できそうな感じに見えます。今は未知数でも、勉強したらそれぞれで的確な判断を下せる力がいかにもありそうなので、そのうち出てきて欲しいなぁと思います。あとは実行力になるのでしょうか。小泉さんみたいに、すっげー支持率高くて、おれには支持があるんだ、総理だ、文句あるか!って感じではどうもないなぁ。そうでないのであれば、党内基盤が弱いと仕事苦しいですよね。小泉さんも麻生さんも何回か総裁選に出てるうちに、だんだん知名度があがって支持が集まるようになった。要はこういうのは場数なんで、力を蓄えて欲しいなーと思うひとりです。
与謝野さんはほんと、すげー経済財政に詳しそうって感じですが、番頭さんっぽくて、大将って感じはしないです。この5人の中だと口下手な方なんだと思いますが、あんまり多くを語らず。
麻生さんも失言を恐れてか(笑)、余裕があるのか、悠然と構えて持論を展開してる感じでした。この人の話は面白いですよね。いかにも経営者らしく、数字とお金を踏まえてモノを言いますね。
・・・感想はそんな感じ。
私も票持ってるんだったら「誰がいいか」って考えるのもおもしろいんですけど、それがないからつまんない。世論調査とかアンケートだと麻生さんが強いみたいですけど、もし本当にみんなが1票持ってるとしたら、どうなんでしょうか。やっぱり同じような人気の割合になるのかな。
今は新聞でも連日総裁選の記事がいっぱいです。要は日本をどうしていくのかって話がいっぱい。見れば見るほど課題山積。
あれもこれも全部うまくやります、なーんて無理ですよねぇ。時間もお金も人もリソースは限られてるんだし、世の流れも待ってくれないんで、そうはすげぇ成果なんてあらわれないと思います。けど、どれか1つか2つに絞って集中的にやれば、そこは進むんじゃないかなぁと。そういう1つか2つをどーんとそれぞれが出してくれたら、はじめて、じゃどれを選ぶってことができると思うのですが。
昨日の5人でいえば、麻生さんと石原さんはそれが何なのか見えませんでした。麻生さんはまずは選挙でしょうが、何か目玉があるのかな。財政出動と福田さんのやりかけを継承だけじゃ弱いですよね。
話が変わりますが、土曜日の朝日新聞に、源泉徴収でサラリーマンは一番損してる、みたいな記事がありました。節税対策用の会社を作って、海外旅行とか食費とか子どもの習い事のお金とか、いけるやつはぜーんぶ領収書もらってその節税対策用会社の経費にして、会社の利益を見た目赤字にするでしょ。で、給与所得との合算で税金を計算すると、払う税金がとっても浮くのだそうです。年収1200万くらいの人の例でしたが、月50万くらい浮くって。
なんだそりゃ。そんな手があるのか。
自営業だとね、自分で申告するから、国が取りっぱぐれてる額もなかなか無視できない額あるっていうし。
けど、それを言うと「嫌なら会社員やめれば」で片付く話で、結局はそうもいかないので、だから「なんとかしてくれないかなー」って思っちゃうんですよね。
全部新聞やテレビからの受け売りですが、税金の使い方も酷いもんです。要りもしないタクシー代を使い放題だったり、旅行みたいな海外出張、なんですか、なにやら視察とかいって、大した報告書も書かず、大して役にも立たずに旅費も税金でしょ。出張旅費とかホテル代とかうちらも使います。それは税金ではないんだけども、それでも必要なことはやればいいと思うけどどうなんだかって思ってしまう。国土交通省なんてタクシー代厳しくチェック始めたら9割減ったっていうし。普通に終電で帰れば済んでたって話じゃん。ざけんな今までなんだったんだコラー!と言いたくもなりますよそりゃ。
役に立たない道路造ったり、箱物造ったり、独立行政法人の天下りの仕事しない定年の人の給料とか退職金とかに何千万と出してたり。年金もあれだけの不祥事さんざん見せ付けられて。
で、毎月の給与明細から引かれてる所得税住民税社会保険料の金額見るでしょ。アホらしくて払いたくなくなる気分にさせられるのは仕方ないでしょう。いろんなことを見せ付けられましたが、喉元過ぎると国民って忘れちゃうんですよね。
思えば民主党も強い野党になったもんだなぁと思います。こういうの全部自分で調べて、国会で攻撃してね。で、ここが重要だと思うんですが、しかも選挙で自民を負かすかも知れないくらいの力があるところが、それまでの野党とは違うところ。
郵政選挙のとき、妙な国会議員いっぱい当選したでしょ。
選挙だいじ。国民はなめられたらいけないと思う。いい機会ですしね、たまにはこういうことを考えることがあってもいいんじゃない?普通のサラリーマンの意見を代弁してくれる政党っていったらどこになるのかなー
本当に苦しい人、今いっぱいいるんですよね。選挙で与党にもっと怒っていいと思います。「蟹工船」がブームだそうですが、共産党が躍進することもあるかも知れません。
選挙楽しみだなー!その後の政局も。政治不信は仕方ないけどそれじゃ前に進まないじゃないですか。街角インタビューでブーブー文句いってるだけの人、もう諦めてますわみたいな人を見ると腹が立つ。ネットの中も落書きだらけ。じゃお前天下国家のためになんかやってみろって言われて何かできるんですかと。なにもできないだろう。じゃあ良く見てまともな人を間違わず選ぶ努力を少しはしろと。
政治家もスーパーマンじゃない。過剰な期待は禁物なんですが、真面目で一生懸命で誠実で清廉で、「これが日本のためにいいんだ!」っていう自分の信念をもってて、それを形にできる人なら、できるできないのところは仕方ないところもあるんで、まずはいいんだと思うんです。
とにもかくにも、それを発信してもらわなきゃ。で、それを言ってないとか、抽象的理念的過ぎで、なんとなくのスローガンばっかりで主張が全然見えないさっぱりワカラン人や政党を選んだらいかんのだと思うんです。
最終的には自分のことは自分で身を守るほかはないんでしょうけど、今の日本は民主的な良い国なんだから。どうなるにしろ政治に希望を失わないようにしていたいなぁと思います。
選挙に立候補しようという人たちも、公認する側の政党も、幸い、まだ良識的な
人たちが多いように見えるし。欧州なんて極右が無視できない影響力を持っちゃったりしてたいへんみたいですが、日本はまだ大丈夫。何も決まらないのは困るけど、独裁よりは全然いいですよね。