未来を拾いに

aikoのことしか頭にないひとのブログ

月光ソワレ5

2007-12-20 00:55:25 | ALI PROJECT

「月光ソワレ」というのは、ALI PROJECTが毎年冬にお送りするコンサートです。 
ライブではないよ。コンサートだよ。 
ALI PROJECTというと、一般的にはアニメやゲームに提供してるアップテンポで暗黒な曲が有名なんだと思いますが、月光ソワレは冬にリリースされるストリングスアレンジのアルバム曲が中心。今年は「Grand Finale」から。なので、とっても綺麗な曲が多いのです。 

私にとっては初めて生アリカさんを聴いたのが去年の月光ソワレ(「Romance」)で、これがめっちゃ感動したものですから、思い入れが深いコンサートなんですが、タイトルの通り今年でソワレはGrand Finale。 
私はツアーよりもソワレの方が好きなので、とても寂しいです。「アレンジする曲がなくなってきた」そうなのですけど、今までのストリングスアルバムのでいいから続けて欲しいー 

けど、ALI PROJECTも忙しくて、本当は休みたいんだって(笑) 

お疲れさまです! 


今年は池袋芸術劇場です!池袋にそんな劇場があったとは知らなんだ。無論、行くのは初めてです。 

・・・って行ってみたら、「ああ、これが芸術劇場だったんだ!」っていうくらいたまに見かけていた建物でした 

 
 

立派だぜ~ 
さすがは鬼才巨匠のALI PROJECTだね! 

 
↑中とか小じゃないよ。大ホールね 

 
↑これ昇って大ホールにいきます。なんてバブリーな建物なのでしょう 

 
↑芸術だ 

 
↑ホール入口のご案内。アリカさん綺麗でしょ 


席はEの12でした。ち、近い! 

大ホールは、正面にでかいパイプオルガンがでーんとあって、本格的なホールです。最初にオーケストラの皆さんが登場。すごいなぁ。努力しなくてよくて今すぐできるんだったらああいう演奏もやってみたい。 

アリカさんは、赤い衣裳で登場。 

01.聖少女領域 
02.恋せよ乙女 

聖少女領域はまだ声が慣れてなかったのかたいへんそうでしたね。オーケストラだとまた全然違う雰囲気でした。 

恋せよ乙女は、ALI PROJECTのメジャーデビュー曲ですよ。当時はあんまり売れてなくて、とってもヒマだったけど、あの頃があって今があるんだなって思っていますと。 

この2曲までは、普段聴いてるのとのギャップが激しくて、オーケストラとアリカさんの歌が、
こう、ばらけてる感じに聴こえてたのですが、だんだんこれがマッチしていきます! 

03 人生美味礼賛 

アリカさんこれ好きね(笑) 

04 La caleche~春の雪 

「ロマンス」の中で2番目に好きな曲。綺麗でしたよ~。曲調は「ロマンス」のときとほぼ同じだったので、あの感動をもう一度!って感じでウットリ聴きました。 

05 今宵、碧い森深く 
「ロマンス」の中で1番好きな曲。っていうか、アリプロ全部の中でも私の大好きな曲。女の子が初めて碧い森のファンタジーな舞踏会にいくというシチュエーションの歌です。去年はこれがクライマックスにきて、聴いて涙が出たんですけどね。慣れっていうのは悲しいことかも知れない。いい曲です。「ぎんのうろこまとうさかなきんのこえで『うたう』とり」になってたけどだがそれもいい。 

06 オフェリア遺文 
普段は意識してはあまり聴いてない曲(=意図的にセレクトしない曲)なんですけど、改めて聴くといい曲だなと思いました。 

この歌についてもアリカさんが説明してくださいました。ミレーの「オフェリア」という絵に捧げるつもりで作った歌なんだそうです。てなわけでどんな絵か調べてみる 

↓オフェリア 




「溺死の女」です。小林秀雄の「おふぇりあ遺文」はたぶん関係ありません。たぶん! 

アリカさんの作る歌詞は深いのですよ。必ず深い深い物語やその歌に込めた思いというのが秘められているのです。「絵画のように、文学のように、映画のように」、深いメッセージを込めた歌を作り続けていきたいって。確かそんなことも仰っていました。「世の中の逆をいきます」とも言ってたけど(笑) 

07 Arabesque Romanesque 
Inst。ここでいったんお色直し。この曲はボーカルないんですけど好き。
黒が基調のドレスに変身! 

08 薔薇架刑 
↑もはやカナ漢字変換できません 

今日はオーケストラだから出なくていいよねとか言ってたけど登場してもらうことになったらしい片倉さん登場。片倉さんは、ALI PROJECTの曲の全てを作曲している天才ね。ライブとかではキーボードを演奏しています。なんというか、「普通のいい人」です(笑) 
アリカさんには「殿」と呼ばれています。一部にコアなktkrファンも多数おられるようです。いつもはあまりしゃべらないのですが、今日はいろいろ喋ってくださいました。今年は忙しくて、短期間でたくさんの曲を作って出しているけど、来年は心を入れ替えて、じっくり時間をかけて曲を作りたいなと思っていますと。 

期待しています! 

もう来年はデビュー20年で、今この会場でも20歳くらいの方がいらっしゃいそうですけど、「いやですねぇ」ってアリカさん連発。きゃわいい。若いファンの方には「お母さんはおいくつですか」とつい聴いてしまうとか。もう若いお母さんはアリカさんと同じくらいですねぇ。 

ここからはプログラムには「~secret~」と掲載されている3曲! 

09 胡蝶夢心中 
10 暴夜layla幻談 
11 GOD DIVA 

胡蝶夢心中はいいんよ~ この辺からそろそろ涙腺が 

暴夜も今日はバッチリ!ツアーの日記のときに説明しましたが、アラビアの魔人が幸薄い人の望みをかなえてあげようという曲ですよ。ALI PROJECTらしい曲です。 

GOD DIVAも好きですねアリカさん(笑) 
この歌はイントロと間奏にきっつい難しいところがあるのですが、さすがといいますか、本当に素晴らしい歌唱力。 

12 百合と夜鶯 

一輪の百合を手に持って歌ってくださいました。百合と女の子と夜鶯の物語になってる曲だそうですが、正直歌詞カード読みながらでないと話を追えません。なんかついウットリ聴いてしまうので。 

13 闇の翼ですべてをつつむ夜のためのアリア 

これも好きな曲なんですよ;また涙腺が; 
アリカさんは終始右後方の方向を向いて歌ってらして、その方向に何か大事な意味があって、その「どこか」を思いながら歌っているのかなと、ジーンときていたら、「指揮者を見ないと歌えない歌」だったそうですw 

今はもう亡くなってしまった大切な人のための曲。アリカさんが幼い頃からずっと仲の良かった友達が若くして亡くなってしまったときに作ったのだそうです。 

さて次。「ここからは勇ましい曲しかないです」と前置きして。 

14 亡国覚醒カタルシス 
15 愛と誠 

で、ラスト。 

16 戦争と平和 

私が初めてアリプロの曲と認識して聴いたは「コッペリアの柩」だったわけですが、そこから「他にいいのないかな?」とネットの口コミ頼りで探し始め、2番目に出会ったのが「愛と誠」と「戦争と平和」でした。この2曲を聴いて、ALI PROJECTの虜になり、「direttante」と「EROTIC&HERETIC」という2枚のオリジナル・アルバムを買ったんですよ。 

「戦争と平和」は、なにかためになるようなのを作りたいなと思って作った歌のひとつだそうです。けど、平和を愛好している歌というわけではありませんって。「平和とは緊張がないという状態ではなく、そこに正義が存在することである」というマーティン・ルーサー・キング牧師の言葉をひいてらっしゃいました。 

アリカさんのメッセージはとても芯が強い。それが魅力のひとつです。正義ってなんでしょう。舞台の左右には、戦争なイメージの動画が映し出されていました。 


最後にアンコール。白黒のドレスで再登場。 

17 月蝕グランギニョル 

最後はアリプロらしい曲で締めましたね~ 会場は万雷の拍手に包まれました。 

全体通して、照明の演出がまぶしくてまぶしくてすごかったね!アリカさんが光芒の向こうに見える感じで。 

後ろのパイプオルガンに暗黒世界っぽい演出の映像が投影されると、パイプオルガンじゃなくて悪魔の城みたいに見えました。 

照明の関係で左右にできたアリカさんのシルエットもなんかよかったなぁ。 

あ、この「月光ソワレⅤ」の模様はDVD化されるそうですよ。今までアンケートとか読んでて「なんでDVD出さないんですか?」ってよく言われていたけど出さなかったのは、「私が面倒くさかったから」だってw 

絶対買いだね! 

他にもいろんなお話が聴けました。 
・本当は休みたいけど休むと忘れられそうなので頑張ります 
・1月になんとかっていうアニメ用にリリースされるのがあります 
・↑ジャケット撮影の話 
・来年もオリジナルアルバム作ってツアーやりたい 
とかいろいろね! 


今、会場で買った「Grand Finale」を聴いています。CDで聴くとオーケストラとアリカさんの歌がうまーく調和して聴こえますね。けど生がいい!生は生だからこそいい! 

ほんとにとっても良かった・・・ 
また明日から頑張れますね。 

ではでは。