NHKスペシャル「新・映像の世紀」第5集「若者の反乱が世界に連鎖した」をみました。
もともと「映像の世紀」っていうのが20世紀の終わりくらいにNHKで放送されてて、今回のは「新」が付いているとおり、それの続編というか21世紀版みたいなものだと思います。
初代の「映像の世紀」はそれはそれはすばらしいドキュメンタリーでね。どれくらいすばらしかったかというと、高額なDVD-BOXを買ってしまうくらいですよ。1枚3000円くらいのが11枚なので3万5000円くらいじゃなかったでしたっけ。
いま思えばBSの再放送とかのを録画すればすんだじゃんねー
あ、最近、「デジタルリマスター版」というのが総合とBSで放送されましたが、あれはいけません。ちょこちょこ修正されてて、私から見ると改悪されています。ナレーションがカットされていたり、文字の感じが変わっていたり、「パリは燃えているか」が録りなおされていたり(前のアレンジの方が好き)…
こりゃダメだ、前のほうがいいとすごく思ったあるシーンがあります。
第2集かな。第一次大戦の回なのですが、ラストのところ。当時の放送時は、遠くに見える丘に一本の木があって、そこにゆっくりズームしていく…というなんともいえない余韻のエンドロールだったのに、それが完璧にカットされてて黒背景になっている。やはり最初のオリジナルを見ましょう。ヒストリーチャンネルでよくやっています。
で、「新」。これまで第1集~第5集、全部みてきました。
最初は、製作側の恣意的な色気みたいなものが臭く感じられてしまい、感想はいまひとつ。ナレーションとか演出とか編集の仕方がなんかね。今もその気色悪さみたいなものがぬぐわれたわけでもないのですが。まぁ、初代と比べるからそうなってしまうわけで、これ単体としてみればなかなかに考えさせられる番組だと思います。
映像の力はすごいですねー。
次回が早いもので最終回だそうです。21世紀は、一般の市民によって、ケータイのカメラや動画で記録される世紀になりました。そうですね、そのとおりかも知れません。そしてそれがインターネットを通じて瞬時に世界中に配信されるのだからすごい時代になったものだよ。
さて、なんで掲題のことを書こうと思ったかというと、今日の番組内で非常に印象に残った映像があって。
番組内では映像だったけど、これは拾ってきた画像。場所は1989年の中国です。
このあとどうなると思います?
戦車は、このひとを轢き殺して前進してしまうのか;
とおもいきや、戦車は、このひとを避けて前進しようとします。が、すぐにその進路にこのひとが立ちはだかる。また、このひとを避けて前進しようとする。また、その先に立ちはだかる…
という。さらにその先は番組では紹介されませんでした。気になるひとはGoogleにきいてみてくださいね。
これね、この戦車の前にひとりで立ちはだかるひとももちろん勇気があるが、それを何度も避けて進もうとした人民解放軍の戦車の中のひともまた勇者だ、ととらえる向きもあるんだって。なるほどなぁ;
この、天安門のときに戦車の前に立ちはだかった人。「無名の反逆者」と呼ばれているそうです。
アメリカの「TIME」誌が、1999年に選んだ「20世紀で最も重要な100人」というのがあります。
(The Most Important People of the Century)
どんなひとが選ばれたのだろう?!っておもうじゃん。これを調べてるとけっこうおもしろくて。アメリカの雑誌なので、アメリカな目線なのは否めない感じですが、それでもなるほどなーと思える人物が並んでいます。
気になるひとは調べてみてね。
で、その中のひとりに、この「無名の反逆者」のひとがその名(といっても無名ですが)を刻んでいます。それだけ、天安門のこの人の映像は世界に(アメリカに)衝撃をあたえたのでしょうし、半ば英雄視されたんですね。
この映像もですが、今回初めてみた映像も多くて・・
知らないことはまだまだまだまだいっぱいあるなあと思いました。
では、また。