何気なく朝刊を読んでたら、「元横綱琴桜」の脇に小さく... 佃正樹さんの訃報が目に飛び込んできました。
達川さんとバッテリーを組んだ、元広島商の夏の甲子園優勝投手です。1973年は、私が産まれる前のことですが、広島では今も伝説のはずですよ
春の選抜では「怪物」江川卓の作新学院と準決勝で激突。佃投手は江川から適時打を打ち、江川の139イニング連続無失点記録をストップさせたとか。
試合はその佃投手のテキサスヒットと内野安打の僅か2安打ながら2点をもぎとった広島商が見事2-1で勝利しました。試合内容の詳細は検索したら出てくるので割愛しますが、甲子園の名勝負を扱うサイトとかいくとだいたい紹介されてる試合じゃないかと思います。
かっちょいいぜ!かっこいい野球とはこういう野球のことだねマジで。
江川がすごすぎるから伝説になっているんじゃないのというツッコミはなしの方向で。双葉山の70連勝を阻止した安藝ノ海のようなものといえばそうかも知れません。でもその夏も優勝してますし、やっぱり強かったんだろうと思います。
いつでしたか、確か「波乱万丈」とかいうトーク番組だったと記憶してますが、達川さんがテレビでこの時のことを話してくれていました。江川から点を取る方法を知恵を振り絞って、どんなんでしたか忘れましたが、ツーランスクイズの変形みたいなのでしたっけ、有り得んような作戦を、機会が巡ってきたら本気でやっちゃろうとチームでめっちゃ練習してたとか、ヒットは打てんだろうから、打席に近く立って当たれとか、球数投げさせたりバント処理させたりして疲れさせろとか、ありとあらゆるセコイ、いやいやいや、頭を使った方法を練ってたそうですよ。そうそう、大一番で自分の力を発揮するための精神力を養うために真剣の刃の上を裸足で渡る儀式、本当にやってたとも話してくれてました。
「足が切れるんですよ」
そりゃ切れるだろ(笑)
広陵も頑張って欲しいですね。
52歳だそうです。早いです... ご冥福をお祈りいたします。