MOVIXさいたまで鑑賞。上映館・上映回が少なく、さいたま新都心までいきました。
前から気にはなっていたのですが、いろいろあって時間がとれず・・
10/13までの公開の劇場がほとんどだったのですべりこみで劇場鑑賞できました。
「君の名は」「天気の子」の新海誠作品に似た雰囲気の映画ポスター。
正直、それほどまでには期待していなかったのですが、エンドロールが終わって、客電がついて・・
なんというか、劇場までみにきてほんとうによかったと思いました。
この感じは「時をかける少女」をテアトル新宿まで観にいって、そして客電がついたときのあの感じと同じだ。
余韻が押し寄せる・・・
これは名作です。自分史上のアニメ映画ランキングベスト5を更新する作品になったと思います。
そうですね、新海誠に似てますね。それも「君の名は」よりも前の新海誠です。
絵とかもセリフの感じもキャラも雰囲気も。「言の葉の庭」あたりが近いかも。
冒頭と序盤にばらまいた伏線がタイミングよく、それも詰め込み過ぎずにきれいに回収されていきました。
こういう作品はひとつふたつは何か違和感があるシーンとかもありがちなのですが、それがほぼない。
また、「君の名は」以降の新海誠みたいに、(売れてしまったから仕方ないのかも知れませんが)、なんていうかやたら壮大で仰々しくてドラマチックすぎ・・っていう感じもなく、シンプルでちいさく、でもすごくきれいにまとまっていて、読後感がすばらしくいい。
「言の葉の庭」あたりが近い、と書きましたが、そう、大きく売れる前の新海さんみたいな感じです。それも、それをとても良質にしたような。
いやー
これは好きだーー!
けっこうマイナーな映画っぽいし、すごくいい作品を、狙ったわけでもなくたまたまですが、「発見」してしまったような感じです。
これがあるから、ちょっとでも気になった映画は、劇場に足を運ばなければいけませんねー
ネタバレになってしまうのでストーリーにはふれないで書きたいのですが、やっぱり序盤の駅のシーンの伏線がいいですね。
あの駅、たぶん三陸鉄道だかのどこかの有名な駅なんですよね。ああいう「海ー!」っていう景色の駅のホームをみたことがあります。(あとで調べたら愛媛県の下灘駅でした)
キャラも、セリフもいま風でクールで(=暑苦しくない)、これが清涼感。
序盤は、「なんでガラケーなんだろう?」と思っていたんです。原作がそのくらいの時代のだから忠実に絵にしてるのかな?
くらいに思っていたのですが、これが重要な伏線だったんですねぇ。
終盤、「そういうことかーー」ってなって、どんどんラストに向けて物語が収束していくでしょ、最後はどうなるのかなあって思いながらみるんですが、そこも予想外のところへもっていかれて。でもとても納得のいくラストで。さらにそれにくわえてステキなラストでした。
いろんな意味で解釈できそうですが、いずれにしてもこれはほんとうに「さよならの出口」だったとおもいます。
主題歌「フィナーレ。」もよかった。劇中では涙は不思議と出なかったのですが、エンドロールの主題歌でじわじわと感動の涙が・・ぶわぁっとあふれた。
10代って、高校生って、いいですねぇ。うらやましいよ・・
劇中歌の「プレロマンス」もいい。「これが恋だとしても、これが恋じゃなくても」っていう。好きなような気もするがなんだろうこれはっていう明確でない気持ちですよ!この映画の大部分の時間はプレロマンスな時間なわけじゃない。ぴったりの歌だったとおもいます。
「プレロマンス」と「フィナーレ。」はリリックビデオがYouTubeにあがっています。映画のシーンを切り取ってうまく編集してあるからずるい。
映画を見た後、これをなんども見返してしまう。余韻・・
花火のシーンがすごくいい・・
この作品も、「最初の1回目」をみたときの感動は、文字通り最初の1回目のときにしか味わうことができない!っていう映画ですね。
記憶を全部消してもういちど最初からみたい・・・とおもう映画です。
1回目をみたあとに、「そうと知っている状態で」2回目を見るのもまたいいかも。
なのですが、それにはもう明日明後日しか機会がないので、BDか配信を待つことにしようと思います。
★は4.9!
自分のなかではそれくらいの名作といっていいです。
「マイ・ベスト・ムービー」も更新です。
すばらしい映画をありがとうございました。