よもぎ蒸しの効果

2011-01-26 | よもぎ蒸し
昨年5月に開業して以来、なるべく月に1回か2回はよもぎ蒸しをしています。
よもぎ蒸しの効果は人によって様々ですので、お客様の声をまとめ次第お伝えしますが、
とりあえず私の場合…

1.冷えの改善
 今年の冬は足が冷えて眠れないということがありません。
 布団に入るとすぐに温まって熟睡できるようになりました。
 
2.手足のカサカサの改善
 去年までは冬になると、手も足も粉を吹くほど乾燥してカサカサ、指先はぱっくりひび割れてとても痛かったのです が、今年は体の水分が戻ってきたように感じます。
 ハンドクリームなしで過ごせます。

3.経血の量が減り、固まった経血も出なくなった
「ずいき」と「布ナプキン」と「よもぎ蒸し」で月経は順調です。

4.すね毛の生えるスピードが落ちた??!!
 なんとなく、生えにくくなった気がします(^^ゞ
 妊娠中も生えなかったので、プロゲステロンが関係する?と気になっていたのですが…
 確かに、「医者も知らないホルモンバランス」にも「プロゲステロンは多毛症が治る…」と書いてあります。
 そして、ホルモンのバランスに良い薬草として、「甘草」が書かれています。
 
 温灸堂の「よもぎ蒸し」の生薬の全体の70%に当たる基本配合に「よもぎ」と「甘草」が入っています。
 ホルモンバランスを整える効果がありそうです。

5.更年期症状がない
 閉経のお年頃なのに、体調に変化がないのは、もしかして「よもぎ蒸し」のおかげ??

4と5は「気のせい?」かもしれないような話で申し訳ないです。

ところで、
夏、秋、冬と「よもぎ蒸し」を続けてみると、季節によって汗のかき具合が違うことが分かりました。

室温を同じに保っていても、冬はなかなか汗をかきません。

皮膚が体温を保持するために汗をかきにくくしているのでしょうか?

人間の体のすばらしい機能と普段なかなか気づいてもらえない、けなげな働きに驚きと感謝です。



甘いもの

2011-01-14 | はりきゅう
先日、長野式の勉強会に参加した時、常に話題にあがったのが「甘いもの」の過食についてでした。

講師の方は鍼灸の学校でも教えていらっしゃるそうですが、最近の若者の元気のない様子に驚くと言われていました。
低体温で、低血圧、かつて若者にはあまりみられなかったような不調の数々。

夜間の学生の方が(年齢層がかなり上です)、ずっと元気らしいです。
以前は、夜間の学生は労働後の勉強ですから、昼間部の方が元気だったらしいですが、いつからか逆転したらしいです。

原因は食事と運動不足だろうと言われていました。

食事で気をつけないといけないのが、「甘いもの」、つまり炭水化物の過食です。

腹八分の食事で十分な炭水化物ですが、食事以外に口にしてしまうお菓子、果物、ジュースなど…
これらの余分な炭水化物「甘いもの」の摂取が体の不調を引き起こします。

松本先生の本に、
「血糖のアンバランスが症状の根底にあって、主訴(筋肉痛など)を引き起こしていたり、また時には、治癒を遅らす(慢性の炎症が続く)ことがある。」
「糖の感受性が高かったり、血糖のアンバランスがあると診断された患者は、多くのサインや徴候をよく訴える。背中の軽い痛みや、疲労感、アレルギー、副鼻腔炎、関節や靱帯の炎症、腓腹筋の痛みなど。」
と書いてあります。

実際、糖代謝に関係した反応が見られる場合は、糖尿病患者に限らず、血糖のバランスを整える鍼をすることで、主訴の痛みなどが取り除かれることが多いです。


勉強会の講師の先生は、全国の女子中高生に「甘いものはあまくない!」という題名の講義をしたいとおっしゃっていました。
どうして女子中高生かというと、これから妊娠、出産をひかえているからです。

まずは「甘いのも」による「冷え」。

いくら表面をお灸やカイロで温めても、体の芯の冷えがなかなか取れない場合は「甘いの」と「小麦粉」の過食です。
パンや麺類をご飯に代え、「甘いもの」をひかえてみてください。

それから「冷え」に通じた「不妊」。
妊娠後の「つわり」「逆子」「母乳不足」も「甘いもの」をやめると改善します。

しかも生まれた子供の「アトピー」も母親の「甘いもの」の過食でアレルギー体質ができてしまい、さらに本人が「甘いもの」を食べることで症状がでるということでした。

アルコールにも強い人と弱い人がいるのと同じで、「甘いもの」にも代謝能力の違いで強い人と弱い人がいます。
アルコールで酔っぱらうみたいに、すぐに変化が出るとわかりやすいのですが、不調の原因が「甘いもの」だとはなかなか気づきにくいです。
私自身、長野式を学ぶまでは、糖分がこんなに体に影響するとは思ってもいませんでした。

そういえば、以前このブログにも書いた、
「医者も知らないホルモンバランス」のなかにも、
「砂糖は副腎を刺激するので、副腎をサポートするための最初の第一歩は、砂糖とアルコールをやめることである。」
と書いてありました。

副腎の反応をみるツボが、血糖アンバランスの反応を見るツボのひとつと共通していたはずです。

場所は臍の斜め左下です。
松本先生はそこに感じられる軟らかく細長い塊を「シュガー魂」と名付けています。
砂糖の幼虫らしいです。
「甘いもの」の過食かなと思われる方は、捜してみてください。















小学生のはりきゅう

2011-01-08 | はりきゅう
小学生にとって、「はりきゅう」治療を受けることは、肝試し、度胸比べみたいな感覚みたいです。
がんばって治療を受けると、たとえ鍼を刺さない治療でも、多いに自慢のタネになるようです。

鍼を刺されてもお灸も、ぜんぜ~ん平気(*^^)vって子供は一目置かれます。

しかし、ほとんどの小学生は「はり」と聞いただけで恐怖感でいっぱい。
付き添いのお母さんは、しきりに鍼を刺すことを子供に勧めてくださるけど、体中がすごい緊張でがちがちなので、嫌がるのに無理にはりや灸をしても逆効果。

何度も来ている子は少しずつ刺せるようになっていくけど、たま~に”ちくっ”としたりすると、もうだめです。
今までの信頼関係が一気に崩れてしまうのでひやひやです。

「痛くないから」とは決して言えません。なぜなら、子供にとって痛くない=0だから。
10本中1本、しかも1の痛み(注射を10として)でも「うそつき~(;_;)」となってしまいます。

信頼してもらえないと、これもまた逆効果なので、せめて「うそつき」にはならないよう気をつけています。


小学生で多いのが、仮性近視と鼻炎、アレルギーの治療です。
長野式でこれらの治療をしようと思うと、てい鍼(刺さずにさすったり当てるだけのはり)では難しいところがあり、かなり時間をかけて治療していましたが、最近良い方法を思いつきました。

普通の鍼をツボに当ててテープで貼り付ける方法です。
以前、鍼灸雑誌の治療院紹介で見たことがあり、気になっていたのですが、先日やってみると、ちゃんと反応がでました。

たとえば、鼻炎の場合、前頭の「上星」「顖会」付近に押さえると痛いところがあります。
そこの痛みを取るツボ、へそ回りの反応点にへそに向けて鍼を貼り付けます。
しばらくすると、前頭の圧痛は取れています。

耳の下の免疫の反応穴「天牗」「翳風」「翳明」も押さえるとたいがい痛みを訴えます。
そこの反応は、肘回りのツボ「曲池」「手三里」などに流注の流れに沿って、つまり上向きに鍼を貼ります。

頬の「四白」というツボも鼻炎の場合は痛むので、足首の「丘虚」に足先に向けて鍼を貼ります。

肘や足首なので動かすと少し”ちくり”としますが、ほとんどの小学生はそのくらいは我慢してくれます。
治療前にあった痛みがすべて取り除かれれば、鍼をはがして終了です。

アレルギーには瘀血処置や胃の気処置も大事なので、同じく貼るだけの鍼で処置します。
胃の気は福田稔先生が使用される磁気針がよく効きます(もちろん刺しません)。


はりきゅうの苦手な大人の方でもできますよ。