出産と医療機関

2010-12-24 | その他
先日、今日が出産予定日、という知人にばったり会い、おなかを触らせてもらいました。
はちきれそうなおなかは、胎児の形がなんとなくわかり、この子は今、生まれ出る準備をしているのだなと思うと、生きる力の大きなエネルギーを感じました。
無事に産まれることを願いつつ、ひとつの生命を生み出す「出産」というのは、すごいことだなと改めて思いました。

私も3回、出産経験があります。
全ての出産経験が私にとって必然だったのだと思います。

一人目は実家の隣町の総合病院で生みました。
日曜日の夕方に破水したので病院へ行きました。
助産婦さんが出勤できず、看護婦さんがお世話をしてくれたのですが、「休みに来たんだから早く生んでよ」とのこと。
そんなこと言われても…
会陰切開になり、苦しい中、足下で
「あんた、切ってみなさい」
「切ったことないですが…」
「練習、練習」
という会話。
たしか、看護師には会陰切開はできないはず…
しかも練習台…
後日、助産婦さんに抜糸をしていただいたときに、「何針縫ったの!?」
練習だったから切りすぎたみたいです。
初産で、腰も狭くなかなか出てこない。
医者は私のおなかの上に乗り、子供を押し出しました。
後で聞いたのですが、危険なことらしいです。

良いこともありました。
助産婦さんが、なかなか乳首をくわえることができない新生児に根気よく指導してくださり、おかげで母乳育児ができました。

でも、もう二度と病院では生むまいと決心しました。


二人目、三人目は実家近くの助産所ですばらしい出産を経験できました。
そのうち、ブログにも書いておこうと思います。

これらの経験は私が医者や薬になるべく頼らないようにしようと思い始めたきっかけのひとつです。
もちろん、すべての医療を拒否するつもりはありませんので、医者にかかることもありますが、本当に信頼できる医院に行くようにしています。
見つけるのがなかなか大変ですが、内科、皮膚科、眼科、歯科では気の合うすてきな先生と出会えました。
この中の内科のF先生がとても信頼できるすてきな先生で、我が家の子供は小児科でもないのに診ていただいています。
子供用の注射鍼がなくて大変だったこともありましたが…。
F先生のクリニックでの診療についても、また近いうちに書こうと思います。





よもぎ蒸し

2010-12-15 | よもぎ蒸し
温灸堂では「よもぎ蒸し」ができます。

鍼灸の修行中にお世話になった鍼灸治療院の先生方を通じて、「よもぎ蒸し」の良さを実感し、併設しました。
また、よもぎ蒸しに使う漢方生薬もその先生を通じて仕入れる、信頼できるものです。
以下は、その先生の書かれているサイトを参考にさせてもらったものです。

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使用している漢方生薬は全て日本の漢方会社の管理の下に選ばれた純然たる漢方生薬です。
薬ほど強い効果はありませんが、お茶としての服用に適した生薬を厳選し配合しています。

よもぎ蒸しをするのと同時に口からもお茶として吸収することで
体の温まり具合や、その持続性が異なります。
とことん体質改善に取り組まれる方に適した利用法です。

1.冷え防止あったか蒸し(よもぎ・陳皮・鶏血藤・紅花・桂皮・薄荷・甘草・杜仲葉・大棗・枸杞子)
2.ストレス解消蒸し(よもぎ・陳皮・蝦夷五加・紅花・桂皮・薄荷・甘草・枳殻)
3.水太りむくみ改善蒸し(よもぎ・陳皮・紅花・桂皮・薄荷・甘草・車前草・金銭草)
4.素肌ハーブ蒸し(よもぎ・陳皮・紅花・桂皮・薄荷・甘草・柿葉・鳩麦・ローズヒップ)
5.ささ蒸し(熊笹・陳皮・鶏血藤・紅花・桂皮・薄荷・甘草・杜仲葉・大棗・枸杞子)

1~4は、全体の70%に当たる基本配合は同じ生薬成分です
基本生薬に加えてそれぞれの効能にあう数種類の生薬を配合しています。

基本配合はよもぎに代表されるように主に血行促進、体を温める作用のものです。
以下に一部紹介します。

(参照)『漢方210処方生薬解説』じほう社より

◆よもぎー艾葉(ガイヨウ):キク科
艾葉は漢方では古くから下痢、吐血、婦人の不正性器出血や帯下、 腹痛を治すため止血、強壮、補血の効果があるとされ、子宮出血、腎出血、痔出血などの各種出血、貧血、腹痛などに応用されている。 また、お風呂に入れ外用薬として皮膚疾患にも用います。民間薬としては根をヨモギ酒にして喘息に、葉を煎じて健胃、貧血に、 ヨモギ風呂にして腰痛、腹痛、痔の痛みに用いられる。
よもぎ蒸しへの適用
こういったよい効能のあるよもぎを用いるよもぎ蒸しは、婦人科疾患に最適。よもぎにはシネオールなどの精油成分が含まれ、温熱効果があり、湯冷めもしにくいのです。また、殺菌・消炎作用がある事から肌に大変良く、しっしん・吹き出物・かさつきを抑えます。

◆甘草(カンゾウ):マメ科。
内蒙古、山西省、新疆及びウラル地方、モンゴルに分布し、日本でもまれに栽培されることがある耐寒性の多年草。
適用
風邪薬、解熱・鎮痛・消炎薬、静咳・去痰薬、健胃消化薬、止瀉整腸薬とみなされる処方及びその他の処方に極めて高頻度で配合される。

◆桂皮(ケイヒ):クスノキ科
中国西南部に自生する高さ12mにも達する常緑高木。枝は叢出し、幼枝は稜角があり有毛である。
適用
血縁気循環の促進し、発汗作用もある。血流を促進するので他薬の効果も強められる

◆薄荷(ハッカ):シソ科
日本国特産で各地(北海道、広島、岡山他)の湿った原野に自生、又栽培される多年生草本である。
適用
薬用部位:全草(根を除く)。静咳・去痰薬、健胃消化薬、止瀉整腸薬とみなされる処方及びその他の処方に極めて高頻度で配合される。

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「よもぎ蒸し」は漢方薬を毎日続けて飲むように、続けることで効果が出ます。
体質にもよりますが、1ヶ月に1~2回定期的に行うことをおすすめします。
そのためにも、温灸堂の「よもぎ蒸し」は料金を下げました。

2,000円/1回(50~60分)
*回数券1,800円×6回分(10,800円)


健康と美容によく、ストレスも解消
月に一回のご褒美に「よもぎ蒸し」をどうぞ(^o^)






「前更年期症状」と長野式

2010-12-08 | はりきゅう
「医者も知らないホルモンバランス ー JOHN R.LEE,M.D. with VIRGINIA HOPKINSー著」

この本の中で書かれている「前更年期症状」についてです。

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疲労、ふさぎ、体重の増加、むくみ、頭痛、性欲の減退、気分の動揺、ストレスに対処できない、いらいら、乳腺線維腫、子宮筋腫、子宮内膜炎、エネルギー代謝の低下、甲状腺ホルモン(T3,T4)は正常なのに起こる甲状腺機能低下症の症状、血糖レベルの上下動、カフェイン、甘いもの、精製デンプン質への飢餓、朝の疲れ


本質的に言って女性の体は陰、男性のからだは陽である。男女ともに互いに相手の要素を持ち合ってはいる。
しかし、女性では陰、男性では陽の要素が優勢になっている。
もし、女性が今日の働く女性のように、自分の毎日を非常に陽的な世界で過ごしているとすればどういうことがおきるであろうか?

彼女の副腎はつねに少しずつだが、”闘いと逃走”の状況のために使うためのホルモンを出し続ける(交感神経優位状態)。
そしてその結果として、副腎は疲れて力を失い、使い切られてしまう。
彼女の体は生存が危機に直面しているという信号を受ける。
血糖のレベルはつねに不安定になる。
消化も悪くなって適切に栄養を吸収することができない。
卵巣は生存を優先するために働きを低下させる。
卵巣の働きが悪くなれば、プロゲステロンは副腎でだけしか造られなくなる。
しかしその副腎も働き続けている上に、彼女は食習慣の不適切さのために食事からプロゲステロンが摂れていない。
かくて彼女はプロゲステロンが欠乏したエストロゲン優勢状態に置かれる。
エストロゲンが優勢になれば甲状腺の働きを妨げ、疲労が増し、いつも体が冷えていて、体重は増える。
しかし、医者は甲状腺の検査をして異常なしという。
彼女は甲状腺ホルモンはちゃんと分泌しているし、しかしそれが効率的につかわれていないという状態なのだ。
彼女はダイエットを続けるが、その間にも砂糖、カフェイン、精白したデンプン質はしっかり摂る。
これは疲れた副腎をジャンプさせようという絶望的な試みだが、ダイエットもうまくはいかない。
彼女の体の代謝は、サバイバルのための状況にすでに入っていて、代謝がきわめて低く低下しているからだ。
副腎が疲れているために、朝、起きるのが辛い。

もう一つの問題のもとが、体外エストロゲン(環境汚染物質、普通これは石油化学の造り出す物質)である。女性ではこれは卵巣の肥大やがん、乳がん、卵胞の早すぎる”使い果たし”などにつながり、前更年期症状を起こす要因にもなっている。

前更年期症状の二つの大きな原因が、排卵無き生理と副腎疲労である。どっちが先におこるかは判らない。

ストレス、不健全な食事、体外エストロゲンとの接触、そしてプロゲステロンの不足などが、前更年期症状とわれわれが呼ぶ症状の原因になっているのは間違いないといえよう。
                                             
~原文のままではないです。

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最近、自分にも当てはまる上記の症状、どういう機序で起きているのかがよくわかりました。

しかも、私と同年代の女性を診みると腹診でほとんどの人に「副腎」の反応が見られます。
もちろん長野式の大事な基本処置法の「副腎処置」は必ず行います。

プロゲステロンが分泌されているのかまでは触診ではわからないですが、女性ホルモン分泌を調節する処置法も必ず行います。

でも、長い間かけて起こるべくして起きた症状です。
時間をかけた治療が必要ですし、その前に、食事や生活の見直しをしないといけないですね。



















長野式鍼灸治療

2010-12-01 | はりきゅう
温灸堂では長野式鍼灸治療を行っています。

鍼灸治療といっても治療法は流派によって、また鍼灸師によってさまざまです。
こった所や痛い所に直接鍼を刺す治療法が一般的であり、それを望んでいらっしゃる患者さんも多いです。

ところが、長野式では、いきなり患部に鍼をすることはありません。

それは、なぜそういう不調があらわれて、なぜそれを自分の身体が治せないかを診断し、その原因を改善する治療をしていくからです。
なので、たとえば肩こりの患者さんでも手や足のツボから鍼をしていき、結局患部には一本も鍼をしないことも多いです。


2週間くらい前から、首が回りにくくなりました。
自分で自分の診断は私にはできません。
とりあえず、いきなり筋肉の緊張を取る鍼をしました。
これは普段の長野式治療では、原因を取り除いた後、最後の最後に残った緊張を取るための処置です。

やはり、いまひとつすっきりしません。
そこで、原因治療のひとつ「胃の気」の鍼をしました。

やっと以前のようにぐるりっと首が回るようになりました。
つまり、「胃の気」の不足で治らなかったようです。

長野先生は「胃の気」の治療はとても大事だと書かれています。
改めて、長野式治療法はすばらしい!!と実感しました。