◆1/3(金) イスラエルによる30回以上の空爆で70人以上が死亡 子供と女性を含む
10人が犠牲 パレスチナ・ガザ地区(FNNプライムオンライン)
軍は2日、ガザ南部ハンユニスにある「人道地区」を空爆し、テント内にいた子供
と女性を含む10人が殺された。軍は24時間でガザ地区に30回以上の空爆を行い、70人
以上が死亡した。
◆1/3(金) イスラエル軍のガザ空爆で90人死亡…病院閉鎖や乳児の凍死相次ぎ、
難民キャンプも被害広がる(読売新聞オンライン)
軍は2日、ガザ各地を攻撃し、子どもを含む90人が死亡した。ガザでは病院の機能
停止や乳児の凍死が相次ぎ、人道危機が深刻化している。
停戦交渉に関し、ネタニヤフ首相は、対外情報機関モサドなどからなる代表団の派
遣を承認、代表団は3日にカタールを訪問。一方、前立腺摘出の手術でエルサレムの
病院に入院していたネタニヤフ首相は2日、退院した。
◆1/3(金) ガザの乳児、年末の1週間で6人凍死…寒さの中テント生活・毛布や粉
ミルクも不足(読売新聞オンライン)
ガザ中部ディール・アルバラハの難民キャンプで12月30日、生後3週間のアリ・ア
ルバトランちゃんは低体温症で病院に運ばれ、息を引き取った。双子の兄弟のジュマ
ーちゃんは前日にテント内で凍死した。ガザでは寒い日が続き、毛布や粉ミルクも不
足している。国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)の清田明宏保健局長は
「停戦が見通せない中、希望を途絶えさせないための援助が今一番必要だ」と述べた
◆1/3(金) ガザへの空爆で68人死亡 避難区域にも攻撃、国連機関が非難(朝日新聞
デジタル)
2日、軍が避難区域に指定している南部マワシを含む各地に空爆があり、68人が死
亡した。ハマスの司令所を攻撃したと主張しているが、テントにいた避難民らが死亡
し、子どもも含まれる。マワシは2023年12月に軍が避難区域に指定。国連パレスチナ
難民救済事業機関(UNRWA)は2日、人道区域(避難区域)は存在しないと批判した。
約1週間に7人の子どもが寒さで亡くなった。国連児童基金(ユニセフ)中東・北アフ
リカ地域事務所も3日、「子どもたちを爆弾、寒さ、病気、飢えから守れる場所がな
い」と訴えた。
ネタニヤフ首相は2日、停戦と人質解放をめぐる交渉を継続することを承認。代表
団がカタールに向けて出発した。(
◆1/3(金) ガザ地区 人道エリア含む各地にイスラエル軍空爆 43人以上死亡(NH
K)
2日、住民の避難先として指定された「人道エリア」を含む各地への軍の攻撃で43
人が死亡した。人道エリア」への空爆で女性や子どもを含む11人が死亡した。ハンユ
ニスでは地区当局の建物も攻撃を受け、NHKのガザ事務所が病院で撮影した映像では
、けが人が次々と運ばれてくる様子が写っている。ガザ地区の各地での軍の空爆で43
人が死亡した。ハマスの代表団が人質の解放と停戦に向けた交渉前進のため、1日、
エジプトを訪れた。人質の解放のあり方などを巡る双方の立場の隔たりから交渉は行
き詰まっているとも伝えられ、停戦が実現するか見通せない。
◆1/3(金) 爆撃、飢えに続いて襲いかかる寒さ 戦火の下で試練の冬を迎えたガザ
の人々(産経新聞)
軍は食料など支援物資の流入も制限し、住民の暮らしは厳しくなるばかりで、赤ちゃ
んが寒さに耐えられず死亡する事例も増えてきた。新年を祝う雰囲気とはほど遠い。
■ 支援物資が全く足りない 昨年12月上旬、カイロに住む30代女性の交流サイト
(SNS)にハンユニスにいる女性から「助けて」「支援物資が全く足りない」「わず
かに届く食料も大半が腐っている。軍が検査に時間をかけている」と届いた。軍は昨
年5月、ラファのの境界地帯を掌握し、入域する物資が減った。昨年10月、ジャバリ
ヤなどを封鎖し、攻撃を強化。食料搬入も遮断され、住民多数が南部などに避難。昨
年後半からは支援物資を積んだトラックが武装集団に襲撃される事件が相次ぐ。デー
ルバラハの男性(51)は、衣類や小麦粉、砂糖などが高騰し住民には手が出ないと窮
状を語った。軍は2日、ガザ各地を攻撃し、民間人ら80人以上が死亡。
■ 低体温症で赤ちゃん死亡 夜の気温は摂氏7度前後まで下がり、爆撃や飢えに
おびえる人々に寒さが襲いかかる。昨年12月31日、2週間でテントなどで赤ちゃん6人
が低体温症で死亡した。生後約20日でわが子を亡くした女性は「妊娠したと分かった
とき生まれたらどうやって服を確保しようかと考えた」と訴えた。ガザでは昨年11月
、土砂降りの雨で数千人分のテントや寝具が押し流された。軍の度重なる避難指示で
居場所を転々とし、家財道具や貴重品を手放し、十分な防寒具がない。国連パレスチ
ナ難民救済事業機関(UNRWA)は昨年末、ガザでは1万4500人の子供が死亡し、1時間
に子供1人が死亡しているとした。
◆1/3(金) イスラエルが空爆、ガザ警察トップら11人死亡(CNN)
ガザの内務省はイスラエルが警察トップ)や警察指揮評議会のメンバーを殺害した
と非難した。軍の攻撃はガザの法の基盤を徐々に崩壊させている。
重装備のイスラエル軍兵士がいることで救援活動が妨げられてきた。そうした中で警
察は人道支援物資の安全な運搬において重要な役割を果たしてきた。
◆1/3(金) パレスチナの7歳児が地雷を踏んで爆死…村隣接のイスラエル軍事訓練
地帯、標識も柵もなし(読売新聞オンライン)
昨年12月21日朝9時頃、ベツレヘム近郊のラシャイダ村で羊飼いのヤセル・ラシャ
イダさん(36)が家の裏山で羊を放牧していると、数百メートル離れた谷から爆音が
響き、砂ぼこりが舞い上がった。息子と娘は見えるが、もう1人の息子のムハンマド
君(7)の姿が見えない。2人の子は泣き叫ぶばかり。駆け寄ると、ムハンマド君の
体はバラバラになって地面に飛び散っていた。
人口約1500人の村は牧畜とイスラエルへの出稼ぎで生計を立ててきた。1967年の第
3次中東戦争で、村に隣接する約8平方kmの土地は軍事訓練地としてイスラエルに占領
された。以来、軍は実弾の発射訓練を行い、多数の地雷を埋めた。今でも訓練地とし
て使われている。周囲に地雷への注意を促す標識や柵はなく、村人は羊の放牧で出入
りする。村では2000年以降、地雷で7人が死亡、200人が負傷した。1967年以降、西岸
では約250人が地雷で死亡している。
村は、自治政府を通してイスラエル政府に地雷の撤去を求めているが、「軍事訓練
地だ」として応じないという。村は4か所のイスラエル人入植地に囲まれており、村
人たちは「入植者が我々の土地を取り上げるため、わざと地雷を撤去しないのではな
いか」と疑う。
◆1/3(金) ガザ停戦交渉再開へ(時事通信)
停戦と人質解放の交渉に当たるイスラエルの代表団が仲介国のカタールに向けて出
発した。イスラエルは2024年12月下旬、ハマスとの間接交渉が行われていたドーハか
ら代表団を引き揚げたが、復帰により交渉は再開するとみられる。
◆1/3(金) イスラエル 人質解放と停戦の協議再開へ 仲介国に代表団派遣へ(NH
K)
軍はガザ地区で激しい攻撃を続け、2日の攻撃で74人が死亡し、3日も相次ぐ空爆で
12人が死亡した。イスラエル首相府は2日夜、人質の解放と停戦に向けたハマスとの
協議を再開させるとして仲介国のカタールに代表団を派遣すると発表した。ハマス幹
部は停滞してきた協議が再開されるとの考えを示した。
◆1/3(金) イスラエル、イランに強硬 次期米政権の支持期待 25年の中東情勢(時
事通信)
停戦に至らないのは、「ハマス壊滅」を目標とするイスラエルと、組織の存続を前
提に恒久停戦を求めるハマスとの溝が埋まらないためだ。トランプ次期米大統領は24
年12月、就任までにハマスが拘束する人質の解放が実現しなければ「(ハマスは)地
獄を見る」と発言した。イスラエル高官は「型破り」な作戦を行えると表明、カッツ
国防相は1日、人質解放までハマス攻撃を激化すると警告した。
イランは核兵器開発で体制の存続を図ろうとする可能性がある。トランプ氏は1期
目、イランという「共通の敵」を包囲する目標で、イスラエルとアラブ首長国連邦(
UAE)などとの国交正常化を仲介した。サウジはガザで戦闘が続く状況ではイスラエ
ルの思惑を実現するのは容易でない。
◆1/3(金) 〈シリア・アサド政権崩壊の勝者と敗者は?〉混迷深まる中東で2025年
、各国どう動くか(Wedge・ウェッジ) )
① 台風の目・トランプ米大統領はシリアを切り捨てる考え。厄介事には手を染めな
い。約2000人の米軍シリア駐留はイスラム国(IS)から石油資源を守り、イラン革命
防衛隊監視が目的だがイランは部隊を撤収した。トランプ氏のIS掃討後の米軍撤退は
国防総省の反対で900人の残留を認めた。今回はすぐに撤退というが、大きな批判が
出るのは間違いない。さらにイラクの約2500人の米軍が2026年までには撤退する計画
だ。米部隊が撤退すれば、ISの台頭や内紛の歯止めを失い、混迷が深まる恐れが強い
。
② もう一つの焦点はアラブ世界の支持。ジャウラニ氏は暫定政府を近い人物で固め
、数十に上る反体制派の武装組織を国防省に統合、スーツの着用。シリア国内の政治
的安定が最優先。ダマスカスなどで治安部隊と前政権支持者のデモ隊が衝突、北部で
はトルコに支援された「シリア国民軍」(SNA)と米国が後ろ盾となっているクルド
人民兵組織「シリア民主軍」(SDF)が激戦を展開するなど国内の反目は依然収まっ
ていない。トルコ、ヨルダン、カタール、アラブ首長国連邦(UAE)などアラブ世界
から復興援助を受けられるかは、石油大国サウジアラビアの支持を獲得できるかが大
きなカギに。
③ イスラエルは、占領地ゴラン高原で、停戦協定を反故にし国連監視の非武装地帯
(DMZ)を掌握し、シリア領内に進軍。ダマスカスを望むヘルモン山の山頂の一部も
制圧した。首相は12月17日、山頂のシリア側に立ち、安全が保障されるまでイスラエ
ル軍がこの場所に駐留すると言明した。
④ シリア政変の「最大の敗者」はイラン。イラン国内のエネルギー危機が深刻化。
発電所17カ所が停止、工場の生産能力も最大50%も落ち込んでいる。電力カットにあ
えいでいる。国際原子力機関(IAEA)はイランが濃縮度を60%に高めたウランの生産
ペースを7倍以上に加速と警告。イランの濃縮ウランの貯蔵は核爆弾4個を製造できる
量に達している。