◆◆10/6記事◆◆
◆10/6(日)「モンスター」を倒すために ハマスに両親殺された男性が選んだ道(朝日新聞デジタル)
イスラエルの平和活動家のマオズ・イノンさん(50)は「ハマスは両親だけでなく、罪のないユダヤ人を殺しました。復讐したいと思ったこともありましたが、その考えにとらわれると、家庭で夫や父親でいられなくなる。自分を内側から破壊するような感覚です。私はハマスも政府も許そうと決めました。精神的にも肉体的にも、悲しみと痛みの海で溺れているような感覚でしたが、私自身の癒やしのためにも平和の道をいこうと決めた。」
◆10/6(日) 共存か否か、揺れ動く心 ハマス襲撃受けたイスラエル住民 「隣人」ガザのパレスチナ人と・ガザ衝突1年(時事通信)
ガザの境界から東に約5キロ、キブツ・ベエリ。昨年10月7日の早朝、住民ら約130人が殺害され、30人が人質に。パレスチナ人と共存すべきか否か。ベエリに暮らしていた人々の心は揺れ動いている。ガザ住民の支援に長年携わりながら襲撃で殺害された平和活動家ビビアン・シルバーさん。「なぜ彼女は殺されなければならなかったのか」。ベエリには、パレスチナ人との共存を目指す人々が多く住んでいた。マイズネルさんもその一人だったが、「彼らの隣にはもう住めない」と深いため息をついた。
今ではパレスチナに批判的な政治思想に傾いたという。父を殺害されたドタン・ナベさん(35)は、それでも共存を進めるべきだと語る。かつては父の農場でガザの農民が働き、友情もあった。ガザとイスラエル双方が「平和」について学び直し、信頼を積み上げていけると信じているが、「ガザの人々が怖い」 イスラエルでは恐怖心が広がり、平和について語れる状況にない。
◆10/6(日) ガザ住民、「普通でいられない」 初めて犯した罪苦悩 子供たちのイスラエル憎悪(時事通信)
北部ガザ市で暮らす男性(33)は、菓子工場を営み、暮らしに余裕はあったが、昨年10月の衝突後は避難してきた親戚ら約50人を養う「大黒柱」となり、食料は不足し物価が高騰する中、今年の初夏に小麦粉が底を突いて1カ月。「あすはパンがあるよ」など、空腹で泣きじゃくる息子たちをなだめる言葉も尽きた。近所では餓死者も出た。6月、弟たちを連れてパン店に侵入し小麦粉が入った袋を一人一つずつ奪い、近所の子供たちにお菓子をただで配った。初めて犯罪に手を染めた後悔の念にさいなまれている。「二度と盗みはしない」と誓ったが、息子らが空腹で苦しむ姿に今も心が揺れ動く。イスラエルと、戦争に巻き込んだハマス、そして国際社会の支援物資を横取りし高ねで売り付ける「戦争商人」がガザの人々を殺している。生活苦から略奪も後を絶たず、社会秩序の崩壊が深刻だ。
南部ハンユニスの会社員アブアフマドさん(36)は「子供らしさがなくなってしまった」と息子の変化に心を痛めている。イスラエル軍の攻撃が続き、避難先を6回変えた。学校の授業はなくなり、子供の同級生が亡くなり、道には遺体が転がり、その情景は大人でも耐え難い。子供たちの表情には、「悲しみと不安、そして怒り」が浮かんでいる。13歳の長男は「イスラエルを焼き払ってやる」と言うようになった。「人生の掛け替えのない日々を奪われた世代は、それを忘れないし許さない。そして、報復に出る。ガザの子供たちの多くが「いつか爆発する地雷」になった。
◆10/6(日) レバノン、相次ぐ医療施設の被害 死者は1年で2千人超 ガザも空爆(朝日新聞デジタル)
軍は5日、レバノン南部の病院に隣接するモスクを夜通し攻撃、病院は9人の医療スタッフが負傷し、重傷だ。過去24時間で医療従事者28人が殺害された。過去1年間での死者は2011人。過去2週間でレバノンから25万人以上のシリア人と、8万2千人以上のレバノン人が、シリアに避難した。軍は5日、ガザ中部に避難命令、、前日以降23人が死亡した。昨年10月の戦闘開始以降の死者数は4万1825人となった。
◆10/6(日) 死者4万1000人、人質解放も進まず イスラエル、ハマス交戦続く ガザ衝突1年(時事通信)
ヒズボラとの交戦を重視しガザ駐留部隊を減少させたが、「ハマスはゲリラ戦を行っている」(ガラント国防相)とガザ攻撃を継続。ハマス側も抗戦の構えを崩していない。軍が6日、中部のモスクと学校を空爆し、計26人が死亡、北部ジャバリヤ地域を包囲している。
◆ひかるの呟き◆
なぜ、停戦が実現しないのか。占領と封鎖でパレスチナ人はがんじがらめに押さえつけられている。その痛みに身をよじり、わずかばかり人間らしく生きることを求め、痛みから逃れようとする抵抗に、待ってましたとばかりの大虐殺をイスラエルは加えた。占領と封鎖の痛みから逃れるためにわずかに体をねじっただけだ。イスラエルには、今後も、占領と封鎖を継続し、痛みから身をよじる自由さえ口実に、一人残らずパレスチナ人を殲滅できる軍事力と政治がある。これでは停戦など成立するはずがない。これを見て見ぬふりをしてきた国際社会の、私の、私たちの現実がある。それでもパレスチナ人は、人質の家族は停戦を望み、一刻も早い停戦をと声を上げている。
イスラエルを非難する前に。イスラエルに先んじて、日本は三光作戦を実施し、無差別爆撃を重慶で、無差別殺戮を南京でやった未だに解決できていない歴史を抱えている。ここに私たちが停戦へかかわらねばならないヒントがあるのではないだろうか。