これは、歌っている時の声帯の形です。
低い声を出している時は、声帯がこのように短くなっています。
これに対し、
高い声を出している時は、声帯が長く伸びています。
伸びたり縮んだりすることで音程を調整しているのです。
・音域が狭い人
・音程がうまく定まらない人
は、この伸び縮みがスムーズにいっていないのです。
それは、伸び縮をコントロールしている輪状甲状筋という喉の筋肉がうまく働いていないからです。
しかし、それは他の筋肉が邪魔をしているから働かない、ということもできます。
そこで、他の筋肉が邪魔しないように輪状甲状筋を鍛える方法として、裏声発声が効果を上げるのです。
プレゼンテーションなどで、話し方に抑揚がない、という人いませんか？
これも、この輪状甲状筋が働きにくくなっているためなので、原稿の下読みを裏声で練習しておくと、表現豊かな話し方になりますよ。
※裏声で話せ！というわけではありませんから、ご安心を。
この話は、拙書、集英社新書「裏声のエロス」に詳しく記してあります。
最近、電子版が良く出ています。ぜひ、ご購読ください。