●「音痴」とは、音が合わない、合わせられないということを言いますが、そのメカニズムはこうです。
<音の記憶の問題>
●音楽は記憶の芸術です。
記憶というと「歌詞」を思い浮かべるかもしれませんが、記憶すべきは旋律(メロディー)です。
楽譜が読める人は記憶が曖昧でも旋律をたどることが出来ます。
歌えない人は音楽から離れていたわけですから、楽譜を読むことも苦手なはずです。
そういう人ほど、完全に旋律を覚えていないといけません。
ところが、音楽から離れていたわけですから、聴く量も少ないわけです。
旋律が正しく記憶されているかどうかも怪しいものです。
歌おうとする曲の歌詞、どのくらい覚えていますか?
<音の判別の問題>
●音感が無いんです、という人がいます。
音感とは、音の高さや、種類(音色)を区別する感覚です。
甘い、しょっぱい、辛い、苦い、という味覚と似ています。
ある音を聞いて、高いのか、固い感じがするのか、低いのか、太いのか、鈍いのか、というように、混乱してしまうことがありますが、整理すればだれでも、聞き分けられるようになります。
つまり、自身について音感が無い、と思う人は、音程と音色を混乱しているのです。
<声の音域の問題>
●歌えない人は、音域が狭い可能性があります。
1.音域がせまく、低いほうに偏っている
2.ほんの一部はあっているような気がしても、自分の出せない音域の音が出てくると、違った音で歌ってしまう。
3.違った音で歌い続けているうちに、合っている音自体も判らなくなる。
4.よって、合っているような合っていないような・・・・合っていないんだな!ということが判ってくる
ということです。
つまり、原因となっているのは音域がかなり狭いと言うことが多いのです。
歌える人は1オクターブ(12半音)から2オクターブ半までありますが、歌えない人は3半音しかない場合もあります。
ヴォイステーチャー 高牧康
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