説明が「下手な人」と「うまい人」の決定的な差 「動詞」と「動作」の違いをわかっていますか
新製品の提案、会議のまとめ、部下の指導――。ビジネスの現場は、毎日のように誰かに何かを「説明」する場面であふれています。
そんなとき、思うように言いたいことが伝わらず、「で、結局どういうこと?」と聞き返されたり、仕事が滞ったりしてしまう――そんな苦い経験をしたことはありませんか?
最新刊『「いまの説明、わかりやすいね!」と言われるコツ』の著者であり、“思考整理のプロ”として5000人以上の人たちのパフォーマンスを改善に導いてきた浅田すぐる氏は、「『説明下手』の原因と解決策は、実は非常にシンプルなところにある」と説きます。
ビジネスの世界は「動詞」表現が8割!?
相手から「わかりにくい……」「結局、どういうこと?」といった反応が返ってくる「説明下手」な状態を解消するには、まず「そもそもなぜ、うまく説明できないのか?」という理由を明らかにするのが先決です。
私はよく、セミナーや研修の場で受講生の方たちに次のような質問を投げかけます。
「『動詞』と『動作』の違いがわかりますか?」
もちろん、唯一の正解があるわけではありません。あくまで私的な解釈ですが、私は両者の違いを特に重視して、次のように分けています。
動詞:その言葉だけを見聞きしても「何をしたらいいか」がわからない表現。
動作:その言葉を見聞きすれば「どう行動したらいいか」がわかる表現。
たとえば、書店に並んでいるビジネス書などを手に取ると、多くの書籍が「仕事をするうえで『目的を意識する』ことが大切だ」と主張しています。 <つづく>
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