三浦七福神めぐりもあと二箇所を残すだけとなりましたが、
シーボニアのバス停から三崎口行きのバスに乗る頃には午後2時半を回っていました。
冬の日没は早いので、これから二箇所を回るのは少々無理があるかなとも思いましたが、
一か所残して帰るのも嫌だと思い、とにかく先を急ぎました。
次の目的地は三崎口駅から荒崎方面行のバスで一つ目の宮田にある延壽寺です。
油壷方面からバスに乗ると、いったん三崎口で降りて荒崎か横須賀方面行のバスに乗り換える必要があります。
三崎口の駅から近いので、時間はそれほどかかりません。
宮田のバス停で降りて少し戻ったところに赤いのぼりが立っていました。
のぼりの立っている角を右に入ると、一面茶色の原っぱが目の前に広がります。
「こんなところにお寺があるのか?」
怪訝に思いながら西日がまぶしい草原の道を進んでいくと、道は突き当たりました。
突き当たりにまた赤いのぼりがあり、道案内の看板が立っていました。
突き当たりを左に曲がると進むたびに丁寧な道案内があります。
赤いのぼりを伝っていくと、お寺の門がありました。
ここが寿福大黒天延壽寺です。
三浦七福神の中では割と大きなお寺です。
門を入ると提灯のぶら下がった鳥居のような入り口があり、その先にお浄め所と本堂があります。
本堂に入ると正面に御本尊がありますが、入るとすぐにお賽銭箱があるのでここでお参りをしてから靴を脱いで上がります。
左手に御朱印所があり、半纏を着た若旦那風のお寺の関係者の方が愛想よく迎えてくれます。
何か温かい雰囲気でほっとします。
色紙を渡すと、大黒天の御朱印だけでなく、交通安全の判など4~5箇所くらいポンポンと押してくれました。
ここでふと何か後ろめたい気持ちになりました。
なぜかというと、先ほどお賽銭を上げるときに100円玉を出したつもりが何か軽くて、投げた時にそれが1円玉だと気づきましたが、
時すでに遅く賽銭箱の中に入ってしまったのです。
御朱印料300円を支払いましたが職員さんの温かいお迎えに何か申し訳ない気持ちでいっぱいでした。
「ごめんなさい大黒さん。」
と胸に念じながらこのお寺を後にしました。
先ほどの原っぱの道に戻り、再び三崎口行きのバス停に立ってバスが来るのを待ちます。
さて、次はいよいよ最後の目的地である三崎口の妙音寺です。
時間は3時を少し回っていました。
「何とか最後まで回れそうだ。」
足から腰にかけて痛みも覚えてきましたが、もう少しなので我慢です。
10分ほど待つとバスが来たので乗り込み、三崎口に向かいました。
つづく
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