三崎口の駅でバスを降りて、線路沿いの下り坂の道を下りていきます。
三崎口の駅はこの近辺では一番高台にあり、どちらの方向に行くにも一度は坂を下ります。
線路沿いの道は三浦海岸方向に戻ることになりますが、結構急な下り坂です。
地図を頼りにしばらく歩いていくことになりますが、坂の途中で右に入ってみました。
周りは住宅街で、結構大きな家が立ち並んでいます。
再び左に曲がって坂道を下りますが、並木道の両側が静かな住宅街です。
「何かいいな、ここら辺は駅からも近いし、環境は抜群だし。でも毎日この坂道は年を取ったら嫌だな。」
と、勝手なことを考えながら歩いているうちに坂道を下りきり、溝川に突き当たりました。
地図ではこの溝川に沿って歩くようになっています。
溝川沿いに道があり、ここも両側は住宅街です。
歩きながら溝川を覗いてみると家がたくさん建っている割には意外にきれいな流れで、匂いもほとんどありません。
「ここら辺は水がきれいなんだな。」
しばらく歩いているうちに道は突き当たり、地図を見ると右方向だったので右に曲がりました。
するとすぐにほかの道に出て、角に車が止まっており、車の窓ガラスに張り紙で「← 妙音寺」と書いて張ってありました。
車の後ろ側は、山になっています。
張り紙の通りに歩いていくと、道は右手に折れており、曲がり角に赤いのぼりが見えました。
曲がり角は道が二又に分かれていて、分かれ道の角に妙音寺への標識がありました。
標識の方向に進むと右手に高い塀が続いていて、塀の下には赤いのぼりが何本も立っていました。
さらに進むと、のぼりの数も増え、両側に立っていました。
「ずいぶんご丁寧だけど、これなら分かりやすいな。」
塀の下には水仙が花を開いていました。
さらに進むと、右手に妙音寺の入り口があり、階段が上に伸びています。
階段を上がると境内に入りますが、仏像やら、お地蔵さんやらが所狭しと置いてあります。
正面の本堂でお参りを済ませ、左手の社務所で御朱印をいただきます。
出てきたのは若いお坊さんで、他にも一人若いお坊さんがいました。
ここは山の中腹で、右手のお地蔵さんの脇に狭い上り階段があって、山の上に続いているようでした。
もうかなり日も落ちてきたので上に行かずに引き返すことにして後ろを振り返ると、ここにも行者さんのような銅像がありました。
銅像に向かって手を合わせて、階段を下りていきました。
階段を下りて門に向かって軽く頭を下げ、帰ろうとしてふと左手を見ると、塀に何か大きな看板が見えました。
何か山の上の地図みたいで、てっぺんには大日如来の像があるみたいです。
「ああ、先ほどのお地蔵さんの脇の階段を上がっていくと、あそこに行けるのか。」
納得しながら向かいの駐車場に入り、山のほうを見ると確かにてっぺんに大きな仏像が見えました。
ちょうど西日が当たって後光が差しているみたいです。
時間を見るとすでに4時になろうとしていました。
「さあ、帰ろう。」
七福神めぐりを無事に終えた満足感を覚えながら、帰路につくことにしました。
約8時間の長い道のりでした。
御朱印の色紙です。
おわり