どさんこ 夢うらない

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相手は変わらない~亡き祖母の教え

2021-07-23 01:38:48 | 日記

 祖父と祖母はいつも喧嘩が絶えなかったそうです。両親の喧嘩を見て育った母は、どちらかの肩を持つことができず、いつも怒鳴られている祖父も自分の父親なので、いくら借金をして帰っても尊敬していたそうです。心配性で苦労症の祖母は、経済的に貧しい原因は、女遊びで家を3軒建てれるほどの借金をしたせいだと祖父をせめましたが、祖父は背中を丸めてただ黙っているだけだったそうです。祖父の性格は優しく、外ではよい人で、家ではガラリと変わり無愛想な人柄でしたが物置を作ったり、力仕事は得意でした。祖母は切り花を集めて売り歩いて生活を支えましたが、借金の取立屋がやってきて毎日戸を叩くので、耐えられず一晩大声を出して泣き一夜でメニエル氏病になり耳が聞こえなくなりました。

祖母は三つの約束を仏壇に約束したそうです。1,かかさず仏壇に手を合わせます 2,人のために役にたちます 3,相手を恨みません この三つのうち3番目の「相手を恨まない」が一番難しかったと言いました。

仏壇に祈り始めて40日後、突然水くみ所の倒れるわけがない鉄管が、水を汲もうとしたとき覆いかぶさるように倒れてきて、周りの主婦に助けられて「河内さん、なんだか気味が悪いから家にすぐ帰ったほうがいい」と皆に言われ水を汲むのを諦めてすぐ家に帰ったそうです。重い鉄管でも祖母は怪我はしなかったようでした。自宅の小路に入ったときものすごく品のある綺麗な顔をした見たこともないお坊さんとすれちがいました。近所で葬式でもあったかと思ったそうです。しかし近隣では葬儀をしていた家はなかったそうです。

自宅の前に着くと借金取りが玄関に来ていました。そして「奥さんばかり苦労しているから借金は全部払わなくてよいから、もう取り立ては来ないよ」と言ったそうです。

さらに祖父にも「奥さんばかり苦労させて、何をやってる」と説教をしたそうです。祖母が祖父に対して言いたくても言えなかった言葉を代弁してくれたと言っていました。今は亡き祖母ですが、鉄管が倒れて家に帰ることになり聖人のようなお坊さんとすれ違い、まるで借金取りに会わせるための何かが働き、忘れられない日だったと話していたのを思い出します。一つ後悔が残ったのは仏壇を「信じる」ことがもっと早かったなら、大泣きして耳が遠くなることはなかったと言っていました。

波あり谷ありの結婚生活の中で祖母の体験を思い出し、相手は変わらず、相手じゃなく自分が変わるしかないと言い聞かせています。

 


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