私は4歳の幼少期からとても繊細で敏感な性格でした。 45歳になった今でもはっきりと記憶があります。 保育園では自由時間にワーッと騒いで遊んでいる子供をみて、なぜあんなに我を忘れて夢中で滑り台に乗ったり、ホールにある5つくらいのタイヤ(なぜか車のタイヤが遊具だった)を手で押してぶつかりそうになりながらも回転させて走って、一体どこに持って行って遊びが終了するのか観察していました。
同じ子供なのに好きなことで楽しそうに遊ぶことができるのは羨ましいと子供心に思いました。
私は地味で目立たなかったのでお遊戯会ではいつも一人だけおばあさん役でした。 次は茶摘みのおばあさん役。 これも地味な茶色の衣装でした。 腰を曲げて杖を持っているように手は握って前のめりに歩いてステージに出る役です。 先生はきっとこの子ならこの難しい役をこなせると思ったに違いありません。
1人に当たるお姫様役や7人のフラメンコ役、7人の織姫などおとぎ話に出てくる洋風や和風のお姫様は綺麗な衣装でフリルや着物も素敵でした。 年に2回のお遊戯会は可愛い女の子にその綺麗な可愛い役が当ります。 一緒に入園した幼馴染も可愛い顔をしていたので毎回女の子らしい可愛い役があたっていました。
ステージでは紫やピンクの着物やベールまでそろえててみんな綺麗でとても羨ましかったです。 年長になり、もう自分には綺麗で可愛い主役のような役は来ないと諦めてたところ、雪の妖精の役が私に当たり、幼馴染の友達が真似をするくらい自分でも嬉しかったです。 雪の精は一人だけの役でセリフはありませんがナレーターも兼ねていて難しい役です。 雪の粉の入ったポシェットを先生から与えられ、その雪(白くてバラバラの細かい紙)を踊りながら曲に合わせて上に向かってばらまいていくのです。 雪がなくなることがないよう当日先生はたっぷりポシェットに雪をつめてくれていました。 最後の最後に大当たりで本当に嬉しくて頑張って役を演じました。 先生にありがとうという感謝の気持ちをはじめて実感しました。
雪の精、親は写真か動画とってくれてるに違いない、と期待していましたが、「写真って何のこと? 」と覚えていません。
なぜかおばあさん役と茶摘み役だけが家のアルバムに残っていました。
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