平光 真彌(真弥)

長久手市を中心に活動するヴァイオリン弾き、平光真彌(真弥)
演奏活動の告知など

おっと

2010年08月14日 22時04分47秒 | Weblog
前回書いたときに、
文が長くなってしまうので書かなかった、「嬉しかったこと」があったので、大遅ればせながら・・・

今回のイベントは、2年前の秋(冬だったかしら)にやった公演の第2弾なのですが、
前回のとき来てくれた、お腹が大きかった生徒さんが、
ちょこちょこと歩くまで大きくなった娘さんを連れてきてくれたのです。
最初、彼女の娘さんと知らずに、
一緒にマラカスなんかの楽器で一緒に遊んでもらっていたのですが
そのお母さんに声をかけてもらってびっくり。
幸せな気分になりました

それから、終演後に、片付けようと思ってたら親子の方が、
「前回、体験のコーナーでヴァイオリンをさわらせていただいたんですよ」
と声をかけてくださいました。
中学生くらいかな?娘さんは、
「あの時音が出せたから、それをきっかけにヴァイオリンを始めたんです」
と、背中にしょったケースを見せてくれました。

お話をきいてるうちになんとなーく思い出してきたのが、
とっても熱い視線で、でも少し「大丈夫かな?」と不安げで、
おそるおそる楽器を手にしたお嬢さんの姿。
「素敵なもの」を触ってみるときの「おそれ」が、
より彼女のヴァイオリンへの憧れを表していて、
私の好きなものを大事に思ってくれてる、と好ましく思ったおぼえがあります。

今回、声をかけてもらって、
すごく大きな励ましをいただいたような気がします。
彼女が、音楽と共にあることで、より豊かな人生を送れますように
うた
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あじみ

2010年08月01日 18時00分59秒 | Weblog
昨日は、愛知室内オーケストラの本番でした。
施設内の色々な部屋に分かれてワークショップをした後、一時間ほどのコンサート
という、夏休みのご家族向けのイベントです。

木管楽器の部屋、指揮者の部屋・・とある中で、うたは楽器体験のコーナーを担当しました。
マウスピースをつけたホースで作ったラッパ(金管楽器)、空き瓶笛やストローで作ったリード(木管楽器)の体験と一緒に、弦楽器はヴァイオリンやヴィオラを少しだけ弾いていただきました。

やっぱり、ホンモノの楽器は大人気。
限られた時間でなるべくたくさんのコーナーを回りたいのに、
体験してみたい方の数に比べ、対応できる楽器も人も少なく、
長時間待たされたり、結局体験をあきらめたり、
不快な思いをされた方も少なからずいらっしゃったようで
円滑に現場を仕切ることができず、申し訳なく思っています。

体験コーナーで思ったことを少し・・

昨日つかった楽器の多くは、平光や私や、生徒さんが使っていた分数楽器です。
昨日は時間が無かったので、今日それらを拭いていたのですが、
幼いなりに毎日管理していた「自分の楽器」の、
涙のあとやふき取りきれずにこびりついている松脂の上に、
体験コーナーの参加者の手の痕が、無数についています。

彼らの、夢中な顔やちょっと照れたような顔を思い出して、ほほえましく思いながら、
体験コーナーでできることは「味見」以上のことではないな・・と思うのです。

もちろん、味見も大事です。
「音が出た」という感動は、音楽の原点のようなもので、とても大きいとは思うのですが、
毎日毎日、調子のいい悪い・好む好まざるに関わらず、その「音が出る」ということと向き合い、
自分で楽器を出し、拭き、
親と「先生はそんなこと言ってないもん」とかケンカしたりしながら(私だけか??)重ねたものとは、
同じ様に大きくとも、異質なものな気がします。

ちょうど、涙の跡や自分じゃ取れないヨゴレと、
昨日の体験に参加してくれた子供さんたちの手の痕との違いに似ています。

非日常の、新鮮な感動も大事ですが、
その先・・・それと日常的に向かい合うことのツラさオモさ、それだからこその価値を、
同時に伝えられる日が来るといいなぁ。
うた
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