平光 真彌(真弥)

長久手市を中心に活動するヴァイオリン弾き、平光真彌(真弥)
演奏活動の告知など

音繁期

2012年06月14日 12時05分46秒 | Weblog

6月第2週は、怒涛の本番ラッシュでした。
その中から2つピックアップ。

6月6日、宗次ホールランチタイムコンサートは、ようやく実現したチェロの荒井さんとの室内楽。
まったりした平和な時間帯に殴り込みをかけたような、濃密な時間でした。
出力の高い演奏と客席の集中力が、互いをどんどん高めあって、とても心地いい演奏会になりました。
とくにコダーイの2楽章が終わって、音の余韻が消えた瞬間、
はりつめていたホールの空気がほうっ、と緩んで、その場に居る人たちの呼吸がシンクロしたのには大興奮。
こんな演奏会にはめったに遭遇できません。
演奏、演目、お客さん、天気、時間、、、一期一会の演奏会の、色んな条件がぴったり重なったとき、奇跡的に訪れる瞬間でしょう。
何年かに一度の貴重な体験ができて、ラッキーでした。

6月7日、長久手 文化の家「室内で聴こう」第1回。
展示室という、本来音楽を目的につくられていない「へや」で弦四を聴くことで、「室内楽」の原体験をしてみよう、という企画です。
前々日に、一度本番会場で練習をしたのですが、極端に長方形な会場の響きに戸惑い、演奏位置に試行錯誤。
結局は、辺の短い壁を背に配置し、長い辺の奥行に向かって演奏することに(?分かる??)なりました。
弦四を半円状に取り囲む形だった去年の同企画よりも、お客さんとは距離的に離れてしまうことになりましたが、試行も含めて、今回はこの形をとることになりました。
・・この形で、より「近い」感が出せるいいアイディアはないものかしら。
本番は、とても親密なあたたかい雰囲気で、
ハイドンということもあり「熱気の渦」ではないけれどノーブル(笑)な心地よい緊張感があり、いい演奏会だったと思います。
さて、次回(8月30日)は「セリオーソ」です。
実は4月の講習会を終えた時点で、この曲を今年の課題の目玉に設定しました。
そのための準備として、アンコールはベートーヴェンの1番の1楽章を演奏したのですが、ハイドンやベートーヴェンの初期を勉強したことで、今までより地に足ついたベートーヴェンを出せたらいいな、と思っています。

コメント (2)
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