今月は月末が土曜日！給料日の夜、私はコンビニへダッシュした

8月の終わりが近づいてくると、なんだかそわそわし始める自分に気がつく。

月末が土曜日ということは、給料が少し早く出るということ。

しかも、日付が変わると同時に銀行口座に振り込まれるわけだから、待ちきれなくなって深夜のコンビニへと向かう。

そんな私の夜が、また始まる。

私、押利鰤子。年齢は…まぁ自称28歳の売れっ子エッセイスト。

とはいえ、この見栄っ張りな肩書きの裏では、日々の生活費に悩むただの庶民なんです。

今日もまた金欠で、財布の中はほぼ空っぽ。

まさに「スマートでない」生活の典型を絵に描いたような私ですが、それでもなんとか生きている。

**給料日のの到来と共に、コンビニへ急ぐ理由**

8月は特にお金がない月だった。

夏の名残で、何かと外食が増えたり、気のゆるみで無駄遣いを重ねたりしてしまった。

お金の使い方が荒いのは昔からだが、今月は特にひどかった。

そんな中、給料が少し早く振り込まれると聞いて、これはもう「すぐにでもお金を下ろさなきゃ！」と、焦燥感に駆られたわけです。

実際、ATMの前に立つと、やっとお金を手にできたという安堵感が胸を満たす。

振り込まれた金額が画面に表示される瞬間、ちょっとだけホッとする自分がいる。

でも、そのホッとした気持ちも束の間で、頭の片隅には「このお金、どれくらい持つかな」という不安が浮かんでくるのです。

**計画性のなさが招く「スマートでない」日常**

給料を引き出して数時間後には、もうお金が目減りしているのが常です。

最初に手にする現金で「何か贅沢しようかな」と思ってしまうのが、私の悪い癖。

例えば、普段は買わない高級なアイスクリームを手に取ってしまうとか、ついフラっと入ったカフェでいつもより豪華なスイーツを頼んでしまうとか。結局、使うべきところにお金を使わず、目先の快楽に負けてしまうんですね。

計画性がないと言われればそれまでだけれど、どうしてもその瞬間の満足感に負けてしまう。

それで「今度こそ節約しよう！」と心に決めても、次の日にはまた同じ過ちを繰り返している。これが、私の「スマートでない」日常です。

**パチンコで負ける度に学ばない私**

そして、月末のお金が少し早く入ったからといって、それを使い果たす場所がまた問題。

今回は、なんとパチンコへ行ってしまったんです。

ここでもまた「スマートでない」選択をしてしまった自分に自己嫌悪。

でも、どうしても「今度こそは勝てるかも」と思ってしまうんです。結果、負けてしまったけど、それでもまた行ってしまう。

これだから、ギャンブルはやめられない。

正直言って、パチンコで負けるたびに「もう二度とやらないぞ」と心に誓うのに、気がつけばまた行ってしまっているんです。

これは、完全に依存だと自覚していますが、どうしても止められない。

この衝動がなかなかコントロールできないんですね。

**金遣いが荒いけれど、現実は変わらない**

そんな金遣いの荒さや計画性のなさが、今の私の生活を象徴しているのかもしれません。

冷静に考えれば、もう少し計画的にお金を使えば、少しは楽になるはずなのに、どうしても目の前の快楽に負けてしまう。

例えば、来月の家賃や光熱費をきちんと確保しておくとか、余裕を持って食費を計算するとか、そういったことができれば、もう少し心に余裕ができるのに。

でも、現実はそんなに甘くない。

結局、給料日が来たと思ったら、もう財布の中身は寂しい状況。

お金を下ろした瞬間のホッとした気持ちは、あっという間に消え去り、再び不安が押し寄せる。

**「スマートでない」生き方とどう向き合うか**

最近、自分がこのままでいいのかと考えることが増えてきた。

スマートな生き方をしたいと思いつつも、なかなか変われない。

計画性のない金遣いを見直さなければと思いつつ、どうしても誘惑に負けてしまう自分がいる。

スマートでない生き方が、私の人生をどれだけ不安定にしているのかは理解しているけれど、それを変えるのは容易ではない。

でも、少しずつでもいいから、自分を変えていかなければと思っている。

例えば、月初めに全ての固定費を確保してから使うお金を決めるとか、無駄遣いを控えるために必要なものだけを買うように心がけるとか。

そうやって、少しでもスマートな生活に近づけるように努力したい。

9月の終わりが近づき、また給料日がやってくる。

次こそは、計画的にお金を使って、少しでも余裕を持った生活を送りたい。でも、現実はどうなるかは分からない。

とりあえず、日付が変わる瞬間、またコンビニのATMへと足を運んでしまうのかもしれない。

でも、それもまた私の「スマートでない」日常なのだ。

その後の汚部屋

引っ越しをしてから1月以上が経った。

実家には、両親が住んでおり、中学に一度も通わずに卒業した引きこもりで今年30になる甥っ子がまだ住んでいる。

だから荷物を少しずつ少しずつ運んでいたのが、何とか元の部屋は片でいた。

約30年以上住んでいた部屋だが、成人してから引っ越してきた部屋なので、子供の頃に住んでいた家よりは思い入れはない。

投げてもあげても、ゴミの山で絶望した事は何度だっただろう。

自分がそれまできてきたことの負債のようにゴミは堆積していた。

少しそれも何とかなった。

今の問題は、今住んでる家が既にお部屋となりつつあることだ。

夏の終わり、秋の足音

8月も後半に差し掛かると、空気が少しずつ変わり始める。

日中はまだ夏の暑さが続いているが、夜になると、涼しい風が窓を通り抜ける。

「夏の終わりが近いのかな」と、私はぼんやりと思った。

私が今住んでいるマンションは6階建てで、窓からは川が見える。

川沿いに住むのは初めてで、引っ越しの内見の際に、どうしても気になったことがあった。

「ここ、虫とか大丈夫なんですかね？」

私は不動産会社の社員に尋ねた。

虫が苦手な私にとって、それは非常に重要な質問だった。

社員は軽く笑いながら、「ここは6階ですし、虫はここまで上がってきませんよ」

と答えた。

その言葉に安心した私は、すぐに契約を決めたのだったが、今思えば、それは甘い考えだった。

引っ越してから数週間が経ち、ようやく新しい生活にも慣れてきた頃、ある晩に異変が起きた。

いつものように仕事から帰宅し、シャワーを浴びてリラックスしていると、視界の隅に何かが動くのを感じた。

「ん？」

と、視線を移すと、そこには大きな虫がいた。

こおろぎだ。

しかし、普通のこおろぎよりも少し大きい。

「こおろぎにしてはでかいな」と、思わず口に出してしまった。

そのこおろぎは、私の存在をまるで気にすることなく、部屋の中をゆっくりと歩き回っていた。

私は驚きと困惑の中で、その虫をじっと見つめた。泣かない大きなこおろぎ。

これは本当にこおろぎなのだろうか？

どうしてここにいるのか、どこから来たのか、そしてなぜ鳴かないのか。

そんな疑問が頭を巡る。

「夏の終わり、って感じだな」と、私は一人つぶやいた。

こおろぎは秋を象徴する存在だが、こんな時期に、しかもこんな形で遭遇するとは思いもよらなかった。

しばらくそのこおろぎを眺めていると、私はふと、内見時に不動産会社の社員と交わした会話を思い出した。

「ここは6階ですし、虫はここまで上がってきませんよ」

と、あの軽い笑顔が脳裏に浮かぶ。

「全然そんな事はないじゃないか」

と、私は心の中でその言葉を繰り返した。

翌日、仕事場でこの出来事を話すと、同僚たちは皆それぞれの「虫との戦い」について語り始めた。

「私のアパート、川の近くじゃないのに、夏になると大量の虫が…」

と、同僚の一人がため息をついた。

「うちも！今年は蛾が多くて困ってるのよ」

と、別の同僚が加わった。

彼らの話を聞いているうちに、私は少しだけ安堵感を覚えた。

どうやら私だけがこの「虫問題」に悩んでいるわけではないらしい。

いや、むしろそれは普通のことだったのかもしれない。

その夜、再び部屋に戻ると、例のこおろぎがまだそこにいた。

泣かないこおろぎ。

私はそのこおろぎを見つめながら、静かにその存在を受け入れることにした。

「虫も、生き物だからね」

と、私は自分に言い聞かせた。

部屋の中にいるこおろぎは、私の生活に干渉するわけでもなく、ただそこにいるだけの存在だ。

「夏の終わりを告げに来たのかもしれないね」と、ふと微笑んだ。

数日後、こおろぎは姿を消した。

まるで私の部屋での役目を終えたかのように、何の痕跡も残さずに。

私はそれを見て少しだけ寂しさを感じた。

こおろぎがいなくなった部屋は、再び静寂に包まれ、窓の外からは秋の虫たちの音が聞こえるだけだった。

この出来事を通じて、私は季節の移ろいを改めて感じることができた。

夏の終わりと秋の訪れ。

その境目に、私たちはどんな感情を抱くのだろうか。

「もう秋か…」と、私はまた口にする。

今度こそ、本当に秋が来たのだ。