行方不明になっていた姉が17年ぶりに帰ってきた。
以前にも一年半ほど行方不明になって帰ってきた時にはお腹に甥っ子を宿しており、働けなくなって住んでいたアパートを家賃滞納で追い出され、一週間ほど冬の札幌でホームレス生活をしていた。
流石に死んでしまうと思ったのか「助けてくれ」と家に電話をしてきたのだった。
それまでにも十五歳から家出やら、家賃滞納やら何やらと親に迷惑をかけてきていたのだったが、最終的に親は許し、実家でまた過ごすことになった。
しかし甥っ子が中学に一度も登校しないまま卒業し、姉が校長室で卒業証書を受け取ってきてから一週間後、姉はまた失踪した。
それから17年が経ち、姉はまた戻ってきた。
「今度は女の子よ」
大きくなったお腹を見せて姉は玄関先でそう言った。
「またかよ。ふざけんなよ。だいたい甥っ子には何て説明するんだよ。引きこもったまま30だぞ」
「そんな事言ったって仕方ないじゃ無い」
「だいたいいくつになったんだよ。もう60近いだろ」
「できちゃったんだもの」
「もう親父も働けないし、母さんは認知症で介護だぞ」
姉の生活の面倒を見ていたのは親父である。
その親父も77になり、高齢という事で大工の仕事をクビになったところである。
もう姉の面倒を見れる人間はいない。
引きこもりの甥っ子の面倒さえ風前の灯火である。
姉は仕方ないじゃ無いという不貞腐れた顔をして口を尖らせていた。
そんな姉は3年前に住んでいたアパートで死体で見つかり、検死の結果、病気で倒れて動けなくなり、そのまま餓死していたのを目が覚めて思い出した。
Aiによる分析
この夢は、過去に家族の問題や責任を背負ってきた姉の姿を通して、自分自身や家族に対する不安や心配が表れている可能性があります。姉が失踪したり問題を抱えたりすることで、自分や家族が置かれている状況について考えさせられているのかもしれません。
また、姉が再び妊娠して現れることで、新たな責任や問題が発生することへの不安や無力感が表れているかもしれません。そして、姉が死亡する場面で目が覚めることで、家族や自分自身の未来への不安や絶望感を示唆している可能性もあります。
この夢は、現実のストレスや不安が夢の中で表れている可能性があります。夢の中で提示された家族の問題や責任に向き合い、解決策を模索することで、心の安定や解放感を得ることができるかもしれません。自分自身や家族と向き合い、サポートや理解を求めることが大切かもしれません。
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