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日々の中で想うこと
ひとつの出来事から想起する
異なるいくつかのイメージ

ある冬の休日

2011年01月20日 | 日記




京都はよく雪が降ります。
ときどき、積もります。

街がまっしろになります。
道は滑るし、電車は遅れるし、不便ではありますが、
街がいつもとまったく違って見えます。

とってもきれい。


明日も雪の予報。
朝になったら積もっているかもしれません。



こないだの帰り道、すごい雪でした。

駅を出ると、もうすでに5センチは積もっていました。
帰りが遅かったため傘を売っているお店がしまってしまっていました。
仕方なく家までなかば吹雪の中、傘もささずに歩きました。


寒くて空気が白くて世界が消え入りそうで
車も通っていなくてなんの音もしませんでした。


以前に雪深い国の話をしてくれた人のことを思い出しました。

雪深い国では、雪が降り続く夜中には

しんしん

と音がするそうです。


本当に、しんしんと雪は降るのだそうです。

しんしんって聞こえてくるかなって立ち止まって耳をすませてみたけど
無音のままでした。


家について玄関の前で自分に積もった雪をはらったら
中ぐらいの雪だるまがひとつできるくらいの雪の量でした。

コートにもマフラーにも鞄にもブーツにも
おみやげの味付けのりにも、雪は積もっていました。

手を洗おうと洗面所にいったら頭にも2センチくらい雪が積もっていました。

どこにでも均等に雪が積もるように、
そういうふうに、積もるんです。 雪と同じように、わたしたち。



最近お休みの日にする趣味が増えました。

造花を買ってきてアレンジしています。



かなり本格的な仕上がりになってきました。
部屋の中は緑であふれています。


うちには観葉植物のベンジャミン(通称ベンジー)がいますが、
植物はいいですね。

もくもくと伸びます。
植物がよく育つ家はいいと聞きます。
うちのベンジーはすくすくと、
冬のあいだも新しい葉をせっせと伸ばしています。


ベンジーの話をときどき思い出します。

ちょっとあったかくてちょっとせつなくなります。

何気ない風景の何気ない会話が
こんなにも心に残るなんて、
しあわせなことですね。


そうやってひとつの物事からまったく違った記憶が
いくつもいくつも呼び起されて毎日は過ぎていきます。
いろんな気持ちになって毎日を過ごしています。


水面下で始動しはじめたあるプロジェクトのおかげで
冬はあっという間に終わってしまいそうです。

雪のおかげで今年の冬のことを好きになりました。
何気ない出来事で気持ちはあらゆる方向に変わっていきます。


うちにきたら屋内プチガーデンを堪能して帰ってください。
いろんなところから植物が生えています。


ゆったりとした休日のおかげで
気持ちがゆったりしています。

安眠の予感です。
おやすみなさい

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