OZLIFE’S DIARY

メルボルンで働く永住者OZLIFEの雑記帳

(および過去記事収納所)

本物のジェームス・ボンドさん

2001-05-25 | 日々のつぶやき
有名人と同姓同名の人ってほんと苦労してるんですね。昨日ランチタイムに雑誌を読んでいたら有名人と名前を共有するオーストラリアの一般人が紹介されていました。ジェームス・ボンド、カイリー・ミノーグ、キャシー・フリーマン(アボリジニのオリンピック金メダリスト)、エル・マクファーソン(オーストラリア出身のスーパーモデル)、ポール・ホーガン(クロコダイル・ダンディーのコメディアン俳優)等等・・・英語圏って名前のバラエティが少ないし漢字もないから同姓同名になる可能性が高いのでしょうね。

ジェームス・ボンドさんなんて彼が小学校時代に「007」が出現してからというもの、すっかり人生が変わってしまったそうです。まず名前をいうと誰もが「それ、ジョークでしょ?」という反応を示し、交通規制の警察には信じてもらえず、パスポートを申請するときには二重の証明書を要求され、海外旅行に行くときには入管で「逃亡するのかい?」と聞かれ、電話予約した海外旅行先のホテルに着いたら部屋が確保されておらず・・・と苦労は数限りない。「僕が本物であっちが作り物なのに。。。」と彼。

結婚してミノーグ姓になった主婦のカイリーさん。「次のアルバムリリースはいつですか?」と問い合わせの電話が来るそうです。小学校教師のエルさん。生徒が「うちの学校にエル・マクファーソンがいる!」とはしゃいで親に報告すると必ず父親が確かめに来るとか。勝手に期待して勝手に比べて失望する周囲の人たちに少々食傷気味のよう。

そんな中でポール・ホーガンさんはめずらしくよい経験をした一人。海外リゾート地のホテルに泊まったら、そのホテルのスイートに以前、有名人のポール・ホーガンが泊まったことがあったそうで、名前を告げるなりいきなり格上げVIP待遇。本人が否定すればするほど相手の確信はますます深まるという状況にはまったとか。

今朝の新聞にも英国のパール・ハーバーさんという主婦の記事がでていました。以前から友達のジョークのネタだったけれど同名映画の公開でますますからかわれることに。。。「パール・ハーバー」上映に渋い顔している人たちは日系アメリカ人だけではないようです。

裁判官の少女売春事件はオーストラリアでもニュース

2001-05-25 | オーストラリアからみる日本
昨日、通勤途中にメルボルンのタウン誌を読んでいたら日本の裁判官による少女売春の記事が出ていました。オーストラリアに住みはじめて驚いたことは、日本のニュースが予想以上に報道されているということ。日本で目にするオーストラリア関係の記事よりはるかに多い。政権交替したとかそういうニュースならともかく、日本の新聞の3面記事に載るような国内ニュースがこちらの3面記事にも載ってしまうしテレビのニュースにもなる。。。もちろんあほな政治家のひんしゅく発言も。。。経済的な影響力が強いということはそれだけ注目度も高くなり、「恥さらし」になる範囲も拡がるというわけですね。

「日本の裁判って陪審員じゃなくて裁判官が判決するんだよね」とオージーである私の相棒が聞きます。「そうだよ」と私。「で、大切な判決を下すその裁判官が道徳的に曲がったやつだったらどうするの?」と相棒。「うーん、だから日本の裁判官はそれだけ責任重いから賄賂なんかにつられて間違った判決出さないように高い給料が保証されてるわけで。。。で、皮肉なことに遊ぶお金ができちゃうわけだ。」とまったく答えになっていないことを言ってお茶を濁す私。

以前にも「一人の人間が出す判決をどこまで信頼できるのか」ということを聞かれたときは、「ちゃんと訓練されたプロなんだから12人の素人に任すより大丈夫なんじゃないの。」とか「日本の裁判官は昔から潔癖なことじゃ定評があるんだよ、ヤミ米拒んで餓死した裁判官もいるんだから」とか言っていたような気がします。もうこんな言い訳も通じない。この事件で「日本にも陪審員を」論はますます拡まるんだろうな。私だって自分の一大事を決める裁判になったら、そんな裁判官一人に判決任せたくないもんね。