お盆休みに息子と北アルプスに行く予定だったが、天気が悪いので泣く泣くあきらめた。
このままでは、くすぶったまま夏が終わってしまう。
てんくらを毎日眺め続け、一日だけ晴れた日を捕まえることができた。
日帰り山行として選んだのは、甲武信ヶ岳。
日本一長い川の最初の一滴が見られることに、息子が興味を示した。
もちろん、山バッジが手に入ることは最低条件である。
気が変わらないうちに、レッツゴーだ。
papachan家・男チームの出撃だ。
甲武信ヶ岳に登るにはいくつかルートがあるが、千曲川信濃川水源を見るのが大きな目的なので、毛木平からスタートだ。
毛木平の朝の気温は11℃。
都会の猛暑なんぞ、ここは全く関係なし。
爽やかを通り越して、うすら寒い。
6時15分、登山開始。
登山道は砂利の林道のような感じで始まる。
釣り以外でここに来るのは初めてだ。
マルバタケブキの群生が見事だった。
あまり好きな花ではないが、これだけの数があると圧巻である。
平坦な林道チックの道が2kmほど続いた後、ようやく登山道らしくなる。
緑の森に差し込む朝日が清々しい。
登山道は源流沿いに延びている。
ついつい流れをのぞき込んでイワナを探してしまう。
釣り人の姿もちらほら見られた。
登山開始から2時間ほどでナメ滝に到着した。
ここで休憩。
冷たい沢水で顔を洗う。
久しぶりの登山で息子は靴擦れっぽくなってしまった。
ひどくならないうちに、バンドエイドを貼っておく。
ここからは歩幅を狭くして登ったので、これ以上ひどくなることはなかった。
さらに先へ進む。
水源まではあと2.1kmだ。
登山道は、広くなったり狭くなったりを繰り返しながら徐々に標高を上げて行く。
斜面から水がしみ出しているので、足元はぬかるんでいるところもかなりあった。
いくつも沢筋が分かれていきながら、流れは次第に細くなっていった。
いよいよチョロチョロ流れになってきたなと思ったら、前方に数人の登山者の姿が見えた。
水源地に到着だ。
千曲川信濃川水源地標の柱とご対面。
ちょっと感動的。
岩の隙間から清水が流れ出している。
シェラカップで水を汲みゴクリ。
キンキンに冷えている。
雑味が無く、とても柔らかい水だ。美味い!
日本一長い川の最初の一滴は、日本一うまい水であった。
ここから湧きだした水は367kmの旅の果てに日本海へ注がれる。
悠久のロマンすら感じる。
源流水をナルゲンボトルに詰めて、さらに先へ進む。
ここから主稜線に向けて、一気に上り詰める。
30分ほどの急登で主稜線に至った。
主稜線もほぼほぼ樹林帯の中だが、木々の隙間から目指すピークが望めた。
山頂は晴れているが、南側から雲が湧きだしていた。
山頂直下のガラ場を登り詰めればピークだ。
私はすでにヘロヘロだったので、息子に先に行くように伝えると、「あっそう?」と言って、すたすた行ってしまった。
息子は全く疲れていないらしい。
若さには勝てん。
息子に遅れること数分、10時33分に甲武信ヶ岳(2475m)に到着。
おお、疲れた。。。
ピークは展望がよく、目の前に見える八ヶ岳をはじめ、南アルプス、北アルプス、浅間山などが確認できた。
南側から雲が沸いていたので、残念ながら富士山は見えなかった。
緑に覆われた奥秩父の峰々を振り返る。グリーンアルプスとは、よく言ったものである。
甲武信ヶ岳は、山梨県、埼玉県、長野県の三県にまたがり、奥秩父主脈の中央に位置する。
都道府県制度以前の旧国名である甲斐、武蔵、信濃からそれぞれ一字を組み合わせて山の名前になっている。
さてさて、ここからもう一つの目的である山バッジをゲットするために、甲武信小屋へ向かう。
山小屋は、山頂からそれなりに下ったところにあった。
帰りの登り返しを考えると、けっこう憂鬱になるくらい下ってきた。
私がベンチでヘタりこんでいるうちに、息子はさっそく山バッジを買ってきた。
バッジを買うために小屋の人に声を掛けると、「お金は箱へ入れておいて。おつりもそこから持っていって。」とかなりアバウトな対応だったらしい。
登山者の善性を疑わない素晴らしい経営方針である。(笑)
今日は、息子が昼飯当番。
といっても、バーナーでお湯を沸かすだけだけどね。
私が35年前に使っていた年代物のバーナーとボンベを息子にあげたので、それを使わせてみた。
はじめてのお買い物ならず、はじめてのガスバーナー。
一世を風靡したキャンピングガス社のポケットコンロ。
火力は少々弱いものの、夏場にお湯を沸かすくらいなら気にならない。
ものの数分で1リットルのお湯を沸かすことができた。
息子が作ってくれたカップ麺は美味い。(親バカ)
たっぷり1時間休憩してから、再び甲武信ヶ岳に登り返し下山した。
ちんたら歩いていたので、なんだか余計につかれてしまった。
登りでは元気だった息子も、下山では疲労がたまったようで、足の裏と背中が痛いと言っていた。
勢いよくどすどす歩いていたので、足の裏が痛くなるのは当然のこととして、背中の痛みの方は、私が貸したザックの背面サイズが合っていなかったようである。
自分の背中に合うザックを買おうかなとつぶやいていた息子であった。
陸上競技に戻る気はない息子だが、代わりに山への興味が再燃しつつある。
しめしめ、これを機会にこっちの世界に引きづりこんでしまおう。
道具も全部担いでもらおう。
うふふふ、いひひひ。。。
このままでは、くすぶったまま夏が終わってしまう。
てんくらを毎日眺め続け、一日だけ晴れた日を捕まえることができた。
日帰り山行として選んだのは、甲武信ヶ岳。
日本一長い川の最初の一滴が見られることに、息子が興味を示した。
もちろん、山バッジが手に入ることは最低条件である。
気が変わらないうちに、レッツゴーだ。
papachan家・男チームの出撃だ。
甲武信ヶ岳に登るにはいくつかルートがあるが、千曲川信濃川水源を見るのが大きな目的なので、毛木平からスタートだ。
毛木平の朝の気温は11℃。
都会の猛暑なんぞ、ここは全く関係なし。
爽やかを通り越して、うすら寒い。
6時15分、登山開始。
登山道は砂利の林道のような感じで始まる。
釣り以外でここに来るのは初めてだ。
マルバタケブキの群生が見事だった。
あまり好きな花ではないが、これだけの数があると圧巻である。
平坦な林道チックの道が2kmほど続いた後、ようやく登山道らしくなる。
緑の森に差し込む朝日が清々しい。
登山道は源流沿いに延びている。
ついつい流れをのぞき込んでイワナを探してしまう。
釣り人の姿もちらほら見られた。
登山開始から2時間ほどでナメ滝に到着した。
ここで休憩。
冷たい沢水で顔を洗う。
久しぶりの登山で息子は靴擦れっぽくなってしまった。
ひどくならないうちに、バンドエイドを貼っておく。
ここからは歩幅を狭くして登ったので、これ以上ひどくなることはなかった。
さらに先へ進む。
水源まではあと2.1kmだ。
登山道は、広くなったり狭くなったりを繰り返しながら徐々に標高を上げて行く。
斜面から水がしみ出しているので、足元はぬかるんでいるところもかなりあった。
いくつも沢筋が分かれていきながら、流れは次第に細くなっていった。
いよいよチョロチョロ流れになってきたなと思ったら、前方に数人の登山者の姿が見えた。
水源地に到着だ。
千曲川信濃川水源地標の柱とご対面。
ちょっと感動的。
岩の隙間から清水が流れ出している。
シェラカップで水を汲みゴクリ。
キンキンに冷えている。
雑味が無く、とても柔らかい水だ。美味い!
日本一長い川の最初の一滴は、日本一うまい水であった。
ここから湧きだした水は367kmの旅の果てに日本海へ注がれる。
悠久のロマンすら感じる。
源流水をナルゲンボトルに詰めて、さらに先へ進む。
ここから主稜線に向けて、一気に上り詰める。
30分ほどの急登で主稜線に至った。
主稜線もほぼほぼ樹林帯の中だが、木々の隙間から目指すピークが望めた。
山頂は晴れているが、南側から雲が湧きだしていた。
山頂直下のガラ場を登り詰めればピークだ。
私はすでにヘロヘロだったので、息子に先に行くように伝えると、「あっそう?」と言って、すたすた行ってしまった。
息子は全く疲れていないらしい。
若さには勝てん。
息子に遅れること数分、10時33分に甲武信ヶ岳(2475m)に到着。
おお、疲れた。。。
ピークは展望がよく、目の前に見える八ヶ岳をはじめ、南アルプス、北アルプス、浅間山などが確認できた。
南側から雲が沸いていたので、残念ながら富士山は見えなかった。
緑に覆われた奥秩父の峰々を振り返る。グリーンアルプスとは、よく言ったものである。
甲武信ヶ岳は、山梨県、埼玉県、長野県の三県にまたがり、奥秩父主脈の中央に位置する。
都道府県制度以前の旧国名である甲斐、武蔵、信濃からそれぞれ一字を組み合わせて山の名前になっている。
さてさて、ここからもう一つの目的である山バッジをゲットするために、甲武信小屋へ向かう。
山小屋は、山頂からそれなりに下ったところにあった。
帰りの登り返しを考えると、けっこう憂鬱になるくらい下ってきた。
私がベンチでヘタりこんでいるうちに、息子はさっそく山バッジを買ってきた。
バッジを買うために小屋の人に声を掛けると、「お金は箱へ入れておいて。おつりもそこから持っていって。」とかなりアバウトな対応だったらしい。
登山者の善性を疑わない素晴らしい経営方針である。(笑)
今日は、息子が昼飯当番。
といっても、バーナーでお湯を沸かすだけだけどね。
私が35年前に使っていた年代物のバーナーとボンベを息子にあげたので、それを使わせてみた。
はじめてのお買い物ならず、はじめてのガスバーナー。
一世を風靡したキャンピングガス社のポケットコンロ。
火力は少々弱いものの、夏場にお湯を沸かすくらいなら気にならない。
ものの数分で1リットルのお湯を沸かすことができた。
息子が作ってくれたカップ麺は美味い。(親バカ)
たっぷり1時間休憩してから、再び甲武信ヶ岳に登り返し下山した。
ちんたら歩いていたので、なんだか余計につかれてしまった。
登りでは元気だった息子も、下山では疲労がたまったようで、足の裏と背中が痛いと言っていた。
勢いよくどすどす歩いていたので、足の裏が痛くなるのは当然のこととして、背中の痛みの方は、私が貸したザックの背面サイズが合っていなかったようである。
自分の背中に合うザックを買おうかなとつぶやいていた息子であった。
陸上競技に戻る気はない息子だが、代わりに山への興味が再燃しつつある。
しめしめ、これを機会にこっちの世界に引きづりこんでしまおう。
道具も全部担いでもらおう。
うふふふ、いひひひ。。。
忘れていたようです、これも年のせいなんでしょうかねえ。
息子さんと千曲源流の山旅とは羨ましい!
甲武信小屋のサイトには、苔がしっとりする雨の日が断然お勧めとありますが
やはりこんな晴天の日の山の方がスカっとしていいものですよね。
こんにちは!
いつもコメントありがとうございます!
確かに苔の森は美しかったです。
でも、毛木平からのピストンは約19kmあったので、雨だと辛い山旅になってしまいそうです。(笑)
やっぱり山は晴れていないと!