お気楽ナチュラリスト

都内に住んでも心はナチュラリスト。
週末は山と川で遊びたい。

蝉しぐれと夏イワナ

2022年08月09日 | 釣り
東京は記録的な猛暑日が連続している。
立秋も過ぎたというのに、太陽の攻撃的な姿勢は全く衰えを見せない。
こんなときは、高原の渓でイワナと遊ぶに限る。


熱帯夜の高速道路を走り信州入り。
夜が明けたばかりの高原はさすがに涼しい。
日の出とともに、セミの大合唱が始まった。



遠出してのボウズは絶対避けたいところだ。
盛夏のご機嫌なイワナ釣りでよもやのボウズはありえないとタカをくくっていると、足元をすくわれる。
長野は連日の雷雨で水量が安定していると思いきや、目的の渓やまさかの減水状況だった。
小渓でしかも減水。
自分のストーキング技術が稚拙なせいか、イワナの反応はさっぱりだ。


3時間遡行して、ようやくイワナとご対面。
サイズの割にはお腹がポッコリと膨らんでいる。
自分の腹とどっちが出ているか競う気も無いけど、みんなお腹一杯たらふく昆虫類を貪っているのだろう。
この渓のイワナたちは怪しげなルアーなんぞ食わなくても、幸せいっぱいなのだと理解しておく。

こいつは、今夜の夕餉のためにキープした。
美味しく食べてあげるぞ。


高原の渓とはいえ、太陽が頭の上に差し掛かってくるとそれなりに暑い。
疲れる前にさっさと納竿して、小屋へ向かった。
ここでトラブル発生。
小屋の入り口の階段をのぼった瞬間、ばきっとステップが崩れた。
あーあ…、やっちまった…

1年前の春に一段目が落ちたが、今度は二段目が落ちた。
なんだか、三段目も怪しい気がする。


よく見るとアリが入り込んでいて、こいつが木を腐らせてしまったみたいだ。
まったくツイてないが、ケガしなくてよかった。


もうここまでくると自分ではどうしようもない。
村の大工さんに連絡して、見に来てもらった。
軽く見積もってもらうと、修理にウン万円はかかるとのこと。
材料費が高騰していて、以前より修理費がかかってしまうらしい。
仕方ないね。
はい、それで結構です。直してください、お願いしますです。


気を取り直して小屋に入り、いつもルーティーンで周辺チェックと掃除&布団干し。
それにしても今年の夏は本当に暑い。
この小屋で28度もあるなんて、あまり記憶にない。
作業していたら汗だくになってしまった。



夕飯は、さっきのイワナを天ぷらにした。
オクラやズッキーニやミョウガも天ぷらに。
蕎麦を茹でて、あとは薬味たっぷりの冷ややっこと枝豆を準備。
最後にハイボールを作って、はい、いただきます!

年に一度くらいは、こうやってイワナを味わうことにしている。
最近は、塩焼きより天ぷらの方が気に入ってしまった。


さすがに1匹で帰京するのもシャクなので、翌日は別の渓に入った。
釣果はチビが2匹。
ま、今回はこんなところで勘弁してあげよう。



SNSを眺めていると、みんなの素晴らしい釣果オンパレードにため息が出る。
今シーズンはパッとしないので、己の未熟さにあきれることが多いが、考えてみれば人生折り返しは過ぎているから、体力・技術ともに落ちていても不思議はない。
そんな自分に付き合ってくれるイワナがいるだけでも感謝しないといけないね。


まだまだ暑い日が続きそうなので、またどこかで涼みたい。
山にしようか、川にしようか。
ぐずぐず考えていると夏が終わっちまう。

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2 コメント

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Unknown (高崎)
2022-08-12 00:50:15
酷暑の下界から離れて信州の別荘で避暑ですか羨ましい!
高原のジンクリアな流れがいかにも涼し気ではありませんか?
水がきれいだと岩魚も美しいし旨い、岩魚のてんぷらはさぞかし美味しかったことでしょうねえ!
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お返事 (papachan)
2022-08-12 10:28:27
>高崎さん
こんにちは!
今年の猛暑は凄まじいですね。
いつもは涼しい小屋ですが、珍しく扇風機を回しました。
最近はイワナの天ぷらがお気に入りです。
三枚におろしてぶつ切りにして揚げればよいので簡単です。そして美味い!
皮をはぐ必要もないので、時短メニューですね。
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