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夏から日課として続けているウォーキング。
毎日、気の向くままにコースを変えているが、自宅周辺は大体歩いてしまった。
たまには違うところも歩いてみたい。
ということで、以前から気になっていた奥多摩むかし道を歩いてみることにした。
今回は珍しく電車でアプローチ。
その理由は、のちほど…。
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奥多摩駅まで電車で来るなんて、数十年ぶりのことか。
渓流釣りのシーズンは、月に何度も車で通過しているんだけどね。
なんか新鮮。
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奥多摩むかし道は、奥多摩駅から奥多摩湖までの約10kmのハイキングコースだ。
駅から青梅街道を少し歩いたところがスタート地点。
丁寧な案内看板が立っているのですぐわかる。
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奥多摩むかし道の地図はこちら
青梅街道が山梨県甲府まで開通する以前は、小菅から大菩薩峠を越えるルートが甲州街道の裏街道として利用されていた。
むかし道は、さらにその裏道として大菩薩峠越えより8km短縮できたらしい。
ちなみに、現在の青梅街道は、明治11年に開通した。
スタートから少し登ると、廃線となったトロッコ軌道が現れる。
今回一番見たかったのはコレ。
第三氷川トンネル。
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小河内ダム(奥多摩湖)建設資材を運ぶためのトロッコ軌道が、今もこうやって残っている。
小河内線と呼ばれたこの軌道は、昭和27年に完成した。
将来的には観光用に転用可能な設計だったらしい。
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むかし道は、しばらくトロッコ軌道沿いに進んでいく。
高架の線路は草生しており、なんだかジブリ感すら漂うたたずまいだ。
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このコースには、トイレも一定間隔で整備されている。
しかも、温水便座。
すごいぞ、奥多摩観光協会。
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むかし道というくらいなので、ルート上には神社や石仏、民間信仰の遺跡など、歴史マニアにとっては、よだれものの見どころ満載。
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歴史探訪はマニアに任せるとして、私はウォーキングが目的である。
あまり立ち止まっていては意味がない。
スタスタと先を急ぐ。
趣のある集落を縫うように道は続く。
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すぐ脇には、国道411号(青梅街道)があるので、車やバイクの音が終始聞こえているが、そんなに気にならない。
気づいたら、トロッコ軌道はかなり上の方に見えた。
これは青梅街道からも見える高架だ。
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猿の群れにもたくさん出会った。
北アルプスの猿は、人が横にいても全く逃げる気配はないが、ここの猿はギャーギャー騒ぎながら電線を伝って一目散に逃げていった。
猿も都会に近い方がスレているらしい。
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惣岳渓谷あたりから、素晴らしい紅葉が見られるようになってきた。
あまりの見事さに、つい立ち止まって写真を撮ってしまう。
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多摩川にかかる吊り橋も出てきた。
だいぶ老朽化しているようで、一度に渡れるのは2名まで。
むかし道のルートではないので、渡る必要は全く無いのだが、それでも渡ってしまう吊り橋の魔力。
お尻がムズムズするくらいの高さと揺れ方だ。
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吊り橋からの眺めは素晴らしい。
めまいが起きないうちに引き返す。
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西久保の切り返しといわれる場所に、ちょうどよいベンチがあった。
おなかがすいたので、おにぎりタイム。
コンビニのおにぎりもいいけど、自分で握ったおにぎりの味も悪くない。
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ここから先は、山道の登りになる。
といっても、そんなに大したことはない。
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左手にダムが見えてきた。
ゴールまで近いような気もするが、まだしばらくかかる。
このあたりから、ハイカーとすれ違うようになった。
先に奥多摩湖までバスでアプローチして、逆ルートで奥多摩駅に向かう人々だ。
下りルートになるので、登りが嫌な人にはおススメ。
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青目立不動尊までくれば、あとは水根沢沿いに下り、青梅街道に出たところがむかし道の終了点。
だが、ここは奥多摩湖まで登ってゴールとしたい。
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ヤマップでログを確認したら、3時間8分だった。
コースタイムは4時間設定なので、結構いいペースで歩けたと思う。
スタートの奥多摩駅の標高は340m、最高標高地点は600m。
その差は260mだが、細かい上り下りが多いので、登り770m、下り579mだった。
いい運動になった。
では、バスに乗って奥多摩駅まで戻りましょう。
3時間かかった行程も、バスに乗れば20分もかからない。(笑)
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このあとは、もう一つの目的を果たすために、駅から徒歩1分のこの場所へ。
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カフェ「バテレ」。
歩いたご褒美に、奥多摩の水で醸造されたクラフトビールを味わおうという魂胆だ。
電車で来たのは、これが理由なのだ。
11時の開店時間前には、店に続く細い路地に列ができていた。
古民家を改装したおしゃれな店内は、ストーブがあって暖かい。
カウンター近くのテーブルに陣取り、まずは1杯目。
カンペストレ。ハチミツのような、ほのかに甘い香り。
すっきりした味わいで、ゴクゴクいけちゃう。
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カップに入っているツマミは、バジルのポテサラとチキン&カマンベールのハニーマスタードソース(だったかな)。
ビールがすすむ味だ。
すかさず二杯目。
ベニトア。スパイシーな風味がいい。
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お客は、やはりハイカーが多い。
ザックを背負った人が次々やってくる。
開店してすぐに満席となったが、外のテラスでも飲めるようだ。
フードメニューも充実している。
フィッシュ&チップスを頼んだら、ボリュームがすごかった。
揚げたて熱々にタルタルソースをたっぷり付けていただく。
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ほろ酔い気分になってきたが、ツマミが残っているので3杯目。
ボルドウィニー。
コーヒーのようなコクのある深い味わいだ。
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1杯だけで帰る予定が、ついつい深みにはまってしまった。
これは、我が家のビール軍曹に報告しないといけないな。
昼間っから飲んだくれて、電車に揺られて家路につく日曜日でござ候。
そこはかとなく哀愁が漂い、紅葉も楽しんで、クラフトビ-ルで完璧な旅の締めくくりではありませんか。
僕も木曽の旧中山道を歩く計画が相棒が椎間板ヘルニアの手術、僕は脊柱管狭窄症の再発兆候が出て延期になりました。
かつてテレビの女子アナが旧中山道を1日中山道と言っていましたが結構山道を歩くので2人ともリハビリ後に歩こうと思うちょります。
こんにちは!
奥多摩むかし道は、思った以上に楽しめました。
山もいいですが、このような気楽なウォーキングコースも楽しめる齢になりましたよ。
古里駅から奥多摩駅までをつなぐ大多摩ウォーキングトレイルというのもあるので、近いうちに歩いてみようと思います。
1日中山道は笑えますね。
旧中山道なら馬籠宿や妻籠宿に泊まって歩きたいです。