お気楽ナチュラリスト

都内に住んでも心はナチュラリスト。
週末は山と川で遊びたい。

唐松岳 (後編)

2013年09月17日 | 登山
午前5:00。
小屋の外は強風と真横から打ち付ける雨。
ついにアイツが近づいてきた。
台風18号だ。
ここは三十六計逃げるに如かず、早めの下山がよさそうだ。


5:30に息子を起こし、外の景色を見せに連れて行く。

風の強さと寒さに仰天する息子。

遠くに立山、劔が見えたのはラッキーだった。

すぐに小屋の中に逃げ込む。
今回は、本当にテントじゃなくて正解だった。


6:00から朝食をいただき、トイレをすませて、荷物整理。
オーナーさんにお礼を言って、出発だ。
6:50、下山開始。

運よく雨が小降りになっていた。

唐松岳も見納めである。



息子の体調は完全に復活し、元気よく歩いていく。


昨日は、はっきり見られなかった不帰ノ嶮や不帰キレットが大迫力で目に飛び込んできた。

青空でないのが残念だが、どんよりした空が返ってルートの厳しさをアピールするようだ。


秋の気配が次第に濃くなりつつある登山道を快調に下っていく。


ナナカマドの実が赤く色づいているのが見事だ。
葉が赤くなるには、あと少しかな。


30分で丸山ケルンに到着。

雨は小康状態を保っている。
ひどくならない前に降りてしまいたい。


登りであれだけ苦労した樹林帯もさっさと抜けると、八方池から第2ケルンまで見渡せる所に出た。
どんどん下っていくと、すぐに八方池だ。
ガスがないと意外に近くに感じられる。

この天気では池畔に寄る気にもなれず、スルー。

雨は降ったり止んだりを繰り返している。
八方ケルンもスルー。

さすがに下から上がってくる人もほとんどいない。
ある意味、静かな山歩きである。(笑)

第2ケルンでトイレ休憩。
雨は本降りになりつつある。


ここからは木道が続くが、雨で濡れていて滑りやすい。
慎重に下っていくのも、けっこう疲れる。

団体さんに追いついてしまったので、木道コースから登山道コースへ移る。
登山道は茶色い水が流れをつくり、川になりつつあった。

9:30、八方池山荘に戻ってきた。
下りは2時間40分だった。

もう完全に雨雲に捕まった。
でも、あとはリフトで下るだけだ。

リフト、最高。らくちん、らくちん。
雨も一時的に弱くなった。

いろいろあったけど、結果オーライ。
今回も楽しい山だった。
息子も「今回はがんばった」と、満足気だ。
子どもながらに達成感を得たようで、少しずつ根性もついてきたかな。


リフト券売り場で温泉のある場所を聞いたら、白馬八方温泉4箇所で使える割引チケットを勧めてくれた。
入浴料大人500円が300円になるというので、かなりお得。
白馬駅近くの「みみずくの湯」に寄って汗を流した。
つるつるしたいい湯だった。

そして、登山のシメはこれ。

道の駅「白馬」のレストランで、味噌ソースかつ重をがつがつ喰らう。
甘いみそだれが最高。

さぁ、次はどの山に行こうかな~。
コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 唐松岳 (中編) | トップ | ラスト釣行 in 上小 »

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (あな)
2013-09-21 00:14:34
息子さんの復活待ってました♪
復活したら、わたしだったら付いて行けません(笑)
トラブルを乗り越えて確実に根性は付いた事でしょう(^^)
子供の成長は楽しみですね♪
返信する
お返事 (papachan)
2013-09-29 22:11:07
>あなさん
こんばんは!
レスが大変遅くなってごめんなさい!!
一晩ぐっすり眠ったら、体調は万全になりました。
子どもの体調は一定しないので、そういう意味ではファミリー登山は難しいですね。
10月になったら、もう一回くらい泊まりで行きたいなと考えています。
返信する

コメントを投稿