この季節なら稜線は肌寒いくらいの風が吹いているはずなのに、台風が間接的に影響しているのか、やたら暑い。
なんだか夏山に来たみたいだ。
ちょっとは涼しい風がほしい。
小屋から見上げる唐松岳山頂は、ガスがかかったり切れたりして、アルペン的な容貌をかいま見せてくれる。
明日の天気は期待できない。
息子の体調を見計らって、今日中にピークを踏みたい。
とりあえず、昼食を食べてから考えよう。
お湯を沸かして、フリーズドライの豚汁とコンビニおにぎり。
息子は豚汁が気に入ったみたいで、「美味しい、美味しい」と言いながら食べることができた。
最近のフリーズドライは具材の復元度(っていうのかな?)がすごくて、野菜もシャキシャキ。フレッシュさすら感じる。
昼食を食べきったところで、おそるおそる息子に聞いてみる。
papa:「頂上まで行けそう?」
息子:「うん!」
やや元気を取り戻したようでよかった。
ここから頂上までは20分程度である。
息子は空身で歩かせる。
またもや、ガスガス…。
白い砂礫の登山道をゆっくり上っていくと、山頂手前で山ガールが群れていた。
みんなカメラをハイマツに向けて黄色い声を上げている。
ナニナニ…?
おお! 雷鳥だ!
周囲がガスっているので、出てきてくれたのかな。
それとも、天候が悪化する前兆か。
とってもサービス精神旺盛な雷鳥で、逃げる気配が微塵もない。
こりゃ、山ガール達のテンションも上がるわけだ。
息子もこんな間近で雷鳥を見るのは初めてなので、喜んでいた。
もう少し先のハイマツにも雷鳥がいた。
雷鳥は、縄張りを守って生活する鳥だ。
おそらく、ずーっとここに住み着いているのだろう。
よいものが見られた。
雷鳥の出現で足取りも軽くなり、ついに頂上へ。
13:33、唐松岳頂上(2696m)到着。
ガスで眺望ゼロだが、カメラを向けると笑顔でポーズをとる元気も出てきた。
あきらめないで、よくがんばり抜いたね。
頂上の道標には、ハングルの表示もあった。
それだけ韓国からの登山者も多いのだろう。
でも、これってどうなの?
外国の山に登ったら、自国の言語が書いてあるのって、なんか情緒が無いような気がするけど。
さて、目的が達成されたので、足取りも軽く小屋へ戻ろう。
今日は、小屋泊。
天候悪化の心配もあったし、息子の体調のこともあるので、結果としては正解であった。
一泊二食付きで大人9000円、子ども7000円。これに本館利用料として一人800円をプラス。
部屋は、二段ベッドのような作りになっていて、1区画6人寝られるようになっている。
それが左右にあるので、一部屋24人が入ることになる。
一人分のスペースは思ったより広くて、快適に眠れそうだ。
スタッフさんに子どもの体調のことを相談すると、空いている区画を準備してくれた。
あとから若いカップルが来たので、6人のスペースを4人で使うことができた。
スタッフさんの心遣いに感謝である。
オーナーさんらしき方が、息子の体調のことを心配してくれて、忙しい中いろいろと面倒をみてくださった。
熱は無かったが、血中酸素濃度が低くなっている状態だった。
喉の様子や全身の痛みまで確認してくださり、近所のかかりつけの医者より数倍丁寧だった。
最後に粉末のスポーツドリンクを温かいお茶で3倍くらいに薄めたものを飲ませてくれた。
これでオシッコを出したら、ずいぶん元気になった。
今度から粉末のスポーツドリンクは荷物に忍ばせておいた方がよさそうだ。
たくさんの登山者の対応で猫の手も借りたいほど忙しい最中に、こんなに丁寧に対応してくださり感激してしまった。
本当にありがとうございました。
体調の心配がなくなったところで、ご褒美の山バッジをゲット。
記念すべき20個目だ。
宝物がまた一つ増えたことに満足し、夕食の時間までぐっすり眠った。
夕方、目を覚ました息子とともに外へ出てみた。
風が強く、小雨も時折ぱらついている。
雲の切れ間から一瞬光が見えたが、直ぐに厚いガスに覆われてしまった。
夕食は、第2回戦の17:20から。
稜線の小屋なのに、美味しい食事に驚いた。
鳥のつくねと焼きサバが美味しかった。
ご飯とおみそ汁は食べ放題。
ここでもまた、スタッフさんの対応に感動した。
通常、山小屋と言えば、食事後は自分で下膳するのが当たり前である。
それが、なんとスタッフさんがやってくれるのだ。
こんなこと初めてである。
若いスタッフさんはみんな笑顔で働き者で、対応が柔らかく親切・丁寧である。
いい山小屋だ。
消灯時間は一応決まっているが、夜中も廊下の明かりは消えない。
山小屋の夜は真っ暗という固定観念があるので、これも驚きの一つだ。
ヘッドランプの出番無しである。
ちょっと時間は早いけど、寝ることにする。
夜中に足が痛いと言って起き出した息子。
たまたま出発前にファーストエイドキットの湿布を新しい物に替えておいたのが、ここで役にたった。
両方の太ももに湿布を貼り、ふくらはぎをマッサージしてあげたら、すやすや眠りについた。
明日は下山のみ。
ゆっくり眠って体力を回復させよう。
・・・・・唐松岳(後編)へ続く。
なんだか夏山に来たみたいだ。
ちょっとは涼しい風がほしい。
小屋から見上げる唐松岳山頂は、ガスがかかったり切れたりして、アルペン的な容貌をかいま見せてくれる。
明日の天気は期待できない。
息子の体調を見計らって、今日中にピークを踏みたい。
とりあえず、昼食を食べてから考えよう。
お湯を沸かして、フリーズドライの豚汁とコンビニおにぎり。
息子は豚汁が気に入ったみたいで、「美味しい、美味しい」と言いながら食べることができた。
最近のフリーズドライは具材の復元度(っていうのかな?)がすごくて、野菜もシャキシャキ。フレッシュさすら感じる。
昼食を食べきったところで、おそるおそる息子に聞いてみる。
papa:「頂上まで行けそう?」
息子:「うん!」
やや元気を取り戻したようでよかった。
ここから頂上までは20分程度である。
息子は空身で歩かせる。
またもや、ガスガス…。
白い砂礫の登山道をゆっくり上っていくと、山頂手前で山ガールが群れていた。
みんなカメラをハイマツに向けて黄色い声を上げている。
ナニナニ…?
おお! 雷鳥だ!
周囲がガスっているので、出てきてくれたのかな。
それとも、天候が悪化する前兆か。
とってもサービス精神旺盛な雷鳥で、逃げる気配が微塵もない。
こりゃ、山ガール達のテンションも上がるわけだ。
息子もこんな間近で雷鳥を見るのは初めてなので、喜んでいた。
もう少し先のハイマツにも雷鳥がいた。
雷鳥は、縄張りを守って生活する鳥だ。
おそらく、ずーっとここに住み着いているのだろう。
よいものが見られた。
雷鳥の出現で足取りも軽くなり、ついに頂上へ。
13:33、唐松岳頂上(2696m)到着。
ガスで眺望ゼロだが、カメラを向けると笑顔でポーズをとる元気も出てきた。
あきらめないで、よくがんばり抜いたね。
頂上の道標には、ハングルの表示もあった。
それだけ韓国からの登山者も多いのだろう。
でも、これってどうなの?
外国の山に登ったら、自国の言語が書いてあるのって、なんか情緒が無いような気がするけど。
さて、目的が達成されたので、足取りも軽く小屋へ戻ろう。
今日は、小屋泊。
天候悪化の心配もあったし、息子の体調のこともあるので、結果としては正解であった。
一泊二食付きで大人9000円、子ども7000円。これに本館利用料として一人800円をプラス。
部屋は、二段ベッドのような作りになっていて、1区画6人寝られるようになっている。
それが左右にあるので、一部屋24人が入ることになる。
一人分のスペースは思ったより広くて、快適に眠れそうだ。
スタッフさんに子どもの体調のことを相談すると、空いている区画を準備してくれた。
あとから若いカップルが来たので、6人のスペースを4人で使うことができた。
スタッフさんの心遣いに感謝である。
オーナーさんらしき方が、息子の体調のことを心配してくれて、忙しい中いろいろと面倒をみてくださった。
熱は無かったが、血中酸素濃度が低くなっている状態だった。
喉の様子や全身の痛みまで確認してくださり、近所のかかりつけの医者より数倍丁寧だった。
最後に粉末のスポーツドリンクを温かいお茶で3倍くらいに薄めたものを飲ませてくれた。
これでオシッコを出したら、ずいぶん元気になった。
今度から粉末のスポーツドリンクは荷物に忍ばせておいた方がよさそうだ。
たくさんの登山者の対応で猫の手も借りたいほど忙しい最中に、こんなに丁寧に対応してくださり感激してしまった。
本当にありがとうございました。
体調の心配がなくなったところで、ご褒美の山バッジをゲット。
記念すべき20個目だ。
宝物がまた一つ増えたことに満足し、夕食の時間までぐっすり眠った。
夕方、目を覚ました息子とともに外へ出てみた。
風が強く、小雨も時折ぱらついている。
雲の切れ間から一瞬光が見えたが、直ぐに厚いガスに覆われてしまった。
夕食は、第2回戦の17:20から。
稜線の小屋なのに、美味しい食事に驚いた。
鳥のつくねと焼きサバが美味しかった。
ご飯とおみそ汁は食べ放題。
ここでもまた、スタッフさんの対応に感動した。
通常、山小屋と言えば、食事後は自分で下膳するのが当たり前である。
それが、なんとスタッフさんがやってくれるのだ。
こんなこと初めてである。
若いスタッフさんはみんな笑顔で働き者で、対応が柔らかく親切・丁寧である。
いい山小屋だ。
消灯時間は一応決まっているが、夜中も廊下の明かりは消えない。
山小屋の夜は真っ暗という固定観念があるので、これも驚きの一つだ。
ヘッドランプの出番無しである。
ちょっと時間は早いけど、寝ることにする。
夜中に足が痛いと言って起き出した息子。
たまたま出発前にファーストエイドキットの湿布を新しい物に替えておいたのが、ここで役にたった。
両方の太ももに湿布を貼り、ふくらはぎをマッサージしてあげたら、すやすや眠りについた。
明日は下山のみ。
ゆっくり眠って体力を回復させよう。
・・・・・唐松岳(後編)へ続く。
凄いなぁ…息子さんの根性!スタッフさんのプロな対応!そしてパパさんの親父魂!
上手く言えないけど、感動しました。
後編楽しみにしてます(^^)
こんばんは!
息子は、「今回の山が一番がんばった」と言っていました。
一時はどうなるかと思いましたが、大事に至らなくてよかったです。
後編もお楽しみに~!