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膝の不安もありしばらくお休みしていた親子登山。
久しぶりのpapachan家・男チーム出動だ。(娘は、本日お料理教室に参加)
復帰戦は、八ヶ岳北部の北横岳と決めていた。
ここは自分が初めて冬山登山に挑戦した山なのだ。(というより、私は登山自体を冬山から始めたという変人…)
いきなりマイナス20度の世界に飛び込み、今まで体験したことのない寒さに絶句したものだ。
アイゼンがうまくつけられなくて素手で作業したら、手がくっついてしまったり、腰まで埋まってじたばたしたり…。
北横岳は冬山の入門コースだが、ドシロウトにとっては白い悪魔に見えたものである。
あ~、懐かしいなぁ。
今回は(今回も?)、ロープウェイで高度を稼ぎ、坪庭を抜けて北横岳をめざす。
山頂までのんびり歩いても1時間チョイというお気楽コース。
復帰戦としては、まあこんなもんかな。

100人乗りのロープウェイで、一気に2237mへ。
ネットで入手した10%割引券でちょっとお得。
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天気もよく、風も爽やか。さぁ、行ってみよう!

ハイマツと熔岩帯がおりなすこの一帯は「坪庭」と呼ばれ、独特の景観を作っている。
ここは遊歩道が整備されていて、観光スポットとなっている。
登山道は、坪庭を抜けてからつづら折りの急登がしばらく続く。

登山道の途中で南面がパッと開けて、眼下に坪庭、遠くに残雪の南アルプスがよく見え、テンションが上がる。

歩きやすい登山道だが、日影には若干雪も残っていた。
私の後ろを歩いていた若い女性がすってんころりん。気をつけてよ~。

急登が終わると、緩やかな尾根線に出る。
しばらく歩くと北横岳ヒュッテに到着。
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息子はさっそく売店へ行き、バッジの種類を確認しにいく。
もはや、こいつのモチベーションはバッジに支えられているといっても過言ではない(笑)。
ここでバッジを買ったら、下山するとか言いかねないからオソロシイ。
papa:「バッジは、山頂に登ってからね。」
息子:「じゃ、もう行く。」
北横岳ヒュッテを過ぎると、最後の登りだ。

残雪も多くなってきたので、ストックが頼もしい。
ヒュッテを過ぎて、15分くらいで広々とした南峰に到着。あっという間だ。
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ここからの展望は秀逸だ。
南八ッをはじめ、南アルプス、北アルプス、中央アルプス、乗鞍、木曽御岳…全て一望できる。

この画像は、南八ヶ岳の峰々。
今日は、八ヶ岳の開山祭なので、赤岳の頂上では安全祈願の神事を行っているはずである。
(実は、北横岳でもこの日にやるということを知ったのは、この4時間後。)
北横岳の最高地点は北峰なので、もう一つのピークを踏みに行く。
南峰からはすぐである。
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北横岳2480mに登頂。
息子には、ちょっと物足りなかったかな?
天気もいいので、頂上でのんびりすることにする。
息子は、ザックから小さいスケッチブックを取り出し、創作意欲に燃える。

目の前にこんもりと大きく見える蓼科山を描いているのかと思いきや、できあがったのはこれ。
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ん? オマエどこ描いたの?
どうやら、蓼科山の奥に望む北アルプスを描いたらしい。
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ナルホド、絵をよく見ると鹿島槍や五竜、爺ヶ岳、針ノ木岳が描かれていた。
オマエ、なかなか目の付け所がいいな。
小一時間ほど山頂にいたら、だいぶ登山客が増えてきた。
あとから次々登ってくる。
混雑は嫌なので、下山にとりかかる。
狭い登山道をあとからあとから行列になって登ってくるので、思うように下りられない。
北横岳は、いつもこんなに混んでいるのかとちょっと驚いた。
(実はこの行列は、開山祭に参加する人たちだったことを知るのは、この2時間後。)
登ってくる行列の隙間を縫うように下山し、北横岳ヒュッテに戻ってきた。
ここでお楽しみの山バッジをゲット!
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めでたく10個目。
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ルアーケースに入れて、後生大事に持っているところがかわいい。
ついでなので、ヒュッテからすぐの所にある七ッ池を見に行く。
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オオシラビソの森の中に点在する池塘群は、まさに北八ッを象徴する風景である。
ああ、満足…。
息子が元気なら三ッ岳を回って岩稜を楽しもうかと思ったが、バッジを手に入れた息子は満ち足りてしまって、あまり行く気がない。(笑)
時間は早かったが、山を下りて坪庭の先にある縞枯山荘に立ち寄った。
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スープとあんパンで軽く昼食を摂り、息子は山バッジを見に行く。

ここで小屋のスタッフさんと会話をするのだが、ようやく全てに合点がいくことになる。
papa:「北横岳に行って来たんですが、混んでましたよ。」
スタッフ:「今日は開山祭ですからね。」
papa:「そうですね。赤岳の頂上でやっているんでしょ?」
スタッフ:「はい。南八ッは赤岳で、北八ッは北横岳なんですよ。」
papa:「ええっ!?
」
なんと開山祭は、南と北で分かれてやっていたのだ。
あの混雑ぶりは、開山祭に参加する人の群れだったのだ。
それを知らずにさっさと下りてきてしまったである。
スタッフ:「でも、下りてきて正解ですよ。帰りは、登山道もロープウェイも大行列ですから。」
papa:「ああ、そうですね…」
せっかくなら開山祭に出たかったけど、まぁ仕方ない。
小屋で売っていた開山祭の記念バッジを500円で購入。

思いがけず11個目をゲットした息子は大満足。
(そうそう、息子はスタッフさんからステッカーを2枚いただいた。ありがとうございました。)
行列に巻き込まれないうちに帰ろうということになり、足早にロープウェイ駅へ戻る。
駅の2階で「第2回山バッジ展」が開催されているのを事前情報でチェックしていたので、ちらっと覗いて見る。

パネルに日本全国の山バッジが展示されている。
どれも個人収集家のもののようだ。
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スイスアルプスの山バッジもあった。
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息子は、自分の持っているバッジがあるかどうか確認中(笑)。
そんなチビに興味をもち、スタッフさんが近寄ってくる。
息子は自分のコレクションを取り出して披露するもんだから、たちまち人気者になってしまった。
特に、高尾山の天狗のバッジは、山バッジ展にも同じものがなく、一躍ヒーローに。(笑)
ここでのスタッフさんとの会話で、本日2回目のショックを味わう。
スタッフ:「今日は北横岳に行ってきたんですか?」
papa:「ええ、開山祭だって知らずに、下りてきちゃいましたよ。」
スタッフ:「そうですか。参加すれば開山祭のバッジをもらえたんですよ。」
papa:「ええっ!? さっき小屋で500円で買っちゃいましたよ。
」
スタッフ:「ははは、それはそれは。残念でしたね。」
大ショック…、ホント残念です…
次回はきっちり事前調査をして開山祭に臨もう。
来年までには息子の体力も自分の膝もパワーアップしているはず。
2011年は、南八ッ・赤岳山頂の開山祭に参加するぞー!
久しぶりのpapachan家・男チーム出動だ。(娘は、本日お料理教室に参加)
復帰戦は、八ヶ岳北部の北横岳と決めていた。
ここは自分が初めて冬山登山に挑戦した山なのだ。(というより、私は登山自体を冬山から始めたという変人…)
いきなりマイナス20度の世界に飛び込み、今まで体験したことのない寒さに絶句したものだ。
アイゼンがうまくつけられなくて素手で作業したら、手がくっついてしまったり、腰まで埋まってじたばたしたり…。
北横岳は冬山の入門コースだが、ドシロウトにとっては白い悪魔に見えたものである。
あ~、懐かしいなぁ。
今回は(今回も?)、ロープウェイで高度を稼ぎ、坪庭を抜けて北横岳をめざす。
山頂までのんびり歩いても1時間チョイというお気楽コース。
復帰戦としては、まあこんなもんかな。
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100人乗りのロープウェイで、一気に2237mへ。
ネットで入手した10%割引券でちょっとお得。
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天気もよく、風も爽やか。さぁ、行ってみよう!
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ハイマツと熔岩帯がおりなすこの一帯は「坪庭」と呼ばれ、独特の景観を作っている。
ここは遊歩道が整備されていて、観光スポットとなっている。
登山道は、坪庭を抜けてからつづら折りの急登がしばらく続く。
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登山道の途中で南面がパッと開けて、眼下に坪庭、遠くに残雪の南アルプスがよく見え、テンションが上がる。
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歩きやすい登山道だが、日影には若干雪も残っていた。
私の後ろを歩いていた若い女性がすってんころりん。気をつけてよ~。
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急登が終わると、緩やかな尾根線に出る。
しばらく歩くと北横岳ヒュッテに到着。
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息子はさっそく売店へ行き、バッジの種類を確認しにいく。
もはや、こいつのモチベーションはバッジに支えられているといっても過言ではない(笑)。
ここでバッジを買ったら、下山するとか言いかねないからオソロシイ。
papa:「バッジは、山頂に登ってからね。」
息子:「じゃ、もう行く。」
北横岳ヒュッテを過ぎると、最後の登りだ。
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残雪も多くなってきたので、ストックが頼もしい。
ヒュッテを過ぎて、15分くらいで広々とした南峰に到着。あっという間だ。
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ここからの展望は秀逸だ。
南八ッをはじめ、南アルプス、北アルプス、中央アルプス、乗鞍、木曽御岳…全て一望できる。
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この画像は、南八ヶ岳の峰々。
今日は、八ヶ岳の開山祭なので、赤岳の頂上では安全祈願の神事を行っているはずである。
(実は、北横岳でもこの日にやるということを知ったのは、この4時間後。)
北横岳の最高地点は北峰なので、もう一つのピークを踏みに行く。
南峰からはすぐである。
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北横岳2480mに登頂。
息子には、ちょっと物足りなかったかな?
天気もいいので、頂上でのんびりすることにする。
息子は、ザックから小さいスケッチブックを取り出し、創作意欲に燃える。
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目の前にこんもりと大きく見える蓼科山を描いているのかと思いきや、できあがったのはこれ。
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ん? オマエどこ描いたの?
どうやら、蓼科山の奥に望む北アルプスを描いたらしい。
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ナルホド、絵をよく見ると鹿島槍や五竜、爺ヶ岳、針ノ木岳が描かれていた。
オマエ、なかなか目の付け所がいいな。
小一時間ほど山頂にいたら、だいぶ登山客が増えてきた。
あとから次々登ってくる。
混雑は嫌なので、下山にとりかかる。
狭い登山道をあとからあとから行列になって登ってくるので、思うように下りられない。
北横岳は、いつもこんなに混んでいるのかとちょっと驚いた。
(実はこの行列は、開山祭に参加する人たちだったことを知るのは、この2時間後。)
登ってくる行列の隙間を縫うように下山し、北横岳ヒュッテに戻ってきた。
ここでお楽しみの山バッジをゲット!
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めでたく10個目。
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ルアーケースに入れて、後生大事に持っているところがかわいい。
ついでなので、ヒュッテからすぐの所にある七ッ池を見に行く。
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オオシラビソの森の中に点在する池塘群は、まさに北八ッを象徴する風景である。
ああ、満足…。
息子が元気なら三ッ岳を回って岩稜を楽しもうかと思ったが、バッジを手に入れた息子は満ち足りてしまって、あまり行く気がない。(笑)
時間は早かったが、山を下りて坪庭の先にある縞枯山荘に立ち寄った。
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スープとあんパンで軽く昼食を摂り、息子は山バッジを見に行く。
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ここで小屋のスタッフさんと会話をするのだが、ようやく全てに合点がいくことになる。
papa:「北横岳に行って来たんですが、混んでましたよ。」
スタッフ:「今日は開山祭ですからね。」
papa:「そうですね。赤岳の頂上でやっているんでしょ?」
スタッフ:「はい。南八ッは赤岳で、北八ッは北横岳なんですよ。」
papa:「ええっ!?
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なんと開山祭は、南と北で分かれてやっていたのだ。
あの混雑ぶりは、開山祭に参加する人の群れだったのだ。
それを知らずにさっさと下りてきてしまったである。
スタッフ:「でも、下りてきて正解ですよ。帰りは、登山道もロープウェイも大行列ですから。」
papa:「ああ、そうですね…」
せっかくなら開山祭に出たかったけど、まぁ仕方ない。
小屋で売っていた開山祭の記念バッジを500円で購入。
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思いがけず11個目をゲットした息子は大満足。
(そうそう、息子はスタッフさんからステッカーを2枚いただいた。ありがとうございました。)
行列に巻き込まれないうちに帰ろうということになり、足早にロープウェイ駅へ戻る。
駅の2階で「第2回山バッジ展」が開催されているのを事前情報でチェックしていたので、ちらっと覗いて見る。
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パネルに日本全国の山バッジが展示されている。
どれも個人収集家のもののようだ。
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スイスアルプスの山バッジもあった。
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息子は、自分の持っているバッジがあるかどうか確認中(笑)。
そんなチビに興味をもち、スタッフさんが近寄ってくる。
息子は自分のコレクションを取り出して披露するもんだから、たちまち人気者になってしまった。
特に、高尾山の天狗のバッジは、山バッジ展にも同じものがなく、一躍ヒーローに。(笑)
ここでのスタッフさんとの会話で、本日2回目のショックを味わう。
スタッフ:「今日は北横岳に行ってきたんですか?」
papa:「ええ、開山祭だって知らずに、下りてきちゃいましたよ。」
スタッフ:「そうですか。参加すれば開山祭のバッジをもらえたんですよ。」
papa:「ええっ!? さっき小屋で500円で買っちゃいましたよ。
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スタッフ:「ははは、それはそれは。残念でしたね。」
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次回はきっちり事前調査をして開山祭に臨もう。
来年までには息子の体力も自分の膝もパワーアップしているはず。
2011年は、南八ッ・赤岳山頂の開山祭に参加するぞー!
・・・いや、初めましてじゃありません。
昨日、ピラタスでお会いしました、開催者の一人です。
高尾の天狗のバッジ・・・!
はい覚えていますよ~!
お子さんのバッジもあの時、見せていただきました。
早速記事にしていただいてありがとうございます!
偶然見つけてしまいましたが
こうやってもう記事にしただいてうれしいです。
開山祭は本当に残念でしたね・・・
でも来年、また是非チャレンジしてください。
それまでにきっとバッジがたくさん増えることでしょう。
頂上で描いたお子さんの絵も素晴らしいですね!
いつかバッジ展みたいに個展を開けますよ。
こちらも近いうちに記事にしたいと思いますが
たくさんの方に支えられて終了することができ、
本当にホッとしています。
これからも親子で山歩き、続けてくださいね!
山も復活ですね!
足に無理がないように鍛えていってください。
息子さんのバッジコレクションも
大したものですね、その時々で、
デザインも変わるのでしょうか、
見ていて楽しいものですね。
山バッジ展ではお世話になりました!
まさか、主催者の方にコメントをいただけるとは思ってもいなかったので、ビックリです。
弱足ママさんは、ポレポレ隊の管理者の方だったんですね。
山バッジのことをネットで調べているときに、ヒットした記憶があります。
山バッジ展は、息子のコレクター魂に火がついたようで、早くも次の山に意欲を燃やしています。
また、どこかでお会いすることもあるかと思います。
その時は、どうぞよろしくお願いいたします。
山記事にまでコメントしてくださり、ありがとうございます!
なぜか息子は山バッジに魅せられてしまったようで、バッジが無い山には行かないとまで言ってます(笑)。
私は長年山をやってきましたが、山バッジにはほとんど興味がありませんでした。
息子が集め出したのでよく見るようになったのですが、見れば見るほど味があるものですね。
同じ山でも少しずつデザインが変わっているものがあったりして、山バッジ展は楽しく見ることができました。
膝の方もぼちぼちなので、息子の歩くペースでちょうどいい感じです。
これからも無理せず安全登山で楽しみたいと思います。
膝の状態、ここまで戻りましたね。
息子さんも個人の膨大なコレクションを前に怯むことなく
燃えていると言うことは、いよいよ本当の山男になったという
ことでしょうか?これからも同行登山、楽しみですね!
親子で登山あこがれますなぁ。
息子さん絵が上手い!!
すごい景色ですが一番楽しませてもらったのは、やっぱり息子さんです!
絵も上手ですよね~、目の付け所がサイコーです。
先日子供の買い物に靴屋に行って、つい自分のトレッキングシューズも買っちゃいました。
ですが釣りに忙しくてまだ行けてません^^;
おかげさまで、ハイキング程度の登山には不安が無くなりました。(釣りの方がある意味危険だったりします(笑))
息子も山バッジ収集に意欲を燃やしてくれているようで、うれしいやらめんどうやら(笑)。
本物の山男というよりは、オタクに近いです。(笑)
完全復活ということにしておかないと、怖くて山に行けません(笑)。
今は息子のスピードがちょうどいい感じですね。
このまま老いて息子について行けなくなったりして。。。
今回息子が持参したミニスケッチブックは、お世話になっている絵画教室でいただたみたいで、手作りのハードカバーです。
なかなか洒落たつくりなので、山の絵を描きためておくと、将来いい思い出になるかな~。
今回はハイキングに毛が生えた程度の山登りなので、のんびり楽しんできました。
息子の絵を褒めていただいてありがとうございます。
こうやってみなさんに褒めていただけると、調子に乗って毎回描いてくれそうです。
トレッキングシューズを購入されたのですね。
早く山に行かないと、いつの間にかウェーディングシューズに転用なんてことに…(笑)