恒例！信州一人旅

禁漁まであと２日。毎年恒例の信州一人旅に出発だー！

papa：「仕事、休みなんで、長野行ってくるよ。」
カミさん：「マンション管理組合の臨時総会があるから、明日の夜８時までには帰ってきてね。」
papa：「・・・・・・・・」

男の壮大なロマンは、２０時間ほどで完結せねばならないことになった。


２７日夜、高速道路を快適に飛ばし、上田菅平ICには２２：００に到着した。
食後に高速を運転すると必ず眠くなるので、夕食は摂っていない。さすがに腹が減った。
安くて旨くて量が多い「かぶらや」で生姜焼き定食（７３０円也）を食し、親父の小屋についたのは結局１１：００になってしまった。
ルアーのフックを点検している内に日付が変わってしまった。


朝６：００に起床。いつもよりは遅いスタート。
平日なので、これぐらいは許されるだろう。

と思ったら、「そんなの関係ネェ！」とばかりに、先行者らしき足跡を発見。
まさか今日のものではないと思うが、昨日か一昨日あたりか。真新しい足跡だ。
案の定、魚の反応はよろしくない。
それに、台風の影響で淵がことごとく埋まっていた（涙）。


それでも数少ないポイントには、ぽつりぽつりとイワナが潜んでいる。
しかし、なかなか乗らない。
この時期は魚たちもナーバスだ。
警戒心バリバリのショートバイトを、居合い抜きのごとく合わせなければならない。
何回か合わせミスを繰り返した後、ようやくフッキング成功！
バレないように、即座にごぼう抜き。（ちょっとカッコ悪いね…）

グリーンバックが美しい２０ｃｍチョイのイワナ。
このイワナが今シーズンラストのイワナになるかな？
また、来年遊んでおくれ。バイバイ！


この後、ペアリングしているイワナを発見。
がんばって子孫を残しておくれ。


いったん沢を上がって移動。

ススキが風になびいて、すっかり秋の装い。


この沢は、小規模だがヤマメの谷だ。
昨年、尺ヤマメを出した実績のある沢。

しかし、反応が鈍い。
また、先行者？　いえいえ、多分犯人はコイツ。

カモシカの足跡。
上流に向かって点々としている。
足跡の新鮮さ(?)から推測して、今さっき通過したようだ。
ひょっとしたら、私の気配に気付いて逃げているのかしらん。
カモシカに川をバシャバシャやられたら、そら釣れんわ。

それでも暫く遡行したら、ポツポツ当たりだした。
相変わらずフッキングミスを連発する。
ヤマメの方がアワセが難しい。


やっと釣れたのが、このオチビさん。


二尾目は、少しサイズアップ。
うっすらピンクがかった体側と背の色の濃さが、秋ヤマメっぽくて素敵。
この一尾を以て長野釣行を終了とした。
また、来年。


車窓からは、秋の日差しを受けて黄金色に輝く田園風景が広がっていた。



おまけ
釣り・蕎麦・温泉は、自分にとっては夢の三点セット、男のロマン・ゴールデンコースである。
今日は思いの外気温が高く、汗をかいたので、少しぬるめの温泉をチョイス。

沓掛温泉。
歴史は古く、平安時代の開湯である。
共同浴場である「小倉の湯」の入泉料は１５０円！

アルカリ性単純温泉だが、硫黄臭が結構強い。ま、その方が温泉らしくていい。
源泉は３９．５度だが、実際の湯船はもっと低い。
体温とほぼ同じなのであろう、じっとしているとまったく湯に浸かっていることを感じなくなる不感温泉である。
おそらく羊水に包まれている赤子はこんな気分なんだろう。

ぼーっとしていたら３０分も浸かっていた。

適度にお腹もすいたので、「車屋」で天ざる蕎麦大もりを平らげる。
これで夢の三点セット完了。満足、マンゾク


上田市内でちょっと買い物をしてから、帰路につく。
高速で一気に帰るのも何だかもったいなくて、一般道をぶらぶら走る。
軽井沢あたりで小腹が空いて、コンビニに立ち寄った。

ん？信州フェア？？


おおっ！　なんだこりゃ！

信州サーモンの押し寿司だって！
信州サーモンってなんだ？　
リアクションバイトで購入してしまった。

パッケージを開けると…

こんな感じ。見た目はとってもおいしそう。

で、味は…んんー、まずくはないが、飛び抜けて美味ということもない。
いわゆる一般的なサーモンのように脂はのっていないので、あまりコクはない。とてもさっぱりした味。
富山の鱒寿司に近いかな？

家に帰って、さっそく信州サーモンがナニモノなのか調べてみた。
どうやら、ニジマスとブラウントラウトを交配させて作りだした一代限りの養殖品種、いわゆるＦ１というやつだ。長野県水産試験場が約10年かけて開発したとのこと。

めずらしいものを食べてしまった。
最近のコンビニは侮れない…。