香港の鬼才、ジョニー・トー監督が『イエスタデイ、ワンスモア』で組んだアンディ・ラウ、サミー・チェンとタッグを組み、盲目の名探偵の活躍を描くサスペンス。女性が行方不明になった事件をめぐり、あふれる想像力と誰も思い付かないような捜査により事件の真相に迫りゆく盲目の探偵と女刑事の姿を活写する。共演はグォ・タォ、カオ・ユアンユアンに加え、ジョニー・トー監督作品常連のラム・シューも登場。アンディ・ラウが熱演する破天荒な探偵のキャラクターと共に、ジョニー・トー監督らしい予想外の展開に翻弄(ほんろう)される。
あらすじ:目の見えない探偵ジョンストン(アンディ・ラウ)はその類いまれな想像力のおかげで、名探偵ジョンストンと呼ばれていた。以前同僚だった刑事シト(グォ・タォ)の部下で、ジョンストンに憧れを抱く女刑事ホー(サミー・チェン)をアシスタントに、ジョンストンは少女の失踪(しっそう)事件の捜査を開始する。ジョンストンの想像を超えた捜査にホーが振り回される中、事件は大きく発展し……。
<感想>この映画もジョニー・トー監督作品です。それが、先週までミニシアターにて上映していました。すでにDVDレンタルしているのにね。早速借りてきました。アンディ・ラウが盲目の探偵を演じているんですね。白い杖を突きながら路上を歩き、犯人を尾行するという、そんな存在感があり過ぎる尾行に度肝を抜かれます。ですが、どう見ても、盲目には見えないですから。素早いのなんのとさすがに腕は鈍ってません。
スーツを着て少し痩せたアンディの、スタイル抜群に惚れ惚れします。彼は元凄腕の刑事で、現在は犯罪者を見つけてケータイで通報することで、警察から報奨金を得ているのだ。冒頭からスーパーでデブ男を尾行して、洗剤につまずくとすかさず通りがかった人に「これは何ですか」と聞く。すると「パイプ用の浄化剤」と言われそのデブ男の後を付ける。屋上に上がっていくデブ男が、上から下を通る人間にそのパイプ用洗剤をまき散らす。そこへ犯罪組織のシト刑事さんが到着し、お手柄を横取りされてしまう。それに、まだ目が見えていた刑事の頃に片思いだった女、バレエダンサーの女も横取りされてしまっていたのだ。後で判るのだが、その間はまだ片思いのままである。
そんな彼の元に、女刑事ホー(サミー・チェン)が現れ、中学生のときに失踪してしまった友人を探してくれと頼まれる。アンディの捜査方法は、現場第一主義で、そこで犯人の行動を再現し実体験をして、及び心の目で洞察するというものだった。女刑事ホーの家って、豪邸でしたね。
丁度、都合良くホー刑事が手助けをしてくれると勘違い?というか手伝わされて、殺人犯や被害者を演じて実体験として階段を転がり落ちたり、刺青まで入れなくてもいいのに、本当に入れちゃったり。
そして、ホー刑事の友達を探すうちに、たくさんの行方不明の女性たちの捜査もする。タクシーの運転手が怪しいと、この人間は猟奇殺人者で、殺して人肉を喰っていたのが後で判る。そのホー刑事の友達は、上の階に住んでいたメキシコ人の男らしく、その男に惚れてしまった友達のシウマンは、彼がメキシコへ帰る時にクローゼットの中に隠れて密航し、メキシコで里子になって生計を立てその男に近づき結婚。男は香港に帰って来て鉄板焼きの共同経営者になり、友達は妊娠して女の子を産み亡くなってしまう。しかし、その男は別に女がいて不倫騒ぎもある。足の大きな女がその女で、宝石強盗事件の犯人らしいのだ。
まるで、最初っからコメディ映画で、笑いが満載で面白かった。盲目なんて大変なハンディキャップであるにも関わらず、主人公の探偵はくよくよするどころか全く意に介さないのだ。
面白いのが、刑事の時、網膜剥離で失明する前に一目惚れしたタンゴのダンスホールの女性。その女性に4年間告白を待ち続けて、いつの間にか何処かへ行ってしまったのに、またダンスホールに帰って来たその女性に、果敢にアタックするなど、健常者よりもタフなんです。っていうか、“目“見えてるんじゃないの、って感じですから。彼は、彼女の付けている香水の匂いを覚えていたんですね。たまに、盲目者の演技をします。
座頭市が健常者よりも凄腕の検視であるとかウンヌンお話して、事例はたくさんあり五体満足の人間がちょっとしたことでクヨクヨしたり、死にたいなどと考えるのは小賢しいとすら思わされるのだ。
この映画の中でも思い悩んだ女性がたくさん出て来るのだが、彼女たちも苦しんでいるのに元気でアグレッシブルで、この映画にはそんな人たちが出て来る。登場人物全員がみな、刑事も探偵も犯罪者も被害者も超エネルギッシュですから。
この映画から学ぶのは、ハンディキャップや殺人、恋愛の悩みなど語っていながらも元気いっぱいで、殺しても、殺されようが問題じゃないって、観ているこっちが元気をもらえるシッチャカ、メッチャカ映画ですから。
主人公は目が見えないのに、「女はブスでも性格が合うのが一番」というのは嘘ですから。本音は「顔が見えなくても、ブスなんか嫌だ」という結論ですからね。盲目の男性を好きになるのは、やっぱり優しい性格じゃないとダメなんじゃないの。
2014年DVD鑑賞作品・・・41 映画(アクション・アドベンチャー) ブログランキング
あらすじ:目の見えない探偵ジョンストン(アンディ・ラウ)はその類いまれな想像力のおかげで、名探偵ジョンストンと呼ばれていた。以前同僚だった刑事シト(グォ・タォ)の部下で、ジョンストンに憧れを抱く女刑事ホー(サミー・チェン)をアシスタントに、ジョンストンは少女の失踪(しっそう)事件の捜査を開始する。ジョンストンの想像を超えた捜査にホーが振り回される中、事件は大きく発展し……。
<感想>この映画もジョニー・トー監督作品です。それが、先週までミニシアターにて上映していました。すでにDVDレンタルしているのにね。早速借りてきました。アンディ・ラウが盲目の探偵を演じているんですね。白い杖を突きながら路上を歩き、犯人を尾行するという、そんな存在感があり過ぎる尾行に度肝を抜かれます。ですが、どう見ても、盲目には見えないですから。素早いのなんのとさすがに腕は鈍ってません。
スーツを着て少し痩せたアンディの、スタイル抜群に惚れ惚れします。彼は元凄腕の刑事で、現在は犯罪者を見つけてケータイで通報することで、警察から報奨金を得ているのだ。冒頭からスーパーでデブ男を尾行して、洗剤につまずくとすかさず通りがかった人に「これは何ですか」と聞く。すると「パイプ用の浄化剤」と言われそのデブ男の後を付ける。屋上に上がっていくデブ男が、上から下を通る人間にそのパイプ用洗剤をまき散らす。そこへ犯罪組織のシト刑事さんが到着し、お手柄を横取りされてしまう。それに、まだ目が見えていた刑事の頃に片思いだった女、バレエダンサーの女も横取りされてしまっていたのだ。後で判るのだが、その間はまだ片思いのままである。
そんな彼の元に、女刑事ホー(サミー・チェン)が現れ、中学生のときに失踪してしまった友人を探してくれと頼まれる。アンディの捜査方法は、現場第一主義で、そこで犯人の行動を再現し実体験をして、及び心の目で洞察するというものだった。女刑事ホーの家って、豪邸でしたね。
丁度、都合良くホー刑事が手助けをしてくれると勘違い?というか手伝わされて、殺人犯や被害者を演じて実体験として階段を転がり落ちたり、刺青まで入れなくてもいいのに、本当に入れちゃったり。
そして、ホー刑事の友達を探すうちに、たくさんの行方不明の女性たちの捜査もする。タクシーの運転手が怪しいと、この人間は猟奇殺人者で、殺して人肉を喰っていたのが後で判る。そのホー刑事の友達は、上の階に住んでいたメキシコ人の男らしく、その男に惚れてしまった友達のシウマンは、彼がメキシコへ帰る時にクローゼットの中に隠れて密航し、メキシコで里子になって生計を立てその男に近づき結婚。男は香港に帰って来て鉄板焼きの共同経営者になり、友達は妊娠して女の子を産み亡くなってしまう。しかし、その男は別に女がいて不倫騒ぎもある。足の大きな女がその女で、宝石強盗事件の犯人らしいのだ。
まるで、最初っからコメディ映画で、笑いが満載で面白かった。盲目なんて大変なハンディキャップであるにも関わらず、主人公の探偵はくよくよするどころか全く意に介さないのだ。
面白いのが、刑事の時、網膜剥離で失明する前に一目惚れしたタンゴのダンスホールの女性。その女性に4年間告白を待ち続けて、いつの間にか何処かへ行ってしまったのに、またダンスホールに帰って来たその女性に、果敢にアタックするなど、健常者よりもタフなんです。っていうか、“目“見えてるんじゃないの、って感じですから。彼は、彼女の付けている香水の匂いを覚えていたんですね。たまに、盲目者の演技をします。
座頭市が健常者よりも凄腕の検視であるとかウンヌンお話して、事例はたくさんあり五体満足の人間がちょっとしたことでクヨクヨしたり、死にたいなどと考えるのは小賢しいとすら思わされるのだ。
この映画の中でも思い悩んだ女性がたくさん出て来るのだが、彼女たちも苦しんでいるのに元気でアグレッシブルで、この映画にはそんな人たちが出て来る。登場人物全員がみな、刑事も探偵も犯罪者も被害者も超エネルギッシュですから。
この映画から学ぶのは、ハンディキャップや殺人、恋愛の悩みなど語っていながらも元気いっぱいで、殺しても、殺されようが問題じゃないって、観ているこっちが元気をもらえるシッチャカ、メッチャカ映画ですから。
主人公は目が見えないのに、「女はブスでも性格が合うのが一番」というのは嘘ですから。本音は「顔が見えなくても、ブスなんか嫌だ」という結論ですからね。盲目の男性を好きになるのは、やっぱり優しい性格じゃないとダメなんじゃないの。
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