
息子が作ったチーズケーキをもらうのは本当に久しぶり。
4年前の私の誕生日以来である。
うれしかった。
このチーズケーキは私が妹から伝授されたものを息子に伝えた。
42歳で亡くなった妹のレシピで数えきれないほど焼いた。
息子が何をキッカケにチーズケーキを作るようになったのか忘れた。
自分が焼かずに同じ味のチーズケーキが食べられるのは何ともうれしい。
珈琲も淹れてもらうのは同じ珈琲でもプラスα分が美味しい。
そして、同じチーズケーキを焼けるのは息子しかいないことに気づいた。
まるごと私の分と思えるチーズケーキなのもいい。
自分で焼いたものはほとんど誰かのためである。
夫と母にあげた残りを、好きな時に少しずつ食べていくというのが私の好みである。
出来立てより日々美味しくなるのがわかっているから少しずつ味わう。
今回の味にプラスされたのは大人度かもしれない。
ちょうど良い具合に撹拌したのだろう。
しかも底のビスケット部分も焼き上がりの色合いも私をすっかり超えた気がする。
うれしい母の日のプレゼントだった。