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a green hand

「生年月日に間違いないですか?」 ??

昨日、左手首骨折の疑いのため整形外科でレントゲンを撮ってくるようにと接骨院の先生に言われ苦手な病院へ。

診察を受けないことにはレントゲンも撮れない決まりがあるのだろう。

名前を呼ばれ診察室へと入る。
カーテン1枚を経た所は診察と治療室。
先生の声が聞こえる。

避難してきた人なのだろうか、かかりつけの病院での経過を説明しているお年寄りと先生の会話である。

ひざか腰の痛みなのだろう。
痛み止めを規定の倍を飲んだ話をして先生に効かないからと言って2錠を飲んではいけないと言われていた。

薬が効かないなら注射をするかと言われている。

その段階でカーテン越しの私はドキドキし始めた。

患者はそれを怯むでもなく、前の病院では何度もやっていると慣れたもの。

とうとう注射かと思っていると、先生の言葉は、さらに私を怖じ気付けた。
「あのな、この注射は今までのより強烈だからな・・・」

私は、耳を塞いだ。
付き添いの娘らしい人も診察室から出て顔をしかめていた。

整形の注射の痛さは聞いたことがあるので整形と聞いただけで恐ろしい場所と記憶されている。

骨折してるかもしれないから整形に行った方がいいと母に言われていたが敢えて接骨院という現代医学から
離れた所を選んだのはそういう理由だった。

強烈な注射も、うめき声一つもあげずに平然として終了し、付き添いの人も私に一緒に怖がってくれてありがとう
の意味合いを含む「礼」をして診察室を出ていった。

私の番だ。「あのな」とお年寄りに合わせた言葉の医師は若く洗練されていた。

先生は、接骨院で処方してくれた湿布とボール紙で作ったような添え板を丁寧に包帯と共に外した。
触診をし、すぐにレントゲンを撮るようにと看護師に指示した。

レントゲン室から名前を呼ばれた。
入ると「生年月日に間違いはないですか」の質問。???

そんなにボケてる患者が多いのか「○年○月○日です」というとok。
2枚の写真を撮った。
再び治療室に呼ばれると先生は別の患者さん相手にまた注射をしてみるかの話をしている。

いやはや整形とは注射ばかり打つ所のようだ。

レントゲンを素人目で見るときれいな骨のようにに見え、どこにもひびのようなものはなく安心していた。
先生を待つ間、結構な年齢の看護師が接骨院の添え木や包帯を見て懐かしいという。

私は、懐かしいどころかそれしかわからないので普通だと思っていた。

先生がレントゲンを見て、「折れていますね」という。

手首骨折(正しい名前は別〉の7.80%が女性ですと・・・。

40代あたりから骨粗しょう症が出てくるようで折れやすくなるらしい。
整形での治療の仕方を説明された。

私は、迷わず現代医療を選ばず懐かしいという包帯を選んだ。

先生は、余計なことを一切言わず、解いた包帯と添え木がどんな風に私の手首に当てられていたかを
看護師に指示し巻かせた。

解くときそういうことを頭に入れ、丁寧に解く、接骨院の処方を尊重する姿は好印象だった。

手術も必要ではなく、接骨院の仕方でも問題ないという話しぶりである。
レントゲンの骨折している部分に印まで入れて接骨院に病院で撮ったレントゲンを貸してくれた。

こうして昔から伝わる方法での接骨治療が始められた。
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