a green hand

神谷美恵子



神谷美恵子、振り返ってみれば最初に出会ったのがある1つの詩である。
次に出会ったのが神谷美恵子が翻訳した本、次が「こころの旅」そしてみすず書房から出版されていた神谷美恵子集から数冊。
いつの間にか読まなくなっていた。

子育て中、そして自分の仕事にと何度ページを括って読んだかわからない「こころの旅」

生まれて死ぬまで各段階において精神や発達の課題となるものが書いてある。
であるから当然子育てする親の課題とその時期の子どもの課題が意識できる。

本棚を見ると現在残るのは「こころの旅」「存在の重み」「人間をみつめて」「神谷美恵子の世界」の4冊になっていた。

相当昔に病気で帰らない人になってしまった友へ貸したままである。
その中には、今回100分で名著となる「生きがいについて」があった。

TVで4回にわたって放送されていた。
そこで神谷美恵子が岡潔について触れている場面があり、繋がりを感じてうれしくなった。

出会った順番は神谷美恵子が先である。
仕事をする上でとてもお世話になったお二人ということに気づく。

岡潔が1901〜1978 神谷美恵子が1914〜1979と重なる時代に共に懸命に生きた人たちであることが私にはとても意味深く、出会えたことに感謝するのである。

お二人は幸せの根源を私に教えてくれていたようにも思える。


神谷美恵子

(この詩は私が人生初めの頃に出会った詩とは全く違う。)

私の 身体が痛みと闘っている時は
私の 心は必死で それに耐えている

私の 心が苦しみと闘っている時は
私の 身体は一生けん命 それに耐えている

ああ いつになったらお前達二人
手をとりあって喜びあう日がくるだろう。

「こころの旅」第九章 病について より
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