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a green hand

100m走応援に行ってきました。

小雨のなか、信夫ヶ丘陸上競技場では女子100m走の開始、間もなく男子100m走が控えていた。

ハルの家族は先に来場していた。
探しているとハルママが迎えに来てくれた。

ゴール直前の場所である。

夫とスタート地点に向かった。
「ハルー」と名前を叫ぶと気がついて一礼した。

位置に着くと、自分の行動に集中するより他の子に合わせた心と行動がすぐに見て取れた。
ハルらしいな~と思う。

スタートの合図に頑張って走っていく後ろ姿を見送った。
あっという間の100m・・。


ゴールの方に行くと、ママがボロボロ涙を流して傘を私にかざしながら「頑張っていました、真剣な顔で・・」と。

予選通過するかしないかなどまるで関係なく、とにかく我が息子が頑張って走ったという、ただその事だけに泣く母親の姿をみた。

その姿に私のほうが感動してしまった。



私もゴールで観るんだったと後悔しきり・・。

でもゴールで見たならその表情がいつまでも脳裏から離れずに・・愛おしすぎてダメかもしれないと残念な気持ちを負け惜しみに替えて諦めた。

雨も強くなり、夫が帰りたそうだったので挨拶をして帰って来た。


後でハルママからメールが届いた。

帰りに、ハルに会い、頑張ったことと今夜は美味しいものを食べようねと言って帰って来たということの内容であった。
今でもゴールのハルの顔を思い出しただけでも涙が出てしまいますと・・。


それを聞いただけで私は競技を応援するのには不向きだと思った。
特に大事な身近な者達の応援には身が縮む思いである。

全くの臆病者であり、母としても祖母としても、未熟者を意識する羽目になるのだ・・。

遠くから福島会場に来るには、5:30学校集合だったらしい。
プリントには競技の3時間前には食事をするとある。

ママは3時に起きると言っていたのはお弁当を作ったりいろいろとすることがあったわけだ。

厳しい今年の暑さの中、夏休中、朝練で一生懸命だった陸上もようやく終わったと思っていいのだろうか・・。
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