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a green hand

2011年最終日

夕べ家族が勢揃いした。
5人家族であり、これからもおそらく変わることはないだろう。

娘を迎えに駅へ行った。
さすがに年末帰省客でホームには人が大勢いた。

相当目の悪い私は、改札数メートル手前で手を振る人を見て
だいぶ太ったなぁと思っていた。

人違いであった。
良かった、手を振らないで。
夫にそのことを話すと笑った。

スマートな娘が姿を現した。
完全防備の装いで寒がりの娘が福島入り。

いつものように、駅で父親と食料とお酒を調達した。
夜は娘提案の手巻寿司である。

車中、「線量はどうなの?」「減ってるよ、空間線量0・8ぐらいかな、室内は0.2だが」
夫と娘との福島ならではの会話である。
「そう、10倍だね」との娘の皮肉さのこもった会話に笑う。

家に着くと先について、待ちくたびれたように息子がビールを飲んでいた。

すぐに台所に立ち、娘が手巻寿司の準備である。
こういうところは素晴らしい・・。

母親が反面教師だとなかなか良い具合である。

準備が整い、スパークリングワインで乾杯。
母は息子にビールをついでもらっていた。

リビングのソファでテレビに釘付けの夫も今日ばかりは
テーブルにつき手巻寿司をつまみながらの参加である。

おまけにレコード大賞候補の歌番組までが流れている。
母への大サービスである。
これは夫がかけたのか息子がかけたのか・・ちょっと疑問。

そうそう昨日、2011年を反省してみた。
大きな反省は国と東京電力でしてもらうことにしたい。

震災数ヶ月は何もやる気が起こらなかったが、突然のように動き出したのが
家の10年点検がきっかけであった。

またしても家に助けられた。

お金も大分使ったが、思い出の残る年になった。
全て忘れられない震災の年、語り草として残るであろう。

娘が、今回、大きな石を持ち帰った。
それというのも、夏に行った白馬村での数日、松川で遊んだ川原から記念にと
拾った石に全員のサインをし、遠くに住む、娘にサインをしてもらうためにと
私が宅急便で送ったものだ。

最終的に娘のセンスでデザインされ、ハルの9歳の誕生日プレゼントとして届く予定の石である。

銀座伊東屋で、アクリル絵の具を買ってきたという。

今回の帰省中に「楽しかった夏の思い出」が完成できることを願いたい。
私の反省と来年の抱負はまた後日談として。
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