
水曜に出かけ木曜に帰ってきた。
目的のコンサート、良かった、本当に。
25歳になっていたアリス=沙良・オットーの音にも再会できた。
オスロフィルハーモニー管弦楽団とヴァシリーペトレンコ指揮者の絶妙な息の合った音楽に触れることができた。
「音楽っていいな~。ショスタコーヴィチの交響曲って凄いな」という思いでホールを後にした。
ホールに集まった観客もかなりの満足度を示していると、2階、右側の席から感じ取ることができた。
東京芸術劇場、池袋である。
何席あるのだろう、満席である。
東芝グランドコンサート2014 33回目のコンサートだった。
25分の休憩を挟んだところでプログラムを買った。
誰かが料金を見て「タッケー」私もそう思った。
演奏ぶりをみて買わないわけにいかなくなり、1500円でもそれを買った。
プログラムは
ニールセン:歌劇<仮面舞踏会>序曲
グリーグ:ピアノ協奏曲イ短調
ショスタコーヴィチ:交響曲第5番ニ短調OP47
序曲を聞いて3番目の交響曲が期待できた。
アリス=沙良・オットーのスリムで長身な姿とドレスに魅了されたのが第一印象、10年ぐらい前のアリスとは雰囲気が全然違うのは当たり前かもしれない。
もう一つの魅力は裸足である。
ピアノは柔らかで本当に美しい、低い音がとても素晴らしいのが特に印象深く心に残る。
超絶技巧で激しく、強く、速く、難しい技術を要する音は誰でもが認めるところだろう。
オスロと聞いて、すぐにどこにあるのかさえわからなかった私である。
ノルウェーだった。
フィヨルドで有名と記憶が蘇る地理のテストかなにか以来である。
ノルウェーの森というくらいだから緑溢れる国だろうぐらいはイメージできる。
その国で育った団員のオーケストラであることがわかったのはプログラムを読んだからだ。
一方、指揮者のヴァシリーペトレンコはロシア、サンクトペテルブルク1976生まれ〈ソ連時代でレニングラードと呼ばれていた時代に生まれる〉
ラフマニノフ、ショスタコーヴィチ、マーラーなどを得意とするらしいが、今回私はショスタコーヴィチの作品で好みの範囲を広げてもらった。
この曲に使われる楽器の種類の何と多いことか、今までに聞いたことのないオーケストラの色彩に唖然とした。
特に疑問だったのはティンパニー奏者の不審な動きである。
何か探し物でもしているのかと心配になるほど、下をむき頭が動く。
注意してみてると、顔を楽器に近づけて、何かを伺っているのだ。
未熟者の私はその謎は解けていないが、何か様子を伺ってから何本もあるバチの中から1本を選んでいる風に見える。
それと管楽器を扱う人に異常に鼻の先が赤いのが色白の北欧人なので目立つ。
弦楽器を奏する人にはいないが、どうも管楽器の人に多い・・これも疑問として残った。
このような疑問は楽器を演奏する人に聞けばすぐに分かることなのだが、初めて気になったことである。
2階最前列右側の席だったので、双眼鏡を持参した。
とても性能の良いお気に入りで、持って行って良かったと思う。
なので、今回はいろいろと見えすぎた嫌いがある。
アリス=沙良・オットーの裸足での演奏もペダルを踏む様子が良く分かった。
ペダルを踏む感触が即伝わり音を表現しやすいのだな~と勝手に解釈した。
コンサートの帰り、ホテルはすぐ隣なので、イタリア料理の店でプログラムを眺めながら一人夕食をとった。
コースまでの食事は要らなかったので白グラスワインとリゾット、チョコレート味のジェラードを注文した。
後ろの席の二人の女子、だいぶ酔っていてテンションが高い・・。
ふと、わが娘を思い出してしまった・・。
今頃同じ東京の下、ワインでも飲んでるのかな~それともまだ仕事かな?と。
こうして一日目は終わった。
二日目は立ち直るのに時間がかかりそうな未熟者の一人旅である。
最新の画像もっと見る
最近の「Weblog」カテゴリーもっと見る
最近の記事
カテゴリー
バックナンバー
人気記事