桜を眺めながら森を歩いていると...
背の高い不思議な雰囲気の花が目につきます。
ところどころに群生しているのですが、名札が見当たらず
名前が分かりません。
雰囲気は、以前小石川植物園で見かけた浦島草に似ているのですが、
浦島草の名前の由来になっている弧を描くような釣り糸状のものが
どこにも見えません。
帰り際に、出入口近くの森の科学館に立ち寄ったとき
友人が展示パネルの中から、この花の解説を見つけてくれました。
名前は、耳形天南星(みみがたてんなんしょう)
水芭蕉と同じようにサトイモ科の植物で、外側の花びらのように
見えるものは苞(ほう)と呼ばれ、花は苞の中に隠れている粒状のものです。
背比べでもしているかのように群生しています。 |
不思議な生き物を連想するような姿は、森によく似合います。
多摩森林科学園では、ほとんどのコースが片側は谷を見下ろし
もう一方は山の斜面を見上げて歩くような設定になっているので
耳形天南星を横手に見上げながら歩くことが多くて、
おそらく、平地で出会うのとは印象が違うのだと思います。
撮影も下から見上げるようにしています。
森の中での保護色になっているような渋い色合いのストライプも
くるっとカールしている形も、丈の高さも...
そして名前も...何もかもが不思議な印象です。
撮影したのは、4月17日です。
多摩森林科学園のサイトです
耳形天南星(みみがたてんなんしょう)について
浦島草(うらしまそう)について
水芭蕉について
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます