Passy with ひな & Coco

思いつくままに綴るPassyの日々
春と秋の薔薇園めぐり
四季折々の花々
(=^・^=)(=^;^=)との暮らし

明日の神話

2009-10-26 | いろいろ

久しぶりに渋谷へ出かけました

帰りに、ちょっと駅構内を遠回りして
昨年11月17日、完成から30年の時を経て
渋谷駅構内に永久設置された
岡本太郎氏作「明日の神話」を
初めて、じっくりと鑑賞しました

渋谷駅は、それほど大きな駅ではないのですが
今まで約1年、1度も遭遇する機会がありませんでした

私が使う路線の場合は
ちょうどよく偶然に通りかかるという訳にはいかず
ついつい延ばし延ばしにしていましたが...

先日、WOWOWで、「明日の神話」の修復を任された
吉村絵美留氏の「密着ドキュメンタリー」を観て以来
近いうちに観ましょうと心に決めていました






「明日の神話」は原爆の炸裂する瞬間を描いています
中央で炎上しているのは骸骨

大阪万博の太陽の塔の制作を進めながら
何回もメキシコに渡って精力的に作り上げた作品だそうです

当時、岡本太郎氏は57歳から58歳でした
エネルギッシュなタッチに驚きます

躍動感あふれる構図
思わず見入ってしまう色彩
パワフルな芸術家、岡本太郎氏の存在を
強く感じます

私自身が若かった頃には
岡本氏の作品に感動することはありませんでした

作品から発するエネルギーに圧倒される気持ちは感じても
今日の感動とはまったく違いました

私自身の若さが遠のいてきた今
この「明日の神話」と向き合うと
岡本氏が誇り高く芸術と向かい合っていた情熱を
強く感じます

若さという名のエネルギーは
持ち続けている間は、その意味がよく理解できず
少しずつ失っていく時に
姿が見えてくるのかもしれません

衝撃的で悲惨な原爆の情景を描きながら
明日への希望と挑戦への夢を感じさせてくれる
「明日の神話」

すばらしい修復をしてくださった
吉村絵美留氏にも感謝を捧げます 


 「明日の神話再生プロジェクト」のオフィシャルサイトです
     メキシコでの制作、行方不明だった30年間、日本への帰還、修復の道のり、展示への道筋...
     詳しく書かれています


 吉村絵美留氏が経営する吉村美術研究所のサイトです       


 台風20号の影響でしょうか、雨の1日でした

     



コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 薔薇の園 * 2009 Vol.2... | トップ | 花ごよみ@旬彩 »

コメントを投稿

いろいろ」カテゴリの最新記事