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久しぶりに渋谷へ出かけました
帰りに、ちょっと駅構内を遠回りして
昨年11月17日、完成から30年の時を経て
渋谷駅構内に永久設置された
岡本太郎氏作「明日の神話」を
初めて、じっくりと鑑賞しました
渋谷駅は、それほど大きな駅ではないのですが
今まで約1年、1度も遭遇する機会がありませんでした
私が使う路線の場合は
ちょうどよく偶然に通りかかるという訳にはいかず
ついつい延ばし延ばしにしていましたが...
先日、WOWOWで、「明日の神話」の修復を任された
吉村絵美留氏の「密着ドキュメンタリー」を観て以来
近いうちに観ましょうと心に決めていました
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「明日の神話」は原爆の炸裂する瞬間を描いています
中央で炎上しているのは骸骨
大阪万博の太陽の塔の制作を進めながら
何回もメキシコに渡って精力的に作り上げた作品だそうです
当時、岡本太郎氏は57歳から58歳でした
エネルギッシュなタッチに驚きます
躍動感あふれる構図
思わず見入ってしまう色彩
パワフルな芸術家、岡本太郎氏の存在を
強く感じます
私自身が若かった頃には
岡本氏の作品に感動することはありませんでした
作品から発するエネルギーに圧倒される気持ちは感じても
今日の感動とはまったく違いました
私自身の若さが遠のいてきた今
この「明日の神話」と向き合うと
岡本氏が誇り高く芸術と向かい合っていた情熱を
強く感じます
若さという名のエネルギーは
持ち続けている間は、その意味がよく理解できず
少しずつ失っていく時に
姿が見えてくるのかもしれません
衝撃的で悲惨な原爆の情景を描きながら
明日への希望と挑戦への夢を感じさせてくれる
「明日の神話」
すばらしい修復をしてくださった
吉村絵美留氏にも感謝を捧げます
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メキシコでの制作、行方不明だった30年間、日本への帰還、修復の道のり、展示への道筋...
詳しく書かれています
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