Passy with ひな & Coco

思いつくままに綴るPassyの日々
春と秋の薔薇園めぐり
四季折々の花々
(=^・^=)(=^;^=)との暮らし

青梅 吉野梅郷のお話

2020-02-07 | おでかけ♪
青梅市にある吉野梅郷は、東京都下で最大規模の梅郷です。
素晴らしい景観を誇り、早咲き~中咲き~遅咲き~と、次々と開花する
梅の花たちを早春から桜の頃まで愉しむことができました。
都心より少し遅れて迎える最盛期には、山全体が梅の花の濃淡の色彩で
染め上げられて、うっとりとするような美しさでした。
広大な梅郷ですから、平日に訪れるぶんには混雑もなく、ゆったりとした気分で
梅林を眺めながら歩くことができ、混雑が苦手な私でも毎年訪れることを
楽しみにしていた場所です。

ところが...
2009年4月、植物防疫法の法令検疫対象のプラムポックスウイルスの感染が
梅の木としては世界で初めて確認される事態が発生、2010年に123本が伐採されました。
その後も感染木が見つかる度に、都度毎年処理し続けていました。
処理を続けながら、梅郷の維持ができることを祈っていましたが...
2013年11月に、農林水産省が「プラムポックスウイルスの緊急防除に関する省令」を改正、
感染木の周囲の木も伐採するように定められたため、一般の入園を2014年4月3日に終了しました。
閉園の翌日4月4日から5月末日までの期間に園内の梅1,266本全て伐採するという無残なこととなりました。
その後、新たに梅を植樹するには、「伐採から3年間付近で新たな感染が無いこと」が条件となっていました。
青梅市では2016年から2020年までを「梅の里 再生・復興プログラム期間」と設定して、再生のための活動を
続けています。

梅郷復活への第1歩は、2017年に3年ぶりに開催された 「吉野梅郷 梅まつり」でした。
2017年度から2020年度までの4年間に、市内の農家に3500本、「梅の公園」に1200本、
合計4700本を再植樹する計画が進行中です。
今年も、吉野梅郷 梅まつりが2月23日(日)から3月22日(日)まで開催される予定です。

今日ご紹介する梅郷の画像は、最後に訪れた2014年3月に撮影したものです。
既に一部の伐採作業は始まっていましたが、全面伐採・閉園直前の梅郷の景観です。

何回も振り返り、名残りを惜しんだ日の思い出がよみがえります。













2014年の入場券です。

200円という良心的な入場料なのに、毎年美しい梅郷の絵葉書を
 窓口で頂けるのが楽しみでした。








素晴らしい梅郷の再生と復活を、心から応援しています。

ご近所の梅の花散策をしていたら、ふと青梅の吉野梅郷のことを懐かしく思い出して...
記事にして、皆さまにもご紹介したくなりました。 
 

 青梅 吉野梅郷で撮影をしたのは、2014年3月25日です。


 梅について


 今年の青梅 吉野梅郷梅まつりのご案内です。


 今日も快晴。



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2 コメント

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Unknown (cotobuki-h)
2020-02-09 05:50:38
私もおそらく同じ頃に最後の梅郷を観に訪れました。
まだまだ元気に咲き誇っていた梅がこの後伐採されてしまうなんて…と切ない思いで眺めました。
わざわざ大阪からいらしていた人も。
あれから気にはしていながらも、まだ訪れてはいませんが、最盛期のような梅郷に再び戻る日を心待ちにしています。
梅の木はもうだいぶ成長はしているんでしょうかね〜?
返信する
cotobuki-hさんへ (Passy)
2020-02-09 12:03:55
ご訪問、コメントをどうもありがとうございます。
Cotobuki-hさんも、梅郷との名残を惜しむ時間を過ごされたのですね。
残念で切ない気持ち、忘れられませんよね。

梅郷の再生と復活のために活動を続けていらっしゃる
青梅の方々の尽力に感謝し、期待しています。

あの美しい光景に再び出会えますように...
返信する

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