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不思議なこと

2010-09-02 19:14:35 | 日記
  最近家に小麦粉が切れそうになっている事に気付き、実家に小麦粉を取りに帰って来いと叔父が言っていた。田舎の叔父一家は生計を立てるために製粉機を購入して村人に小麦をひいて粉にするのを職業としていた。お陰でいつも小麦粉がなくなると叔父の所から新しいのを持って来たので食糧に困る事はなかった。
  朝御飯食べてしばらくしたら自転車で母と二人で出発した。空模様はやや曇っているが雨は降りそうもないだろうと思って傘持たずに出かけた。この数年、郷里の姿が見違える程すっかり変わってきた。雨が降るとどろどろになってあの歩くにくい小道は見えなくなり、今や新しい高速道路が出来ている。以前1時間程の道のりを今は30分しか掛からない。私は幼い頃、この田舎に生活していた。馴染んだ所もあれば余所余所しい所でもある、私は懐かしい気分で目の前にある景物を眺めて驚かされた。やがて運河橋を渡り始めた。つい去年まで新しく開削された運河だ。自動車の上から見た事はあるがこんな近くで実際に見るためしは初めだった。
  橋の向こうまで渡ったら村が見えた。変化が大き過ぎて流石に道も迷った。左に曲がるべき追分を余所にまっすぐ前に進んでしまった。なんとか無事に叔父の所に到着。母は話好きな人で叔母と叔父と三人で四方山話で持ち切り、時間のたつのを忘れてしまった。私は久しぶりに従弟と話した。
  小麦粉を持って家に向かった。三分荘という村に差しかかった時母はふと思い出したような顔をして「いけない!忘れ物をした!バッグは持ち忘れてしまった!」と言った。でもここまで行ってはもう大分叔父の家から遠く離れていた。それにもうすぐ御飯の時間だから今更引き返する気なんか流石にならなかった。バッグには財布や鍵など大事なものがあるそうだ。幸いに私が家の鍵を持っていた。先に家に戻って御飯を食べてから忘れ物を取り返そう。
  昼御飯後、少し休んだらまた叔父の家へ急いだ。忘れ物を持って帰った途中、運河橋を渡ったら、急に雨が降りだした。急がないと!とスピードをあげようとしている内に雨粒がだんだん激しくなってきてとうとう大雨になってしまった。小降りになるまで一先ず雨宿りしようかと思って自転車を屋根の下に止めた。15分位したら雨が小止みになってこのままではいつか雨がやんだか分からないし、このうちに行こう、と私は雨をついて家のほうをさ目指した。急いでいる内に、妙に雨が柔らかに感じられてきて、とうとう雨の降らない乾いた地面も見えるようになった。どうしたのか、さっきまで大雨が降っていたのに。家まで行ったら地面には雨どころか、水一滴たりとも見つからなかった。不思議なことがあればあるものだ。

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
追分 (hal925)
2010-09-03 11:47:32
追分なんて、古い言葉を知ってるんですね。すごい!
前回、『破戒』の引用文がありましたが、明治の小説をよく読むのでしょうか?

今は「追分」って言葉は、民謡などの歌の題名以外にはほとんど使わないので、「分かれ道」とか「分岐点」とか書いた方がわかりやすいかもしれません。
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Unknown ()
2010-09-03 12:50:20
辞書で調べましたよ。なるほど、もう使われないんですか。ご指摘ありがとうございます。日記を書く時は知らない単語もあるのでその時は辞書を利用します。でもどんな時代で使われるか知りませんでした。大変勉強になりました。

別に明治の小説が好きなわけではありませんが、中国の本屋で夏目漱石と森鴎外とか有名な作家の作品しか買えないんです。仕方ないですね。
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