走れ! ピースサイクルおおいた!!

反戦・平和 反核・脱原発 自転車 九条ズ ギター 三線 猫

愛媛県議会の阿部悦子議員が、今熱い!!

2014年02月20日 | no nukes

愛媛県議会議員の阿部悦子議員。

ひとり立ち向かう姿がとっても「カッコイイ」。

以下、ホームページより転載です。

 

10月8日、議会閉会日の、私(←阿部悦子議員)の討論

 9月議会は、10月8日に終わったのだけど、この日の討論も私だけ。再稼働しないことを求めた請願に反対した議員は、正々堂々と、その意見を述べるべきなのにね。「伊方原発を止める会」が提出した「伊方原発を再稼働させない」ことを議会に訴える請願が、委員会が不採択にしたことに反対する討論は、以下の通りである。(小見出しの表題は後で付けたもの)いつもの制限時間、5分で読んだ原稿である。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
   請願259号「フクシマを繰り返さないために、伊方原発の再稼働を認めないことを求めることについて」を、委員会が不採択にしたことに、反対の立場から討論します。

(過酷事故時の汚染水、県は甘い判断)
 福島原発は高濃度放射能汚染水流出の重大な局面を迎えています。一方伊方原発過酷事故時には、閉鎖性水域である瀬戸内海は、太平洋のように汚染を薄めてくれる立地条件にはないため、海の放射能汚染はより高濃度に長期間続くことになります。この問題を県が甘く見ていることが今議会で明らかになりました。

(四電は、「土のう」で汚染水拡散を防ぐ?)
 福島の汚染水問題で、田中規制委員長の「薄めて放出する」との発言は、公式の場で複数回行われたにも関わらず、県は「経緯を知らない」と答弁せず、さらに「伊方原発内に汚染水を溜めるタンクの敷地があるか」と聞いても「汚染水の放出を仮定したような質問には答えられない」と答弁しました。
 しかし、国が過酷事故を想定して作った、新しい「設置許可基準規則55条」にのっとって、四電が再稼働に向け今年7月に国に提出した「申請書」には、「汚染水の拡散抑制には土のうを設置」などとあります。このことを県は知らないのでしょうか。ナント「土のう」は論外でしょう。汚染水タンクを設置する場所がないのですから、伊方原発の再稼働はありえません。

(三崎半島の集落にチラシを配って)
 先日、当請願の提出団体の呼びかけで、三崎半島に、「あなたは安全に避難できますか」と書いたチラシを一軒ずつ配って歩きました。原発から5キロ10キロ圏内にある5つの集落、大江、志津、小島(こじま)、田部(たぶ)神崎(こうざき)の200軒です。配布に3人で6時間かかりました。行っても行っても、空家ばかり、蔦や木々に家全体が覆われてしまった廃屋も多数ありました。大地震でこれらの家が崩壊して細い道をふさぐことは目に見えています。急な狭い階段を上らなくてはなりません。坂や階段をのぼりつめた所に人が住んでいます。神崎や田部には、愛媛県が設置した「急傾斜崩壊危険区域」の看板がいくつも見えます。自転車も、車いすも使えません。リアス式の美しい瀬戸内海の景色が悲しかったです。

(「逃げられんよ」「あきらめとる」と住民の声)
 この日は土曜日でしたが、子どもの姿を見たのはたった一人。6時間の間、店も病院も学校もありません。出会ったのは70、80歳以上の方ばかり、狭い畑の手入れなどをしておられました。過酷事故時には、どう避難するのか、そこでは、「私ら逃げれんよ」、「諦めとるわ」という声を聞きました。

(「現場を知らない」答弁)
 今議会の私の質問に、県はこの地区は「自家用車で松前へ避難する」、「放射性物質の大量放出時には・・・投入可能な陸海空あらゆる手段を用いて対応する」と答弁しました。現場を知らない答弁です。
 ご存知でしょうか、県のデ―タでは伊方町に、55の集落があり、特に伊方原発から西側は、ほとんどが小さな集落です。10世帯もない集落が4つ、10から50世帯の集落が26もあります。住民は高齢者ばかりです。

(サイクリングで現場に行ってください)
 サイクリングが得意なみなさんは、是非とも三崎半島の、「メロディライン」から降りて行く集落に、足を運んでください。そうすれば、伊方原発の過酷事故時に、人々が避難することが、どんなに絶望的か分かるでしょう。

(伊方町の人口3分の一に、児童生徒数は一割に)
 特に指摘したいのは、伊方町の人口についてです。原発建設が正式決定したのは昭和45年、その10年前、伊方、瀬戸、三崎町の人口は、合計三万人を超えていました。今の人口は約一万人です。またこの地域の小中学校数は昭和40年には32校、現在は12校です。児童生徒数は6860人いたのに、現在では630人です。

(犠牲になる伊方の人々)
 地域振興の名目で土木事業が盛んに行われても、人々はこの地を去り、未来の見えない地域が残りました。伊方町の人々は、「原子力村」の金儲けのために、事故の恐怖の中で生き、すでに、今も大きな犠牲を払って生きているのです。

(知事の議会軽視と非公開主義)
 「伊方原発環境安全管理委員会」の傍聴を同僚議員のみなさんにお進めします。再稼働の是非の決定に大きな影響を与える委員会の傍聴もせずに、議会が結論を出すことは許されません。しかし、知事は、「傍聴席は10人枠を守る」というのですから、45人の議員が学習することを望まないお考えのようです。議会基本条例の趣旨にのっとり、このような知事の議会軽視と非公開主義を打ち破り、本来の議会の役割を果たしましょう。

 県の秘密主義の中で、公正な再稼働審議が出来る訳はなく、それゆえに県民は知事が「実は再稼働するのでは」と懸念しているのです。このような県の姿勢が続く中で、伊方原発の再稼働が危険であることを訴えて、討論を終わります。



最新の画像もっと見る