
タイトルは、2021年に日本一になったヤクルトスワローズの高津監督の言葉です。
その頃、Aくんというラグビー少年(小5)が入塾しました。倍率4倍近い公立中高一貫校を目指したいそう。
お母様の平日はお仕事と送迎で大忙し。塾の面談で「ほっと一息つく暇もないんです…」とこぼされていたときのお母さんの表情がとても印象に残っています。
時は流れ、いよいよAくんも小6。ラグビーの強い私立中学か、公立高校の附属中学か、どちらを第一志望にするか決めかねていました。しかし当時の成績ではどちらに合格するのも厳しい状況でした。
そんな中、突然、Aくんの “やる気スイッチ” が入ったのです。(その理由はまた別の機会に!)
Aくんは、土曜日の午前中はラグビー、午後から夜まで塾で勉強! ラグビーをやってるので体力はあります。
しかし、模試の判定はイマイチ…。Aくんの表情は冴えません…。
ここはじっと辛抱。私はひたすら、「絶対大丈夫!」 という声かけを続けました。
あっというまに秋が深まり、年が明け、本命校の入試に臨むAくん。
さあ、いよいよ合格発表の日——。
Aくんはここまで私立中学全敗…(涙)
しかし——。
Aくんは、周囲のネガティブな予想を見事に跳ね除け、なんと本命の公立中高一貫校に合格したのです!
数日後、Aくんとお母さんが菓子折りを持って教室を訪ねてきました。
お母さんは言いました。
「息子が最後まで頑張れたのは先生のおかげです。先生の『大丈夫だから頑張れ』という言葉で息子は頑張れました。本当にありがとうございました。」
Aくんも、
「もし先生の塾じゃなかったら、僕は合格できなかった」
なんて(涙)
さらにお母さんはこうもおっしゃいました。
「家では諦めムードが漂っていたんです。でもなぜか息子は妙な自信を持っていて…。
ある日、思わず『なんでそんなに自信があるの?』と聞いてみたんです。すると、息子は、
『先生が大丈夫って言ってるから、僕は大丈夫なんだ』と
主人と二人で『えーーっ⁉︎』となりました(笑)。でも、その時、
『この子はもしかしたら大丈夫かも…』
と思ったんです。」
高津監督の言葉の力はすごい!
